RobloxにAPUの仮想キャンパス『Metaverse APU』公開
ベストカレンダー編集部
2025年12月4日 10:11
Metaverse APU公開
開催日:11月1日
世界各地とつながる「いつでも帰れる母校」としてのAPUメタバース構想
株式会社モンドリアンは2025年12月4日10時00分に、立命館アジア太平洋大学(APU)と連携して、Roblox上にバーチャルキャンパス「Metaverse APU(Ritsumeikan Asia Pacific University)」を公開したと発表しました。本プロジェクトは、世界170の国と地域から学生を受け入れてきたAPUの国際的な卒業生・在学生・教職員が、物理的な距離や時差を越えてアクセスできる「バーチャルホームキャンパス」を構築することを目的としています。
発表資料によれば、Metaverse APUは単なるソーシャル空間にとどまらず、講義や発表に利用できるプレゼンテーション機能を搭載した教育利用を想定した設計になっています。プラットフォームには誰もが利用しやすいRobloxを採用し、継続的な関係維持やコミュニティ活性化を目指す点が強調されています。
APUの国際性と教育的背景
立命館アジア太平洋大学(APU)は2000年に大分県別府市に開学し、教育理念として「自由・平和・ヒューマニティ」「国際相互理解」「アジア太平洋の未来創造」を掲げています。APUは世界各地から学生を受け入れており、プレスリリース内では「これまで世界170の国と地域から学生を受け入れてきた」と記載されています。
また、別のデータとして2025年5月1日時点では外国人留学生の出身国・地域が110ヵ国・地域であること、留学生が学生の半数を占めていること、THE日本大学ランキング2025で「国際性」全国2位、「教育充実度」全国3位を獲得している点もプレスリリースで明示されています。多文化多国籍環境の下、日英二言語での教育や協働学習が行われている大学です。
- 開学年
- 2000年
- 理念
- 「自由・平和・ヒューマニティ」「国際相互理解」「アジア太平洋の未来創造」
- 国際性
- これまでに世界170の国と地域から学生を受け入れ、2025年5月1日時点で外国人留学生出身国・地域は110ヵ国・地域
- 評価
- THE日本大学ランキング2025 「国際性」全国2位、「教育充実度」全国3位
Metaverse APUの設計思想と主要機能
Metaverse APUは、APUの象徴的な建築や広場をRoblox上に再現し、高再現性のバーチャルキャンパス空間として提供されます。利用者は世界中からアクセスでき、在学生・卒業生・教職員が集まりやすいソーシャルハングアウトとしての機能を備えています。
プレスリリースでは、次の三つを中心に本バーチャルキャンパスの特徴が示されています。まず第一に「世界中のAPUコミュニティが集うバーチャルキャンパス」であり、第二に「学生が自らコンテンツ拡張に関わる継続進化型」であり、第三に「大学DX(デジタルトランスフォーメーション)の新モデル」としての応用可能性が挙げられています。
① 世界中のコミュニティが集う空間
象徴的な建物や広場を再現したキャンパスでは、コミュニケーション機能に加え、講義や発表が行えるプレゼンテーション機能が備わっています。本バーチャル空間は、バーチャルオープンキャンパスや国際学生会議などの開催を想定しており、教育・研究活動の補完として設計されています。
プレゼンテーションや講義、学内イベントの開催に向けた機能群は、従来のオンライン会議ツールとは異なる没入感とソーシャル性を重視しています。これにより、卒業生ネットワークの活性化や入試・留学生募集のオンライン施策への活用が期待されます。
- 再現対象:APUの主要建物・広場
- 搭載機能:コミュニケーション、プレゼンテーション、イベント運営支援
- 想定利用:オープンキャンパス、国際会議、学内行事
② 学生主導の継続的なコンテンツ拡張
Robloxの拡張性を活かし、APUの学生、特にAPU eスポーツ部が中心となって建物の追加やミニゲームの制作、イベント運営などのコンテンツ開発を継続的に行います。学生が制作・運営に参加することで、キャンパスは時間とともに進化していく設計です。
このプロセスは単なるコンテンツ更新に留まらず、教育的価値を兼ね備えた実践学習の場となる点が強調されています。学生が企画・制作・運営を経験することで、実務的なスキル形成とコミュニティ運営能力の育成につながると説明されています。
- 学生主導の制作と運営による継続的なアップデート
- 教育的価値のあるプロジェクトベース学習の場
- コミュニティ形成の中心としての役割
③ 大学DXのモデルとしての応用
Metaverse APUは大学DX(デジタルトランスフォーメーション)の新たなモデルケースとしての位置づけが明示されています。卒業生ネットワークの活性化、入試広報や留学生募集のオンライン活用、教育のDX化に加え、災害時における学びのセーフティネットとしての応用も想定されています。
将来的には世界中からの同時アクセスを視野に入れ、国際イベントや学内行事をオンラインで開催可能な「史上最も多様なバーチャルキャンパス」の構築を目指すとしています。他大学や教育機関にとっての参考事例として、横展開も視野に入れた取り組みと位置付けられています。
公開情報、利用方法、運営・問い合わせ先
本バーチャルキャンパスはRoblox上で公開されており、ゲームタイトルは「Ritsumeikan Asia Pacific University(APU)RP」、ジャンルは教育系ソーシャルハングアウトとされています。ゲーム公開日は2025年11月1日、プラットフォームはRobloxです。
公式に示された主要URLは以下の通りです。ゲーム本体のRobloxページおよびトレーラー動画のURLが明記されており、関係機関や企業からの問い合わせ用URLも案内されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ゲームタイトル | Ritsumeikan Asia Pacific University(APU)RP |
| ジャンル | 教育系ソーシャルハングアウト |
| ゲーム公開日 | 2025/11/1 |
| プラットフォーム | Roblox |
| ゲームURL | https://www.roblox.com/ja/games/132809310798853/APU |
| トレーラーURL | https://youtu.be/e19SctAPr2o |
| 問い合わせ(企業・自治体向け) | https://mondrian.gg/contact/ |
プレスリリースには、プラットフォーム提供企業(Epic Games、Mojang、Roblox等)からのスポンサー提供や支援を受けていない旨の注意書きが添えられています。この点は、外部プラットフォームと独立して制作・運営していることを示す重要な情報です。
また、企業のメタバースプロジェクトに関する相談窓口としてモンドリアンが対応する旨が案内されており、Fortnite・Roblox・Minecraft等のゲーム企画制作やメタバースプロジェクトに関心のある企業・自治体向けの問い合わせ先が提供されています。
モンドリアンの企業情報と運営方針
株式会社モンドリアンは、マインクラフト、Fortnite、Robloxなどのプラットフォームを活用し、法人・個人向けにゲームやメタバースプロダクトを提供する事業者です。設立は2023年1月16日で、代表取締役は角田拓志氏、本社は東京都中央区銀座のGINZA SIX内に所在します。
企業の事業方針としては「創る・使う・続ける・繋げる」を軸に、新規事業開発や教育、地方創生、マーケティングなどの分野でプロダクトを運用し、持続可能なエコノミー形成とクリエイター支援を推進していると説明されています。資本金は5,000,000円で、オープンハウスグループの一員である点も明示されています。
- 商号
- 株式会社モンドリアン
- 本社所在地
- 〒104-0061 東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 11階
- 代表取締役
- 角田 拓志
- 設立
- 2023年1月16日
- 資本金
- 5,000,000円
- グループ
- 株式会社オープンハウスグループ(東証プライム:3288)の一員
公式SNSアカウントとしてX、YouTube、ZEPETO、Roblox、Fortniteの各アカウントが案内されています。具体的なリンク先はプレスリリース内に記載されています。
要点の整理と最終まとめ
ここまでの情報を表形式で整理します。下表は本件に関する主要項目を抜粋し、発表内容をわかりやすくまとめたものです。
| 項目 | 内容(要約) |
|---|---|
| 発表者 | 株式会社モンドリアン(代表:角田 拓志) |
| 発表日時 | 2025年12月4日 10:00 |
| 共同主体 | 立命館アジア太平洋大学(APU) |
| プロジェクト名 | Metaverse APU(Ritsumeikan Asia Pacific University) |
| 公開プラットフォーム | Roblox(ゲーム公開日:2025/11/1) |
| ゲームURL | https://www.roblox.com/ja/games/132809310798853/APU |
| トレーラー | https://youtu.be/e19SctAPr2o |
| 主な特徴 | 1) 世界中のAPUコミュニティが集うバーチャルキャンパス、2) 学生が継続的にコンテンツ拡張、3) 大学DXの新モデル |
| APUの国際性 | これまでに世界170の国と地域から学生を受け入れ、2025年5月1日時点で外国人留学生出身国・地域は110ヵ国・地域 |
| 問い合わせ | https://mondrian.gg/contact/ |
| 注意点 | 本プロジェクトはEpic Games、Mojang、Roblox等のプラットフォーム提供企業からのスポンサー提供や支援を受けていない |
以上がプレスリリースに基づく「Metaverse APU」に関する主要な情報の整理です。本プロジェクトは、APUの国際性を起点に、教育やコミュニティ形成、大学DXの可能性を試す取り組みとして位置付けられており、将来的な同種プロジェクトへの示唆を含む事例となっています。