猪名川花火大会が8月から11月へ変更、11月7日開催に
ベストカレンダー編集部
2025年12月2日 05:42
猪名川花火大会11月7日
開催日:11月7日
夏から秋へ――猪名川花火大会が開催時期を大きく移行
兵庫県川西市は、猪名川の夜空を彩る恒例の猪名川花火大会について、従来の「8月開催」から「11月開催」へと実施時期を変更すると発表しました。これは川西市と大阪府池田市、猪名川花火大会開催委員会の三者合議による決定で、令和8年度(第77回)は令和8年11月7日(土)に実施されます。
決定の背景には、近年の気候変動に伴う熱中症リスクの高まりと、安全確保の必要性、さらに運営にかかる経費の増大があります。記事では、開催時期・打上時間の変更、開催回数の見直し(隔年開催への移行)、過去の実績や来場者数、予算の状況など、発表内容を詳細に整理して伝えます。
決定の要点と取りまとめ
発表された主な変更点は次の通りです。まず開催時期を従来の「8月」から「11月」へ変更し、令和8年度の開催日は令和8年11月7日(土)に設定されました。さらに、打上時間や終了時間の繰り上げも行われます。
開催主体は従来通り、兵庫県川西市・大阪府池田市・猪名川花火大会開催委員会の三者共催で、会場は猪名川河川敷です。運営方針は安全最優先であり、気候面と会場周辺の交通・商業への影響も考慮されています。
過去の実績と開催見直しの事情
猪名川花火大会は毎年8月に猪名川河川敷で開催され、近年の令和6年度(直近の実施年)には約4,000発が打ち上げられ、会場には約16万2千人が来場しました。来場者の内訳は川西側が約5万2千人、池田側が約11万人となっています。
ただし、直近の開催をめぐっては開催経費が増加しており、令和6年度の予算はコロナ禍前と比べて約2倍以上となったと報告されています。これは安全対策強化や物価高騰の影響が主因であり、こうした財政的な負担も開催見直しの重要な要素です。
隔年開催への移行とその経緯
増大する経費や安全対策の負担を背景に、主催側は猪名川花火大会を隔年開催へ移行する決定を行いました。結果として令和7年度は開催を見送り、令和8年度に開催を再開する運びとなっています。
隔年開催の判断には、運営の継続性と市民の安全確保、財政負担の均衡を図る意図があります。具体的な今後の実施計画については、発表資料に基づき年度ごとに整理されています。
変更される開催日時と時間帯の詳細
開催時期だけでなく、打上時間の繰り上げも決定されました。従来の日照時間や観客の移動を配慮し、当日の日没時刻に合わせて打上時間を早める措置です。
これらの変更は安全性の向上のみならず、花火大会終了後に阪急川西能勢口駅や阪急池田駅周辺での商業施設等の活性化にも資するものとして期待されています。
具体的な時間とスケジュール
- 開催日
- 令和8年11月7日(土)
- 打上開始時間(従来/変更後)
- 従来:19時30分 → 変更後:18時00分
- 終了時間(従来/変更後)
- 従来:20時10分 → 変更後:18時30分
- 打上発数(令和6年度実績)
- 約4,000発
- 来場者数(令和6年度実績)
- 約16万2千人(川西側約5万2千人・池田側約11万人)
打上時間の繰り上げにより、夜間の観覧環境や移動経路の安全性向上が図られるだけでなく、終了後の周辺施設や駅周辺の賑わいにもつながる点が挙げられています。日照時間の関係で開始時刻を18時00分、終了を18時30分に設定したことが明記されています。
関係者のコメントと今後の開催計画
川西市長は、従来の開催時期である夏季は熱中症のリスクが高まることから、市民の安全を第一に考えて開催時期を変更すると述べています。市長のコメントは次の通りです。
「従来の開催時期である夏場は熱中症のリスクが高まることから、市民の皆様の安全を第一に考え、今後は涼しい秋の時期に開催することを決定しました。新しい形の花火大会にご期待いただきたいと思います」
運営側は安全対策の強化と合わせて、地域の経済活動への波及を見込んだ時間帯調整を行っています。財政面では令和6年度の開催経費がコロナ禍以前と比べて約2倍以上となった点が強調されています。
今後の開催予定(公表された案)
- 令和8年度:第77回猪名川花火大会開催(令和8年11月7日)
- 令和9年度:実施なし
- 令和10年度:第78回猪名川花火大会開催(令和10年11月予定)
- 令和11年度:実施なし
このスケジュールは、隔年開催の方針に基づくもので、開催年と非開催年が交互に設定されています。実施の可否や具体的な運営体制、詳細なプログラムに関しては、今後の協議や準備段階で追加の発表があると考えられます。
要点の整理
ここまでに示された発表内容を、読みやすく表で整理します。表では開催日、時間、発数、来場実績、開催方針(隔年化)など、主要な事実を網羅します。
以下の表は、プレスリリースで公表されたすべての主要な情報をまとめたものです。日付や数字は発表資料に基づいて記載しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会名(表記) | 第77回猪名川花火大会(令和8年度) |
| 開催日 | 令和8年11月7日(土) |
| 開催時間(変更前→変更後) | 打上開始:19時30分 → 18時00分、終了:20時10分 → 18時30分 |
| 打上発数(直近実績) | 約4,000発(令和6年度実績) |
| 来場者数(直近実績) | 約162,000人(川西側約52,000人・池田側約110,000人、令和6年度) |
| 主催 | 兵庫県川西市・大阪府池田市・猪名川花火大会開催委員会(共催) |
| 開催見直しの理由 | 気候変動に伴う熱中症リスクの高まり、安全確保の必要性、運営経費の増加(令和6年度はコロナ禍前と比較し約2倍以上) |
| 開催方針 | 隔年開催へ移行(令和7年度は実施なし、令和8年度開催、令和9年度実施なし、令和10年度開催予定、令和11年度実施なし) |
| 会場周辺への効果 | 打上時間の繰り上げにより、阪急川西能勢口駅・阪急池田駅周辺の商業施設等の活性化に寄与する見込み |
| 市長コメント | 「従来の開催時期である夏場は熱中症のリスクが高まることから、市民の皆様の安全を第一に考え、今後は涼しい秋の時期に開催することを決定しました。新しい形の花火大会にご期待いただきたいと思います」 |
以上が発表された内容の整理です。開催日・開始時刻・終了時刻といった具体的な変更点、過去の来場実績や発数、運営面の課題と隔年開催への方針が明示されています。発表資料に基づく事実を中心にまとめましたので、今後の追加発表があれば内容を更新する必要があります。