11月末の内々定率29.3%、理系は早くも4割台に

11月末の内々定率調査

開催期間:11月25日〜11月30日

11月末の内々定率調査
今の内々定率ってどれくらい?
11月末時点の内々定率は29.3%で、前年同時期から+12.4ポイントと大幅上昇し過去最高水準に近い値です。調査は2025年11月25〜30日、対象は2027年卒の学生(有効回答178件)で、夏のインターン経由の早期選考定着が背景にあります。
文系と理系で違いはあるの?
理系は40.7%で既に4割台と前年(19.8%)から大幅増、技術系の早期採用が影響。文系は24.4%で前年比+9.0ポイントと上昇しており、理系の早期化が際立っています。

11月末時点で見えた内々定の到達点 — シーズン初回調査で3割に迫る

スカウト型就職サイト「Re就活キャンパス」上で実施された調査によると、2027年3月卒業予定の大学生・大学院生のうち、11月末時点の内々定率は29.3%でした。前年同時期と比べて+12.4ポイントと大幅に上昇しており、同時期の過去最高値を更新しています。

この数値は「シーズン初回調査」で得られたものであり、夏のインターンシップやオープン・カンパニーからの早期選考が定着したこと、企業側が早期に内々定を出す動きを強めていることの反映と読み取れます。調査期間は2025年11月25日〜11月30日で、有効回答数は178件、調査方法はインターネットアンケートです。

【27年卒内々定率調査】11月末の内々定率29.3%、初回調査で3割に迫る。 文系24.4%、理系は40.7%の高率で早くも4割台に 画像 2

早期選考の定着と学生の行動パターン

調査の説明では「春にインターンシップ等へ応募→夏に参加→10月〜11月の最終面接で内々定獲得」という流れが多いことが示されています。これに加え、8月に最終面接を受けた学生が内々定獲得者の11.6%を占める点も触れられており、早期に選考が進む傾向が明確です。

調査には数値の表記について備考があり、各項目は小数点第二位を四捨五入し小数点第一位まで表記しているため、択一式回答の合計が必ずしも100.0%とならない場合があることが注意点として付記されています。

【27年卒内々定率調査】11月末の内々定率29.3%、初回調査で3割に迫る。 文系24.4%、理系は40.7%の高率で早くも4割台に 画像 3

文系と理系で異なる動き — 理系は早くも4割台、文系も前年から上昇

文理別の内々定状況では、理系が40.7%と既に4割台に到達しています。前年同時期の19.8%から倍増に近い伸びを示しており、特に技術系人材の早期確保を目指す企業の採用活動が背景にあります。

一方、文系は24.4%で、前年同時期比では+9.0ポイントの上昇です。理系に比べれば割合は低いものの、4人に1人近くが11月末の段階で内々定を得ている状況が確認できます。

【27年卒内々定率調査】11月末の内々定率29.3%、初回調査で3割に迫る。 文系24.4%、理系は40.7%の高率で早くも4割台に 画像 4

分野別の差異が示す採用市場の特徴

理系の伸びが顕著である点は、企業側の技術系人材確保競争が早期化していることを示唆します。具体的には、実務に直結するスキルや研究経験を持つ人材に対して、インターンシップや早期選考を通じて囲い込みを行う動きが強まっています。

文系は業種や職種の幅が広く選考時期が分散しやすいものの、前年比での上昇は見られ、全体として学生有利の売り手市場が継続している状況がうかがえます。

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活動率・調査概要と学情の事業概要

「就職活動をしている」学生の割合は83.5%で、前年並みの水準です。「まだ就職活動をしていない」は13.7%、一方で「内々定を獲得し就活を終了した」学生は2.8%にとどまっています。文理別では文系が84.4%、理系は81.1%で、理系の活動率は前年同時期の87.0%より低い数値となっています。

調査は株式会社学情が実施し、インターネットによるアンケート方式で、対象は2027年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生です。有効回答数は178件、調査期間は先に記した通り2025年11月25日〜11月30日です。

【27年卒内々定率調査】11月末の内々定率29.3%、初回調査で3割に迫る。 文系24.4%、理系は40.7%の高率で早くも4割台に 画像 6

調査に関する注意事項と参照先

回答データは小数点第一位まで四捨五入して表示しているため、択一式の合計が必ずしも100.0%にならないケースがある点に留意が必要です。詳しい調査結果やリポート全体は、学情の公開ページ(以下のリンク)で確認できます。

参照URL:https://service.gakujo.ne.jp/jinji-library/report/27naiteiritsu1202/

学情とは——企業プロフィールと提供サービス

株式会社学情は本社を東京都中央区に置く企業で、東証プライム上場、経団連加盟企業です。創業は1976年、資本金は15億円と報告されています。同社は20代・30代の採用支援を主要サービスとし、複数の情報プラットフォームとイベントを運営しています。

主要なサービスには、会員数約280万人の「20代向け転職サイト〈Re就活〉」(東京商工リサーチ調査で2019年〜2025年まで20代向け転職サイト第1位とされる)や、30代向けサービスの「〈Re就活30〉」、会員数約60万人の「スカウト型就職サイト〈Re就活キャンパス〉」があります。

主な事業・イベント
「転職博」「就職博」などの合同企業セミナーの開催。2019年には外国人材の就職・採用支援サービス「Japan Jobs」を立ち上げています。
加盟団体
一般社団法人 日本経済団体連合会、公益社団法人 全国求人情報協会、一般社団法人 日本人材紹介事業協会、日本就職情報出版懇話会、公益財団法人 森林文化協会

調査結果の要点まとめ(表)

以下の表は、本調査で示された主要項目を整理したものです。調査期間や対象、主要な数値を一覧で確認できます。

項目 数値・内容
調査実施機関 株式会社学情
調査期間 2025年11月25日〜2025年11月30日
調査対象 2027年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生
有効回答数 178件
調査方法 インターネットアンケート
11月末の内々定率(全体) 29.3%(前年同時期比+12.4ポイント)
文系内々定率 24.4%(前年同時期比+9.0ポイント)
理系内々定率 40.7%(前年同時期:19.8%)
就職活動率(現在活動中) 83.5%
まだ就職活動をしていない 13.7%
内々定で就活終了 2.8%
8月に最終面接を受けた学生の割合(内々定獲得者中) 11.6%
データ表記に関する注意 各項目は小数点第二位を四捨五入して小数点第一位まで表記。択一式の合計が100.0%にならない場合あり。
学情の主なサービス・会員数 〈Re就活〉(会員数約280万人)、〈Re就活キャンパス〉(会員数約60万人)、〈Re就活30〉 等
企業情報(創業・資本金) 創業:1976年、資本金:15億円、東証プライム上場、経団連加盟
参照URL https://service.gakujo.ne.jp/jinji-library/report/27naiteiritsu1202/

本記事では、学情が実施したインターネットアンケートの結果を基に、11月末時点の内々定状況や文理別の差異、調査方法や学情の事業概要までを整理しました。数値は調査発表に基づくものであり、記載した各種比率や期間等は原資料のとおりです。

参考リンク: