VISON本草湯が全面リニューアル 階段式・ロフトサウナ誕生
ベストカレンダー編集部
2025年12月3日 12:34
本草湯サウナ全面改修
開催日:12月3日
異なる温度と立体構造で再構成された二つのサウナ空間
三重県多気町の複合商業施設VISON内にある温浴施設「本草湯」は、既存のサウナ2棟を全面改修し、2025年12月3日(水)よりリニューアルオープンしました。改修対象は旧・水鏡サウナと旧・光陰サウナで、いずれも建屋の構造を活かしつつ用途と体験を再設計しています。
今回の改修では、サウナ利用者が座る位置によって異なる温度体験が得られる工夫や、屋根裏のような立体的空間、そしてサウナ後の「ととのい」体験を深める専用チェアの導入など、空間設計とプロダクトを組み合わせた総合的な改良が行われています。
階段式サウナ(旧:光陰サウナ) — 温度の階層を楽しむ設計
2階建ての建屋を活かし、座席を段々に配することで座る位置ごとに異なる温度帯を楽しめる「階段式サウナ」としてアップデートされました。中央にはタワー型のサウナヒーターが設置され、どの座面からでもセルフロウリュウが可能です。
段差による温度差は、利用者が自分の好みや体調に合わせて座る位置を選べることを意味します。高温を好む利用者は上段を、低めの温度でじっくり汗をかきたい場合は下段を選ぶことで、同じサウナ室内で複数の体験が出来る設計です。
- 旧名称:光陰サウナ
- 特徴:座面の段差による温度帯の違い、タワー型ヒーター、セルフロウリュウ対応
ロフトサウナ(旧:水鏡サウナ) — 屋根裏感と熱循環の最適化
水鏡側に面したサウナは、既存の2階建て構造を活かし「屋根裏感」を楽しめる立体的なロフトサウナとして再設計されました。朝日の入り方や窓から見える大自然を意識した空間演出が施されています。
ヒーターの上部に開口を設け、2階へも熱がしっかり巡るよう熱循環計画が最適化されました。内装の刷新や照明演出も組み合わされ、水鏡を眺める視線と熱環境の両立が図られています。
- 旧名称:水鏡サウナ
- 特徴:屋根裏的な立体空間、ヒーター上部の開口による熱循環最適化、外の大自然の眺望
三社協業がもたらすプロダクトと体験価値の深化
今回のリニューアルは、国産サウナブランド「ONE SAUNA」(株式会社Libertyship)がサウナ改修監修と空間演出ディレクションを担当し、世界的家具メーカーの株式会社マルニ木工がととのいチェアの設計・製作を行う、VISONを含めた三社協業プロジェクトとして実施されました。
協業により、地元産材の活用と家具デザインの高いクオリティを両立させ、視覚的・身体的な満足度を高める取り組みが行われています。サウナ室内の木材には三重県産の桧材を贅沢に使用しており、素材の香りや肌触りも含めた地産地消の体験設計が組み込まれています。
日本初導入:マルニ木工の「kupu saunaチェア」
ととのいベンチは、マルニ木工とプロダクトデザイナー熊野亘氏による「kupu sauna」シリーズのチェアが導入されました。マルニ木工が2025年に発表したこのシリーズは国産檜材(報道資料では吉野檜材の使用が明記)を使用し、座り心地や手触り、佇まいに至るまで細部にこだわったデザインが特徴です。
VISONでの導入は国内初となり、HIROSHIMAアームチェアなどで知られるマルニ木工の技術と感性がサウナ後の「ととのい」体験を支えます。写真提供・クレジットは「写真:木寺 紀雄」とされています。
- 導入製品
- kupu saunaチェア(マルニ木工×熊野亘デザイン) — 日本国内初導入
- 材質
- 国産檜材(プレス資料中は吉野檜材と表現)
リニューアルの背景、技術的な改修項目と運用設計
本草湯は、三重大学とロート製薬の共同研究による薬草湯レシピを活用し、季節ごとに異なる薬草を取り入れた“本草七十二候”を展開する温浴施設です。2024年4月の施設本開業以降に寄せられた利用者の声や、施設の滞在価値向上を目指して、今回の全面リニューアルが決定されました。
この章では改修の具体的な項目を列挙し、どのような目的で改修が行われたかを整理します。施設全体の回遊性や快適性、サウナ本来の機能を高めるための技術的改善が中心です。
主な改修・導入項目
以下はプレスリリースに記載された改修項目の詳細です。各項目はサウナ体験の質を高めることを目的に実施されています。
- 水鏡サウナ改修:内装刷新、熱循環計画の最適化、照明演出の導入
- 光陰サウナ改修:自然光と影の演出を活かした空間改変(階段式サウナ化)
- ととのいベンチ刷新:マルニ木工によるデザイン家具(kupu saunaチェア)導入
- 動線整理:サウナ・水風呂・薬草湯をつなぐ回遊性向上
- 照明設計:時間や天候に呼応する光陰演出の導入
- 空調設計:サウナ室内の空気循環の再設計
- チラー導入:快適な温度での水風呂体験を実現
運用面の特徴
2つのサウナは日替わりで男女が入れ替わる運用となっており、宿泊客などは朝と夜で異なるサウナ体験をすることができます。これにより、コンセプトの異なる2種のサウナを短期間で両方試せる構成になっています。
サウナと薬草湯の組み合わせによるウェルネス体験は、本草湯の研究に基づく薬草レシピと地域環境を活用する仕組みとして引き続き提供されます。
利用案内、各社プロフィールと要点の整理
施設の基本情報、利用時間・料金、各社の概要・コメントをこの章で整理します。プレスリリースに含まれる情報を網羅的に提示します。
記事末には本文で触れた主要情報を
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| リニューアル実施日 | 2025年12月3日(水) |
| 対象サウナ | 階段式サウナ(旧:光陰サウナ)、ロフトサウナ(旧:水鏡サウナ) |
| 設計・監修 | ONE SAUNA(株式会社Libertyship) |
| チェア製作 | 株式会社マルニ木工(kupu saunaチェア、日本国内初導入) |
| 主要素材 | サウナ室:三重県産桧材、チェア:吉野檜材(プレス記載) |
| 営業時間 | サウナ 10:00~22:00(入浴 6:00~24:00) |
| 料金 | 大人 平日 1,200円/土日祝 1,500円、子供 平日 600円/土日祝 700円(3歳未満無料) |
| 所在地 | 三重県多気郡多気町ヴィソン672番1(VISON内) |
| 公式URL | https://vison.jp/shop/detail.php?id=133 |
本稿では、プレスリリースの全情報を網羅的に整理しました。改修によって導入された階段式とロフトの二種類のサウナ、マルニ木工によるkupu saunaチェアの国内初導入、ONE SAUNAの監修、三重県産桧材の活用、リニューアルの目的となった薬草湯との融合、運用や料金、営業時間、関係各社の概要・コメントまで、利用検討に必要な要点をまとめています。
参考リンク: