12/5発売｜蓬莱泉×お亀堂の大吟醸酒まんじゅう誕生

「お酒を、食べる。」という発想から生まれた一品

愛知・東三河の老舗和菓子店お亀堂と、奥三河の関谷醸造が手がける純米大吟醸『蓬莱泉 空（くう）』が共同で開発した新商品、「純米大吟醸 酒まんじゅう 空（くう）」が2025年12月5日に発売されます。プレスリリースは2025年12月3日10時00分に発表されました。

両社は「本物を追求する姿勢」と「地域への誇り」を共通項に、酒の香りと旨味をまんじゅうで表現する試みを進め、最終的に製造時の配合比率総20％という大胆な割合で酒と酒粕を生地と餡の両方に練り込む配合に落ち着きました。社内の試作段階では「本当に和菓子なのか」「香りがすごい」「酔ったような感覚がある」との反応が出るほど、強い酒香を主軸にした味づくりになっています。

商品コンセプトと開発背景

商品は「お酒を、食べる。」というコンセプトで設計され、食べた瞬間に鼻に広がる大吟醸らしい香りを重視しています。高級日本酒『蓬莱泉 空』の香りと余韻を、和菓子の器で忠実に伝えることを目指しました。

お亀堂は創業75年の和菓子店で、素材と手間を重視する伝統と革新の両立を掲げています。関谷醸造の『蓬莱泉 空』は低温熟成による雑味のないキレとまろやかな味わいで知られる純米大吟醸です。両社の技術と志向が結びつき、地域資源を活かした新たな土産菓子として企画されました。

• 発売日：2025年12月5日
• 価格：1,580円（税込）
• 商品名：純米大吟醸 酒まんじゅう 空（くう）
• 販売場所：お亀堂 各直営店、豊橋駅キヨスク、道の駅

製法と味わいの詳細 — 「酒」と「酒粕」を両方に

最も特徴的なのは、生地と餡の両方に純米大吟醸『蓬莱泉 空』と酒粕を用い、「ダブルでどばどば」と表現されるほどの量を練り込んでいる点です。アルコール成分は加熱で飛ばしつつ、香り・旨味・余韻を閉じ込める製法を採用しています。

試作段階での配合を重ね、最終的に「配合比率総20％」が最適と判断されました。これにより、ひと口で鼻先に酒蔵が広がるような強い香りが立ち、餡と生地の双方から大吟醸の存在感が感じられます。

酒餡（さけあん）と食感の工夫

餡は独自の製法で仕上げた自家製の「酒餡」です。酒の芳香を逃がさない工程で練り上げられ、大吟醸らしい上品な香りとふくよかな甘みが調和する“大人の餡”に仕上がっています。

食感については、蒸し時間と湿度を徹底的に管理することで「驚くほどしっとり、口どけなめらか」な状態を実現しました。口に入れるとふわっと香りが抜ける瞬間があり、その時点で味の印象がはっきりする構成です。

配合

生地・餡合わせて総配合比率20％（酒・酒粕を含む）

アルコール処理

加熱でアルコール成分を飛ばすが、微量成分の反応の可能性は注意喚起

味の特徴

大吟醸の香りと余韻、酒粕由来の旨味が両立した甘さ

地域と文化を織り込んだコラボレーションとデザイン

今回のコラボレーションは単なる共同開発を超え、三河地域の文化と誇りを小さな器（まんじゅう）に込める試みと位置づけられています。開発にあたってはお互いの技術と理念がぶつかり合い、完成品に至った経緯が強調されています。

アートディレクション・デザインは株式会社ニルギリが手掛け、パッケージのコンセプトは「6杯の酒を愉しむ」世界観です。6個入りのまんじゅうはそれぞれ微妙に異なる余韻を持たせる設計で、お猪口を連想させる蛇の目柄をモチーフに、青と白を基調としたデザインで視覚的にも“飲むような体験”を目指しています。

関係者のコメント

関谷醸造 代表取締役の関谷 健氏は、当初は饅頭の中に『蓬莱泉 空』の香りや味わいを表現できるか半信半疑だったが、試作・試食を繰り返すうちに「饅頭の中にきちんと酒の味わいが表現されている」と確信したと述べています。関谷氏はお亀堂の技術と挑戦心に感銘を受けたと語っています。

お亀堂代表取締役 森 貴比古氏は、和菓子の常識が揺れ動く今こそ老舗として次の一手を打つべきだと説明。『蓬莱泉 空』の香り・透明感・余韻を和菓子でどう表現するかを職人とともに試行錯誤し、納得のいく味わいを実現したと述べています。

• アートディレクション・デザイン：株式会社ニルギリ
• 関谷醸造 コメント：醸造側の視点からも再現に成功と評価
• お亀堂 コメント：老舗としての挑戦と地域性の表現

販売情報・注意事項・会社概要

商品は12月5日よりお亀堂の各直営店、豊橋駅キヨスク、道の駅で販売されます。価格は1,580円（税込）です。パッケージは6個入りで、視覚的な体験も重視した仕様になっています。

注意事項として、本商品には酒および酒粕が含まれます。アルコールは加熱処理済みですが、体質によっては微量に反応する場合があります。お子様、妊娠中の方、アルコールに弱い方はご注意ください。

お亀堂の事業概要

お亀堂は愛知県三河地域で75年以上続く老舗和菓子店です。素材への誠実さ、手間を惜しまない姿勢、地域とともに歩むことを大切にし、四季折々の和菓子や土産菓子、慶弔菓子を提供しています。

近年は甘味茶屋やおむすび業態の展開、SNSやコラボ企画への参加、地域イベントでの出展など、伝統に加え挑戦と革新で和菓子の可能性を広げる企業活動を行っています。

会社名

株式会社お亀堂

所在地

愛知県豊橋市南小池町164

代表取締役

森 貴比古

公式サイト

https://okamedo.jp/

SNS

Twitter: https://twitter.com/okamedo_jp
Instagram: https://www.instagram.com/okamedo_jp/

発売にあたっては、外国人の試作試食段階から100点満点評価を得るなど、インバウンドの土産需要にも訴求力があるとしています。手土産や年末年始の帰省土産としての需要も想定されています。

記事では、原材料の配合や製法、パッケージデザイン、関係者コメント、販売情報と注意事項を整理して紹介しました。本商品は高級純米大吟醸の香りと和菓子の技術を掛け合わせた試みであり、地域の特色を活かした土産菓子として展開されます。