『コトアム』×『GOAT』短歌賞が始動 テーマ「食」
ベストカレンダー編集部
2025年12月3日 15:46
ゴートアム短歌賞
開催期間:12月3日〜1月15日
文学アプリ『コトアム』と文芸誌『GOAT』が短歌で結ぶ、新たな配列の試み
スマートフォンで短い「ことば」を投稿・閲覧できる文学SNSアプリ『コトアム』と、小学館の文芸誌『GOAT』が初めてコラボレーションし、短歌コンテスト「ゴートアム短歌賞」を開催します。応募期間は2025年12月3日(水)から2026年1月15日(木)23:59までとなっており、選考結果は2026年6月頃に発表予定です。
本コラボは、アプリと紙の文芸誌という異なるプラットフォームで出会う短歌を、あえて「プレイリスト」として配列することで、新しい読解体験を提示する試みです。今回の課題はテーマ「食」。選者には現代短歌を代表する俵万智さんと、ロックバンド〈くるり〉のフロントマンである岸田繁さんが迎えられ、書評家の渡辺祐真さんが立会人を務めます。
開催の背景と趣旨
『コトアム』は、東京ドームの社内新規事業提案制度「mokuMOKU」から生まれたアプリで、300字以内のオールジャンルの投稿を特徴としています。ユーザーは自分の好きな作品を「プレイリスト」に編み、音楽アプリのように繰り返し楽しむことができます。
一方、『GOAT』は2024年に小学館から創刊された文芸誌で、ジャンルの線引きを行わず、紙という媒体の特性を生かした編集で話題を呼びました。両者ともにジャンルレスな作品との偶然の出会いを大切にする点で共通し、今回のコラボはそうした志向が一致した結果です。
- 主催・協力
- 株式会社東京ドーム(『コトアム』)× 株式会社小学館(『GOAT』)
- 応募テーマ
- 「食」に沿った短歌1首
- 応募期間
- 2025年12月3日(水)~2026年1月15日(木)23:59
- 結果発表
- 2026年6月頃(予定)
選考方法と賞の仕組み—「プレイリスト化」による二重の選出
「ゴートアム短歌賞」は、単に優れた一首を選ぶのではなく、選者がそれぞれ10首ずつを選び〈プレイリスト〉として配列する点が特徴です。俵万智さんと岸田繁さんが各10首を選び、それら二つのプレイリストに入った計20首が受賞作となります。
選考過程の透明性を高めるため、選者の配列意図や選評は『GOAT』第4号(2026年6月頃発売予定)の誌面で詳しく紹介されます。また、選者二名が特に心に残った短歌を各最大3首まで別途発表する予定です。
- 選者:俵万智(歌人)、岸田繁(音楽家/くるり)
- 立会人:渡辺祐真(書評家・コトアムアンバサダー)
- 入選数:最大20首(お二人のプレイリストに入った短歌)
- 副賞:入選1首につき図書カードNEXT 10,000円分
注意点として、俵さんと岸田さんが同じ短歌を選んだ場合の重複や、心に残った短歌とプレイリスト入選が重複する可能性が明記されています。また、応募は1人何首でも可能ですが、選考の結果、該当作無しや入選数未満となる場合がある旨も規約に記載されています。
選者からのメッセージとプロフィール
俵万智さんは「あなたの一首を、楽しみにお待ちしています。並べかたで輝きが変わるところをお見せできるよう、私も精いっぱい腕を振るいたいと思っています。ぜひご応募ください!」と応募に向けた意欲を寄せています。俵さんは1962年大阪府生まれ。歌人として数多くの著作があり、『サラダ記念日』などで知られます。
岸田繁さんは「言葉が好きな人たちといっしょに楽しむ感覚で編ませていただこうかなと思っています」と述べています。岸田さんは1976年京都生まれ、ロック・バンド〈くるり〉のフロントマンとして活躍し、作編曲家としても多彩な作品を手掛けています。
- 俵万智(たわら まち)
- 1962年大阪府生まれ。歌人。早稲田大学第一文学部卒。現代歌人協会賞(1988)、迢空賞(2021)受賞。主な著書に『サラダ記念日』『愛する源氏物語』『未来のサイズ』『生きる言葉』など。
- 岸田繁(きしだ しげる)
- 1976年京都生まれ。音楽家。くるりのフロントマン。代表作に『ばらの花(2001)』『交響曲第一番(2013)』『リラックマと遊園地(2021)』など。
応募方法・利用上の注意と『コトアム』の機能紹介
応募方法の詳細や応募規約は公式のノートページにて公開されています。応募は『コトアム』アプリ上で行う形式が想定されますが、詳細は下記の応募規約を必ず確認してください。応募に関する問い合わせ窓口も用意されています。
以下は応募・問い合わせに関する主要なリンクと問い合わせ先です。応募前に規約を確認のうえ、必要事項を守って投稿してください。
- 応募規約・詳細情報:https://note.com/kotoamu_app/n/n9e690a974452
- 『GOAT』オフィシャルサイト:https://dps.shogakukan.co.jp/goat
- 『GOAT』Xアカウント:@goat_shogakukan
- 『コトアム』公式サイト:https://www.tokyo-dome.co.jp/kotoamu/
- 『コトアム』公式Xアカウント:@kotoamu_app
- アプリダウンロード(iOS):https://apps.apple.com/jp/app/%E3%82%B3%E3%83%88%E3%82%A2%E3%83%A0/id6526468549
- アプリダウンロード(Android):https://play.google.com/store/apps/details?id=com.kotoamu
- お問い合わせフォーム:https://x.gd/Nm1Ck
- 法人・団体向けお問い合わせ(新規事業室・木村):https://x.gd/NnQoO2
コトアムの主要機能としては、書く・読む・プレイリスト作成・シェア・フォローがあります。具体的には以下の通りです。
| 機能 | 説明 |
|---|---|
| 書く | 300字以内でオールジャンルの投稿が可能。シェア用のスタイリッシュな画像生成機能も搭載。 |
| 読む | 単体の作品だけでなく、他ユーザーが作ったプレイリストを通じた偶然の出会いを提供。 |
| プレイリスト作成・シェア | お気に入り作品を集めて自分だけのコレクションに。自身の投稿もリストに入れられる。 |
| フォロー | 作者やプレイリスト作成者をフォローして更新を追える。 |
アプリの詳しい操作説明や楽しみ方は公式ノートの紹介ページに掲載されています(https://note.com/kotoamu_app/n/nab5b633ae1ea)。
『GOAT』第3号と今後の誌面掲載計画、締めの整理
「ゴートアム短歌賞」開催を記念して、2025年12月3日発売の『GOAT』第3号(小学館、定価510円税込)には、俵万智さんと岸田繁さんの対談が掲載されています。対談では歌人とミュージシャンそれぞれの観点からプレイリストや配列の魅力が語られており、短歌と音楽的な配列感覚の接点が読み取れます。
選考結果と、選者が作成したプレイリストの意図や作品選評については『GOAT』第4号(2026年6月頃発売予定)で報告される予定です。誌面では入選作品の全文や配列に関する考察が掲載され、短歌がプレイリストとして構成されるプロセスが解説されます。
以下に、本企画の主要情報を表で整理します。応募期間、選考方法、賞、関連リンクといった重要項目をまとめましたので、参加を検討する際の確認にご利用ください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| コンテスト名 | ゴートアム短歌賞(『コトアム』×『GOAT』初コラボ) |
| 応募期間 | 2025年12月3日(水)~2026年1月15日(木)23:59 |
| テーマ | 食 |
| 選者・立会人 | 選者:俵万智、岸田繁/立会人:渡辺祐真 |
| 選考方法 | 俵・岸田が各10首を選び、各々のプレイリストに入った作品が入選(最大20首) |
| 副賞 | 入選1首につき図書カードNEXT 1万円分 |
| 結果発表 | 2026年6月頃(『GOAT』第4号にて詳細掲載予定) |
| 応募規約・詳細 | https://note.com/kotoamu_app/n/n9e690a974452 |
| 関連誌 | 『GOAT』第3号:2025年12月3日発売(定価510円税込) |
| アプリDL | iOS:https://apps.apple.com/jp/app/%E3%82%B3%E3%83%88%E3%82%A2%E3%83%A0/id6526468549 Android:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.kotoamu |
| 問い合わせ | お問い合わせフォーム:https://x.gd/Nm1Ck / 法人向け:https://x.gd/NnQoO2 (株式会社東京ドーム 新規事業室 木村) |
以上が『コトアム』と『GOAT』による「ゴートアム短歌賞」の開催概要と関連情報の整理です。応募要項や規約に沿って作品を投稿することで、短歌がプレイリストとして編まれる新しい読書体験に参加できる仕組みになっています。