カナリークラウド、AIエージェント提供開始で業務効率化

カナリーAIエージェント開始

開催日:12月3日

カナリーAIエージェント開始
このAIって具体的に何を自動化するの?
反響対応や記録更新、物件の最新確認、返信文生成、顧客対応のフィードバックといった日常業務の一部を自動化/半自動化する4種のエージェントで、既存アカウントへ2025年12月から随時提供されます。
今すぐ使えるの?料金や導入方法はどうなる?
既存のカナリークラウド利用会社には2025年12月から順次リリース。2025年中の導入決定で一部機能を無料開放するキャンペーンがあり、料金や詳細は個別見積もりで窓口に問い合わせて案内されます。

不動産業務にAIを「自然に」馴染ませる狙い

株式会社カナリーは2025年12月3日15時00分付で、不動産業務特化型SaaS「カナリークラウド」において利用可能なAIエージェント機能の提供開始を発表しました。今回のリリースは、従来のCRMや業務管理機能にAIが自律的に介在することで、現場の業務実行を支援することを目的としています。

発表では、AIエージェントの導入により反響対応、やりとり、追客、顧客/案件管理などの日常業務の一部を自動化・半自動化し、営業担当者がコア業務であるエンドユーザーへの接客に集中できる体制を作る点が強調されています。提供開始は2025年12月、既存のカナリークラウドアカウントには随時リリースされます。

カナリークラウド、AIエージェントを提供開始。AIの力で、不動産会社の顧客対応業務に「もっといい当たり前」をつくる 画像 2

第1弾で提供される4つのAIエージェントの詳細

今回の第1弾リリースでは、業務の記録・確認・応答・フィードバックという領域を中心に4種類のAIエージェントが発表されました。各エージェントはカナリークラウドの既存データや利用会社が持つドキュメントを参照しながら動作する設計です。

以下で示す各エージェントの機能は、導入された企業の運用フローに応じて調整されることが想定されており、操作は担当者の承認を挟むフローや自動処理の範囲を選択できるようになります。

まとめて更新エージェント

営業担当者が接客や内見対応で記録の更新を後回しにすることで、更新漏れや入力のばらつきが発生し、KPIの解像度が下がる課題に対応するためのエージェントです。成約数や売上の最大化には鮮度の高い顧客情報と明確なネクストアクションが不可欠である点に着目しています。

本エージェントは直近の顧客とのやりとりを1人ずつ解析し、ステータス更新、希望条件更新、電話記録/来店記録の追加など「更新すべきこと」を洗い出します。提案内容を担当者がまとめて承認するだけで、実際の更新操作まで完了できる仕様です。

  • 主な機能:会話内容の解析による更新提案、複数件の一括承認と自動更新
  • 期待効果:記録精度の向上、KPI可視化の改善、営業担当者の入力負担軽減

物件確認エージェント

顧客からの問い合わせに対し、物件の最新状況を確認する業務は24時間365日発生します。複数の業者間流通サイトを横断して情報を確認する必要があり、担当者にとって手間と時間のかかる作業です。

物件確認エージェントは、問い合わせに含まれる物件名や住所などを解析し、利用会社が指定した業者間サイト群を自動で横断確認して、その結果をメモに残します。これにより、問い合わせ受信後の作業時間を短縮し、エンドユーザーへの連絡がスムーズかつ迅速になります。

  • 主な機能:物件情報解析、指定サイトの横断検索、自動メモ作成
  • 今後の拡張:メール等による初期対応までAIが行えるようアップデート予定

返信文生成エージェント

カナリーは既に生成AI連携機能として、返信文の自動生成や担当者のドラフト添削機能を提供してきました。今回のエージェントは、その機能をさらに進化させ、利用会社の顧客対応マニュアルや提携先から収集した社宅規程などのドキュメントをインプットとして参照できます。

必要に応じてこれらの社内ドキュメントを参照しながら、より適切で統制の取れた返信文をスピーディに提案します。シンプルな定型文生成に留まらず、企業ルールに沿った応答作成が可能です。

  • 主な機能:マニュアル参照型の返信文生成、ドラフトの添削
  • 期待効果:顧客満足度の維持・向上、対応品質の均一化、返信作成時間の短縮

顧客対応フィードバックエージェント

日々蓄積される大量の顧客とのやりとりデータは、マネージャーによる指導や対応品質の向上にとって重要ですが、現状では十分に活用されていないケースが多く見られます。本エージェントはそのギャップを埋めることを目指します。

中立的な立場から顧客対応のやりとりを詳細に分析し、顧客のステータスや性格を想定した具体的なフィードバックを提供します。これによりマネジメントコストの削減が期待され、経験の浅い担当者も自己学習を通じて改善サイクルを回せるようになります。

  • 主な機能:対話ログ分析、顧客プロファイル推定、改善提案の自動生成
  • 期待効果:マネジメント支援、対応品質の向上、教育負荷の軽減

カナリークラウドの位置づけと導入支援、キャンペーン情報

カナリークラウドは不動産業務に特化したVertical SaaSで、CRM機能をはじめとする業務支援機能を備え、直感的な操作性を重視したデザインで提供されています。サービスリリースから約3年で、賃貸仲介件数ランキングに掲載される不動産仲介会社を含め、全国で導入が進んでいます。

今回のAIエージェントは、既存カナリークラウドアカウントに対して随時リリースされ、利用会社の運用に合わせた適用範囲の設定が可能です。初期は主に社内業務の自動化をターゲットとし、得られたデータやフィードバックを基にエンドユーザー向けコミュニケーションや売上/案件管理の分析支援へと適用範囲を拡大する予定です。

期間限定キャンペーン
2025年中の導入決定で、AIエージェントの一部機能を無料開放するキャンペーンを実施しています。申込時には「AIエージェントのリリースを見た」旨を伝えることが案内されています。
問い合わせ窓口(新規不動産会社様向け)
TEL:050-3196-3346(営業時間 平日9:30~18:30)
サービスページ
カナリー: https://biz.canary-app.jp/portal/ / カナリークラウド: https://biz.canary-app.jp/cloud/

会社情報と広報窓口、今後の拡張方針

株式会社カナリーの会社概要として、代表は佐々木 拓輝氏、所在地は〒108-0073 東京都港区三田3-5-19 住友不動産東京三田ガーデンタワー27階、設立は2018年4月です。主な事業は不動産情報マーケットプレイス「カナリー」の提供、不動産業務特化型SaaS「カナリークラウド」の提供、そしてDXソリューション事業です。

プレスリリースに関する問い合わせは広報担当までメールで受け付けており、連絡先は info@canary-inc.jp です。リリース内で使用されている画像はダウンロード可能となっている旨の案内も記載されています。

今後の拡張方針として、当初は社内業務遂行支援を中心にAIエージェントを提供し、得られた運用データやフィードバックを活用して、エンドユーザーとの直接的なコミュニケーションを行うエージェントや、売上・案件管理・分析業務を支援するエージェントへと範囲を広げていく計画が示されています。これにより、業務の生産性向上と顧客満足度の向上を目指します。

要点の整理(表形式)

以下に本リリースで示された主要情報を表で整理します。各項目は発表内容に基づき、提供時期、対象、問い合わせ先などを含めてまとめています。

項目 内容
リリース日時 2025年12月3日 15:00
提供主体 株式会社カナリー(代表取締役 佐々木 拓輝)
所在地 〒108-0073 東京都港区三田3-5-19 住友不動産東京三田ガーデンタワー27階
製品名 カナリークラウド(CANARY Cloud)内のAIエージェント機能
第1弾エージェント まとめて更新エージェント、物件確認エージェント、返信文生成エージェント、顧客対応フィードバックエージェント
提供開始時期 2025年12月(既存アカウントへ随時リリース)
対象業務 反響対応、やりとり、追客、顧客/案件管理、返信文生成、物件確認、マネジメント支援等
今後の展開 エンドユーザー向けコミュニケーション対応や売上/案件管理・分析支援へ順次拡張予定
キャンペーン 2025年中の導入決定でAIエージェントの一部機能を無料開放
問い合わせ TEL:050-3196-3346(平日 9:30~18:30)/E-Mail:info@canary-inc.jp
サービスページ https://biz.canary-app.jp/portal/ / https://biz.canary-app.jp/cloud/

本記事では、株式会社カナリーが発表したAIエージェントの機能と導入に関する情報を網羅して整理しました。導入に伴う具体的な運用設定や機能の適用範囲については、窓口にて個別に相談・確認することが推奨されます。