学情発表 27卒就職人気ランキング:文系は伊藤忠、理系は味の素
ベストカレンダー編集部
2025年12月3日 12:18
就職人気企業ランキング発表
開催日:12月3日
調査の全体像と注目ポイント
株式会社学情は2027年卒業予定の大学3年生・大学院1年生を対象にした「就職人気企業ランキング(文理別トップ50)」を発表しました。発表は2025年12月3日付けで、調査は2025年3月1日から2025年10月31日まで行われ、有効回答数は15,492件に達しています。調査方法はWeb入力フォームによる回収で、主にRe就活キャンパス登録学生への告知メールと学情主催イベント来場者への案内を通じて行われました。
今回の発表で明確になったのは、文系と理系で人気業種に違いがある一方、娯楽や食品、IT・ゲーム分野に対する学生の関心が高いという点です。文系では総合商社と娯楽・マスコミ関連企業が上位を占め、理系では食品メーカーやIT・電子系企業、ゲーム関連メーカーが強い支持を得ている点が特徴として挙げられます。
主なトピックス
学情が示した注目点は以下の2点です。いずれも調査結果の要旨として明確に示されています。
- 文系1位は伊藤忠商事。トップ10に娯楽関連企業が並び、マスコミがトップ50の15社を占める。
- 理系1位は味の素。食品が理系トップ50の15社を占め、IT・ゲーム系企業も上位に名を連ねる。
詳細は学情のレポートで確認できます。参照URL: https://service.gakujo.ne.jp/jinji-library/report/251203/
文系ランキングの特徴と具体的な企業動向
文系部門のトップは総合ランキングと同じく伊藤忠商事が首位を維持しました。学情は、伊藤忠が生活消費関連など身近な分野に強く、就活生へのアピールにも積極的である点を支持理由として挙げています。こうした企業の事業領域の広さと採用広報の効果が、安定して上位に食い込む要因とされています。
文系のトップ10には、業種はまたがるものの娯楽関連企業が並んだ点が今回の最大の特徴です。報道された企業名は下記の通りで、これらが文系上位に目立っていることが示されています。
- 伊藤忠商事(文系1位)
- 東宝(映画業界、文系で上位)
- オリエンタルランド(テーマパーク運営)
- 任天堂(ゲーム・娯楽)
- JTBグループ(旅行・サービス)
- 集英社(出版)
- 講談社(出版)
- KADOKAWA(出版・映像)
業種別の内訳では「マスコミ(新聞・放送・広告・出版・芸能・エンタメ)」がトップ50のうち15社を占め、圧倒的に人気を集めました。映画業界については、具体的な順位として東宝が2位、東映が27位、松竹が32位と、いずれも順位を上げた企業が含まれています。
また、業種別2位に位置づけられたのは「スポーツ・ゲーム・その他メーカー」の5社で、こちらもゲームやスポーツ関連の娯楽企業が中心となっています。文系学生の志向は娯楽やメディア分野に強く寄っており、これらの業界が引き続き学生の注目を集めていることが分かります。
理系ランキングの傾向と具体企業の動き
理系部門のトップは前回に続き味の素が首位となりました。味の素は食品メーカーのイメージが強いものの、電子材料や医薬関連といった幅広い事業領域を有しており、多様な専門性を持つ人材が活躍できる企業として理系学生から支持されています。
理系トップ50における「食品」業種の占有率は15社と高く、味の素に加えてサントリーグループが6位、ロッテが8位と、食品関連企業がトップ10に複数ランクインしました。食品メーカーが理系学生にも人気である点は、研究開発・素材・生産技術など理系職種の受け皿が多いことが背景にあります。
理系上位の具体順位と傾向
報告にある理系上位の主な順位は以下の通りです。学情の調査は複数業種における企業評価を反映しており、IT・ゲーム系企業の存在感も顕著です。
- 味の素(理系1位)
- Sky(理系2位、総合でも上位)
- 任天堂(理系3位、ゲーム分野で高評価)
- アイリスオーヤマ(前回14位→今回4位、事業領域の拡大が評価)
- NTTデータグループ(理系で上位)
- サントリーグループ(食品、理系で6位)
- (その他)
- ロッテ(食品、理系で8位)
- コナミグループ(ゲーム、理系で9位)
- サイバーエージェント(理系10位)
IT系企業の存在も目立ちます。Skyが理系で2位に入ったほか、NTTデータグループが5位、サイバーエージェントが10位など、コロナ禍以降のIT需要の継続を反映した順位となっています。ゲーム関連では任天堂が理系で3位、コナミグループが9位にランクインし、「スポーツ・ゲーム・その他メーカー」はトップ50中7社となっています。
調査概要と株式会社学情についての詳細
調査の実施方法と対象は明確に示されています。期間、対象、回答数、回収手法などは以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 調査期間 | 2025年3月1日〜2025年10月31日 |
| 調査機関 | 株式会社学情 |
| 調査対象 | 2027年3月卒業予定の全国大学3年生、大学院1年生 |
| 有効回答数 | 15,492件 |
| 調査方法 | (1)Re就活キャンパス登録学生へメール告知、Web入力フォーム回収(2)学情主催イベント来場学生へのWebフォームによるアンケート回収 |
| 回答方法 | 選択式(最大5社まで) |
また、株式会社学情の事業概要も公表されています。学情は東証プライム上場企業で経団連加盟。20代向け採用支援サービスを軸に多数の就職・転職支援サービスを展開しています。
- 主なサービス
- 20代向け転職サイト〈Re就活〉(会員数260万人、2019年〜2025年 東京商工リサーチ調査で20代向け転職サイト第1位)
- 30代向けダイレクトリクルーティングサービス〈Re就活30〉
- スカウト型就職サイト〈Re就活キャンパス〉(会員数60万人)
- 合同企業セミナーや就職博、転職博の運営、外国人材の採用支援サービス「Japan Jobs」など
- 会社情報
- 創業 1976年、資本金 15億円、加盟団体:日本経済団体連合会ほか
レポートの詳細は学情の該当ページで確認できます。公開URL: https://service.gakujo.ne.jp/jinji-library/report/251203/
本記事の要点整理
ここまで述べてきた主要ポイントを表で整理します。文系・理系それぞれの1位や業種別の特徴、調査データの要点をまとめた表に続けて、本文の要旨を簡潔に示します。
| 項目 | 内容(本文での記載) |
|---|---|
| 発表者 | 株式会社学情(東京都中央区) |
| 発表日 | 2025年12月3日 10時00分 |
| 調査対象 | 2027年3月卒の大学3年生、大学院1年生 |
| 有効回答数 | 15,492件 |
| 文系1位 | 伊藤忠商事(文系トップ。娯楽・マスコミ系が上位に並ぶ) |
| 文系の業種特徴 | マスコミがトップ50のうち15社。映画業界は東宝2位、東映27位、松竹32位。 |
| 理系1位 | 味の素(理系トップ。食品、電子材料、医薬関連等の事業領域を持つ) |
| 理系の業種特徴 | 食品がトップ50の15社。Sky2位、任天堂3位、NTTデータ5位、サイバーエージェント10位などIT・ゲームも上位。 |
| 調査期間と方法 | 2025年3月1日〜10月31日。Web入力フォームによる回答回収(Re就活キャンパス登録学生への告知、学情主催イベント来場学生の回収) |
| 詳細URL | https://service.gakujo.ne.jp/jinji-library/report/251203/ |
以上が今回の学情による「2027年卒対象 就職人気企業ランキング(文理別トップ50)」発表の要点と具体的な調査データの整理です。文系では伊藤忠商事と娯楽・マスコミ系の人気、理系では味の素を中心とした食品メーカーとIT・ゲーム系の存在感が、調査結果の主要な特徴として示されています。
参考リンク: