Honda CB1000Fの金属質感3DモデルをCLIP STUDIOが無料配布

CLIP STUDIO PAINTの最新版が実現する、Honda CB1000Fのリアルな金属表現

2025年12月2日12時06分、株式会社セルシスは本田技研工業株式会社と協力して完成した「Honda CB1000F」の3Dモデルを、素材サービス「CLIP STUDIO ASSETS」にてライセンス素材として無料配布を開始しました。本素材は、同日公開された「CLIP STUDIO PAINT 2025年12月アップデート（Ver.4.2.0）」に対応しており、金属のメタリック感や光沢を反映したフォトリアルな質感表現が可能です。

このリリースにより、CLIP STUDIO PAINTの新機能を利用できる環境を整えているクリエイターは、実車に近い質感でCB1000Fの走行シーンや静止画を制作できます。無料配布という点と、メタリック表現が反映される点が特徴です。

配布のポイントと入手方法

配布はCLIP STUDIO ASSETS上でのライセンス素材として行われ、ダウンロードは無料です。カラーバリエーションは3種類が用意されており、それぞれ個別のダウンロードページが設けられています。

以下の3種類のカラーバリエーションとダウンロードURLは次の通りです。素材ページから使用条件や詳細を必ず確認してください。

• Wolf Silver Metallic Blue Stripe：https://assets.clip-studio.com/ja-jp/detail?id=2227029
• Wolf Silver Metallic Gray Stripe：https://assets.clip-studio.com/ja-jp/detail?id=2226988
• Graphite Black：https://assets.clip-studio.com/ja-jp/detail?id=2227013

利用条件と技術要件──何ができて何が制限されるか

セルシスが配布する3Dモデルは「ライセンス素材」として提供され、使用許諾範囲や条件が定められています。本文中の使用条件の要点を整理しますが、最終的には各ダウンロードページに記載の詳細条件を確認する必要があります。

本素材は商用利用が可能で、基本的にロイヤリティフリーで提供されます。ただし、マーチャンダイジング（グッズ制作等）やゲーム領域など一部の商用利用に関しては、別途ライセンス利用申請が必要です。

使用条件（抜粋）

商用利用

可能（用途例：イラスト、マンガ、アニメ、映画、テレビ番組等）※ただしマーチャンダイジング領域、ゲーム領域では申請が必要な場合あり。

ロイヤリティ

フリー

禁止事項

ブランドまたは製品の価値を毀損するような利用、バイクに乗った登場人物の交通事故による死や重度の後遺症描写、政治的・宗教的メッセージ等。

禁止事項には具体例が明記されているため、制作物のコンテキストで問題になりうる表現には注意が必要です。利用にあたっては、ダウンロードページにある利用規約全文を参照してください。

使用環境とアップデート要件

「Honda CB1000F」3Dモデルを利用するためには、同日公開の「CLIP STUDIO PAINT 2025年12月アップデート（Ver.4.2.0）」が必要です。本アップデートは将来のバージョンに搭載される新機能を先行して利用するための機能追加アップデートで、年額・月額利用プラン、またはアップデートプランをご契約の方が利用できます。

具体的には、gltf形式やPBR（Physically Based Rendering）対応のマテリアルが設定されたFBX/OBJファイルを読み込むことで、材質パラメーターが3Dレイヤー上に反映され、金属感や光沢感などのフォトリアルな質感を表現できます。CLIP STUDIO PAINT EXの3DLTレンダリング機能での出力にも対応しています。

Honda CB1000Fと素材の技術的・表現的な特徴

本モデルは実車の「Honda CB1000F」を基にした3Dデータで、CB1000Fの特徴である999 cc並列4気筒エンジンや、街中からワインディング、ロングツーリングまで対応する多用途性を再現することが意図されています。CBブランドの設計思想である「幅広いライダーを支える進化する基準」としての位置づけが、モデル制作にも反映されています。

素材は金属表現や光沢を重視して作成されており、描画側ではPBRマテリアルのパラメーターを通じて、光の当たり方や反射による見え方の違いを再現できます。これにより、例えば夜間の街灯下での走行シーンや晴天の屋外での細部の反射表現など、様々なライティング条件に対応したイラスト制作が可能です。

技術的詳細

• 対応フォーマット：gltf、FBX（PBRマテリアル対応）、OBJ
• レンダリング出力：CLIP STUDIO PAINT EXの3DLTレンダリング機能対応
• 必要バージョン：CLIP STUDIO PAINT 2025年12月アップデート（Ver.4.2.0）

これらの技術的要件により、従来の3Dモデルとは異なり、CLIP STUDIO PAINT上で直接リアルな質感を確認しながら作画を進めることができます。

CLIP STUDIO ASSETSとセルシスの情報、連絡先

CLIP STUDIO ASSETSは、CLIP STUDIOシリーズ向けの素材配信サービスで、ブラシ、トーン、スタンプ、3Dなど多種多様な素材が投稿・配布されています。現在30万件以上の素材が登録されており、毎日約250件の素材が投稿されています。今回のCB1000Fはこのプラットフォームを通じた無料配布の一例です。

CLIP STUDIO PAINT自体は世界で5,500万人以上の利用者数（体験版および各プラットフォーム版のインストール数を含む）を擁する制作アプリで、iPad、Android、Windows、macOS、iPhoneなど幅広いデバイスに対応しています。

関連リンクと問い合わせ先

• CLIP STUDIO PAINT 公式：https://www.clipstudio.net/ja/
• CLIP STUDIO ASSETS：https://assets.clip-studio.com/ja-jp/
• CLIP STUDIO PAINT 2025年12月アップデート（詳細リリースノート）：https://www.clipstudio.net/ja/dl/release_note/latest/
• Honda CB1000F 公式サイト：https://www.honda.co.jp/CB1000F/
• セルシス コーポレートサイト：https://www.celsys.com/

報道・広報窓口は以下の通りです。問い合わせはメールで受け付けています。

株式会社セルシス 広報担当

古野 / 髙橋 / 楢崎

所在地

〒160-0023 東京都新宿区西新宿4-15-7 パシフィックマークス新宿パークサイド 2F

メール

press@celsys.com

法人向け窓口

https://www.celsys.com/clipsolution/

要点の整理（表）

以下に、本記事で触れた主要な情報を表形式で整理します。配布素材、対応バージョン、利用条件、ダウンロード先などを一目で確認できます。

以上が配布開始された「Honda CB1000F」3Dモデルと、CLIP STUDIO PAINTの2025年12月アップデートに関する概要と詳細情報の整理です。素材の利用にあたっては、ダウンロードページに記載された使用条件とライセンス情報を必ず確認するようにしてください。