保険面談を自動記録『保険のキロク』が補助金対象に

保険面談の記録業務を補助金対象のITツールとして実用化へ

2025年12月2日10時30分、株式会社BytAgile（本社：東京都港区、代表取締役 佐々木雅文）は、スマートフォンアプリを中心としたサービス「保険のキロク」が、経済産業省が推進する「IT導入補助金2025」において補助対象ITツールに認定されたことを発表しました。この認定により、一定条件を満たす中小の保険代理店は導入費用の最大1/2を補助の対象として申請できる可能性があります。

IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者が業務効率化や生産性向上につながるITツールを導入する際に国が費用の一部を補助する制度です。補助対象ツールは、独立行政法人 中小企業基盤整備機構の管理する「ITツール登録制度」に基づいて選定されます。制度の詳細や申請スケジュールは、公式サイト（https://it-shien.smrj.go.jp/）で確認できます。

「保険のキロク」が解決する課題と法改正の背景

2026年に施行予定の保険業法改正によって、意向把握や比較推奨販売に関するルールが一段と厳格化される見込みです。これに伴い、面談後の記録作成や管理者によるチェック、記録の保管・提示といった業務の負担はこれまで以上に増加すると予想されています。

特に保険募集人の記録作成が特定の担当者に依存している運用は、記録漏れや監査対応上の不安を残します。こうした課題に対応するためには、業務負担を増やさずに確実な記録作成と管理を両立する仕組みが求められています。「保険のキロク」はこの要請に応えるために設計されています。

主要機能と運用イメージ：録音から承認まで自動化

「保険のキロク」は面談を録音するだけで、AIが意向把握・比較推奨販売の記録や面談記録を自動生成します。面談終了直後に自動で記録が作成され、自動共有されるため、募集人への催促や記録の回収といった手間が不要になります。

管理者は専用の管理画面で確認・承認をオンラインで完結できます。書類作成・共有・保管の流れを自動化し、記録業務の負担軽減とコンプライアンス対応の両立を図ります。

主な特長の一覧

以下はプレスリリースで示された「保険のキロク」の主な特長です。それぞれの機能は、現場の運用負担や監査リスクの低減に直結する設計になっています。

• 面談を録音するだけでAIが記録を自動生成：意向把握や比較推奨販売の記録、面談記録をAIが文書化します。
• 面談終了後すぐに自動共有：記録は自動的に共有され、募集人への催促や回収が不要になります。
• 非保持型セキュリティ設計：録音データや議事録、意向把握記録をBytAgileのサーバーに保存しない設計を採用し、データをユーザー企業にのみ保存します。
• 面談内容チェック機能（2026年1月実装予定）：重要事項のチェック機能を追加予定で、コンプライアンス対応を強化します。

非保持型セキュリティの詳細

プレスリリースでは「非保持設計」が強調されています。これは録音データ、議事録、意向把握記録を含む全ての情報を当社サーバーに保存しない方式を指します。データはユーザー企業のドライブに保存され、当社側に残りません。

さらに、端末やアプリ側に一時的に残る音声データなどの一時データも、処理後すぐに消去されます。こうした設計により、データ流出リスクや管理範囲が不明確になる問題を根本から解消することを目指しています。

導入形態、対応環境と価格情報

サービス名は「保険のキロク」です。提供価格は「お問い合わせください」とされており、導入を検討する事業者は直接BytAgileに問い合わせる必要があります。導入期間は最短で当日から利用可能とされています。

対応環境はAndroid、iPhone、Google Workspaceに対応しており、スマートフォン中心の運用を想定した設計です。導入にあたっては、IT導入補助金2025の要件を満たすことで導入費用の最大1/2が補助される可能性があります。

サービス名

保険のキロク

提供価格

お問い合わせください

対応環境

Android／iPhone／Google Workspace

導入期間

最短当日から利用可能

会社情報・問い合わせ先と補助金申請の確認先

本サービスを提供する株式会社BytAgile（ビートアジャイル）の会社概要と問い合わせ先は次の通りです。導入や補助金申請の相談は、企業側の窓口へ直接連絡するか、IT導入補助金の公式サイトで制度要件を確認してください。

会社情報としては、所在地が東京都港区新橋4-31-3、代表取締役 佐々木雅文、事業内容はアプリ開発、生成AI導入コンサルティング、システムエンジニアリングサービスとなっています。サービスの公式サイトは https://hoken-ai.jp/ です。

対象となる事業者と想定される利用者

想定利用者は保険代理店、保険募集人、生命保険・損害保険を扱う事業者、及びその経営者です。特に意向把握や比較推奨販売に係る記録の整備を求められる管理者層やコンプライアンス担当者にとって、業務負担と監査リスクの軽減に寄与することが期待されます。

IT導入補助金による補助を受けるには補助事業者の要件や申請手続きがあるため、導入を検討する事業者は制度要件を事前に確認してください。補助対象となるITツールの登録は中小企業基盤整備機構が管理しています。

要点の整理

以下の表は、本記事で取り上げた「保険のキロク」に関する主要情報を整理したものです。導入検討や補助金申請の際に参照できるよう、日付、提供会社、機能、対応環境、問い合わせ先などをまとめています。

本記事は、株式会社BytAgileのプレスリリースに基づき「保険のキロク」がIT導入補助金2025の補助対象ITツールに認定された旨を整理して伝えるものです。導入検討や補助金申請のための詳細は、当該サービスの提供元およびIT導入補助金の公式情報で確認してください。