楽天モバイルが3年連続1位 オリコン満足度2025
ベストカレンダー編集部
2025年12月1日 20:02
オリコン携帯キャリア調査2025
開催日:12月1日
楽天モバイルが再び頂点に立った理由と評価項目の動向
オリコン株式会社のグループ会社、株式会社oricon MEが2025年12月1日14時に発表した「オリコン顧客満足度®」の『携帯キャリア』調査で、楽天モバイルが3年連続、通算4度目の総合1位を獲得しました。今回の評価では、9つの評価項目のうち8項目で1位を獲得し、特に「加入手続き」「キャンペーン」「料金プラン」で4社中唯一70点台を記録しています。
年代や性別を問わず「料金」に関する満足度が高く、さらに「端末のラインナップ」で前回の3位から順位を上げるなど、サービスの幅と利用者の満足度が広がっている点が今回の総合1位の背景として挙げられます。以下では、ランキングの推移と各社の評価ポイントを整理します。
総合順位と各社の特徴
発表された総合ランキングは以下のとおりです。順位は発表内の記載に基づきます。
- 1位:楽天モバイル — 総合1位(2021年、2023年〜2025年)で、9項目中8項目で1位獲得。加入手続き・キャンペーン・料金プランで70点台と高評価。端末ラインナップは前回から上昇。
- 2位:au — 総合2位。評価項目「通信速度・安定性」で2年連続の1位を維持。
- 3位:docomo — 総合3位。付帯サービスや通信速度・安定性で高評価が寄せられ、キャンペーンで得点を伸ばした。
- 4位:SoftBank — 総合4位。キャンペーンで得点上昇、関連サービスとのポイント連携が利用者評価につながっている。
これらの順位や評価項目は単なる点数の比較に留まらず、利用者が何を重視しているか(料金のわかりやすさ、通信品質、付帯サービスやポイント連携など)を反映しています。
新設された「プラン別」部門の結果と意味合い
今回の調査では新たに「プラン別」部門として、家族割プランとシニア割プランが初めて発表されました。家族向けやシニア向けのプランに着目することで、各キャリアのターゲット別サービスの満足度をより詳細に把握することが可能になっています。
両プランとも、ランクイン企業の中で唯一70点台を獲得したのは楽天モバイルでした。シニア割プランでは2位以下の発表が2位まで成立し、auとSoftBankが同点で2位となっています。
プラン別の具体的なポイント
プラン別順位は、単に割引額だけでなく、プランのわかりやすさや加入手続きの簡便さ、家族間のシェアや管理機能、シニア向けのサポート体制など複合的な評価によって決まります。今回の結果からは以下の点が読み取れます。
- 家族割・シニア割ともに楽天モバイルが他社を上回る満足度を得ており、価格以外の要素(手続きの利便性など)も評価されている。
- シニア割ではauとSoftBankが同点で2位に入り、シニア層向けのサービスやサポートの強化が評価に寄与していると推察される。
利用者の声が示す評価項目ごとの傾向と各社の強み
本調査では実際のサービス利用者のコメントも集められており、各キャリアに寄せられた典型的な声から評価ポイントの傾向を把握できます。以下に、主な利用者コメントとそこから見える特徴をまとめます。
コメントは利用者属性(年代・性別)も併記されており、多様な層の実感に基づく評価である点が調査の特長です。
各社への利用者コメントと示唆
- 楽天モバイルの利用者コメント:
- 「コストパフォーマンスが高い(20代・男性)」
- 「ライトユーザーが安価に使える(50代・男性)」
- 「料金が安い。プランがわかりやすい(20代・女性)」
これらは料金の安さとプランの分かりやすさが、幅広い年代・性別で評価されていることを示しています。端末ラインナップの評価上昇も、選択肢の増加やコスト面での満足につながっている可能性があります。
- auの利用者コメント:
- 「繋がりが早い(30代・女性)」
- 「山間地でもつながりやすい(40代・男性)」
これらの声は「通信速度・安定性」分野で2年連続1位を獲得した点と整合します。都市部だけでなく地方や山間地などでの接続品質が評価の根拠になっています。
- docomoの利用者コメント:
- 「ポイントサービスが良い(30代・男性)」
- 「信頼性もあり通信速度も良い(50代・女性)」
「付帯サービス」や「通信速度・安定性」に対する評価が高く、ポイントプログラムなどの付加価値が顧客満足につながっていることがうかがえます。
- SoftBankの利用者コメント:
- 「PayPayを利用するとお得(30代・女性)」
- 「PayPayポイントが貯まる(50代・男性)」
関連サービスとのポイント連携がユーザー評価につながっており、キャンペーンやポイント連携の強化が得点上昇に寄与したと考えられます。
評価項目の一部と分析
調査では9つの評価項目が設定されており、発表文では特に以下の項目が言及されています:加入手続き、キャンペーン、料金プラン、端末のラインナップ、通信速度・安定性、付帯サービス。各社は得意分野が明確に分かれており、利用者の重視点に応じて選択が分かれる結果となっています。
各評価項目での点数差は、サービスの差というよりは利用者が求める価値(低料金・高速通信・ポイント連携など)の優先順位の違いを反映しています。
調査の方法・対象と主要データの整理
本章では調査の実施概要、対象条件、サンプル数などを整理し、数字や日付を明確に示します。調査の前提を理解することで、ランキング結果の解釈が容易になります。
以下の情報は発表資料に基づく事実です。調査設計と集計基準を確認した上で、ランキングの意義を把握してください。
調査概要(主要データ)
- ランキング発表日
- 2025年12月1日(月)14時00分
- 調査主体
- 株式会社oricon ME(オリコン株式会社グループ)
- 調査方法
- インターネット調査
- 調査期間
- 2025年7月29日〜2025年8月22日
- サンプル数
- 7,740人
- 調査企業(サービス)数
- 4社(移動体回線網を自社で保有し自社ブランドで通信サービスを提供する企業)
調査対象の条件は複数あり、すべてを満たす回答者が対象となっています。具体的には以下の条件が設けられました。
- 2024年以降にスマートフォンまたはフィーチャーフォンの新規契約・機種変更・キャリア乗り換えのいずれかを行い、現在メインで利用している人
- 1ヶ月以上継続して利用している人
- サービス選定に関与した人
- 料金を把握している人
なお、法人利用は調査対象から除外されています。年齢は15〜84歳(中学生は除く)、性別は指定なし、地域は全国からのサンプルとなっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2025年12月1日 14:00 |
| 調査主体 | 株式会社oricon ME(オリコン株式会社) |
| 調査期間 | 2025/07/29〜2025/08/22 |
| サンプル数 | 7,740人 |
| 対象企業数 | 4社(自社回線を保有し自社ブランドで提供) |
| 総合順位(上位) | 1位 楽天モバイル、2位 au、3位 docomo、4位 SoftBank |
| プラン別(初発表) | 家族割プラン・シニア割プランともに楽天モバイルが1位。シニア割の2位はauとSoftBankが同点。 |
| 主な評価ポイント | 楽天:料金・加入手続き・キャンペーンで高評価。au:通信速度・安定性で高評価。docomo:付帯サービスで評価。SoftBank:ポイント連携で評価。 |
| 調査条件(一部) | 2024年以降に契約変更等を行い現在メインで使用、料金把握等の条件を満たす個人利用者 |
| 参照URL | https://life.oricon.co.jp/rank-mobile-carrier/ |
以上は、2025年オリコン顧客満足度®調査(携帯キャリア)に基づく主要な事実の整理です。ランキングやユーザーの声、調査条件を踏まえると、現在の携帯キャリア選びは単純な料金比較にとどまらず、通信品質、付帯サービス、プランのわかりやすさ、キャンペーンやポイント連携といった要素を総合的に評価することが重要であることが確認できます。
参考リンク: