2026年8月末予定:Connect Job Global(仮)が始動

Connect Job Global始動

開催日:8月31日

いつから使えるの?
正式リリースは2026年秋を予定。段階的に機能公開され、2026年1月末にビザ判定アプリβ、6月末に求職者向けアプリ、8月末に企業・パートナー向けポータルが順次リリースされます。最終的な公開は秋を目指しています。
これって誰向けのサービス?
世界中の求職者と企業の双方を対象にした越境ジョブマッチングです。AIマッチングやビザ要件対応、準備支援や倫理的配慮を備え、受け入れ側・送り出し側どちらの課題にも対応します。

国境を越えた“機会の再配分”を目指す新たなマッチングの構想

フォースバレー・コンシェルジュ株式会社は、世界の労働市場における不均衡を是正することを目的に、グローバル人材の越境ジョブマッチングプラットフォーム「Connect Job Global(仮称)」(以下、CJG(仮))を2026年秋にリリースすると発表しました。プレスリリースは2025年12月4日12時00分に配信されており、同社は「世界中の誰もが、生まれた場所や育った環境に関係なく、自由に挑戦できる場を」という趣旨を掲げています。

同社は本リリースで、AIや気候変動、人口構造の変化といった社会変化が「どこで学び、どこで働き、どう成長するか」を国境を越えて再定義する時代が到来していると説明しています。CJG(仮)はこの状況に対応し、機会の不均衡を是正するために設計されたプラットフォームです。

発表の要点と企業情報

発表はフォースバレー・コンシェルジュ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:柴崎洋平)によるもので、同社はこれまで日本企業向けのグローバル人材採用・定着支援を中心に事業を展開してきました。Connect Job ブランドの運営実績を基盤に、グローバルな受け入れ先の拡大を目指すとしています。

プレスリリース内ではConnect Jobの運営経験として「世界190カ国、累計約53万人が登録する Connect Jobの運営経験」を挙げる一方、同社が保有する自社開発データベースについては「186の国と地域、累計約46万人の人材が登録」との記載もあります。両者は文中で併記されており、いずれも同社の国際的な接点の広さを示すデータとして提示されています。

越境マッチングが解くべき「三つの課題」

CJG(仮)のリリースにあたり、同社は背景として三点の課題を詳細に提示しています。第一に人材輩出国・地域側の課題、第二に受け入れ国・地域の働き手不足とスキルギャップ、第三によりフェアで効率的なグローバル人材活用の必要性です。

これらの課題認識は、単なる人の移動の促進ではなく「適材適所」「公正さ」「持続可能性」を重視する設計思想に直結しています。以下にプレスリリースで示された具体的な問題点を整理します。

1. 人材輩出国・地域の課題

就業機会の不足や適切なキャリアパスへアクセスできない状況、悪質なブローカーによる不当な手数料の問題などが挙げられています。また、海外就労の機会を得てもスキルや資格が国際的に活かされない「ブレイン・ウェイスト(brain waste)」の問題により、高学歴であっても低賃金の職に就かざるを得ないケースが発生していると指摘しています(出典:Financial Timesへの言及あり)。

これらは送り出し側のフェアな機会確保と人材保護が必要であることを示しています。

2. 受け入れ国・地域の働き手不足/スキルギャップ

先進国における少子高齢化を背景に、必要な労働力やスキルの確保が困難になっています。文献としてOECDの見解を引用し、労働移民が労働市場ギャップを埋める手段であることが示されています。

さらに企業はデジタル技術、ヘルスケア、教育、建設など複数分野で高度なスキル人材の獲得を競っており、即戦力の確保が急務になっている旨が伝えられています(出典:Boston Consulting Group、IMFの言及あり)。

3. フェアで効率的なグローバル人材活用の必要性

単に人を移動させるだけでなく、受け入れ国と送り出し国の双方にとって持続的かつ公正な仕組みが求められているとしています。スキルや経験を最大限に活用できる「適材適所」の実現と、送り出し側への還元(還流)を重視する点が強調されているのが特徴です。

この考え方がCJG(仮)のミッション・機能設計に反映されています。

Connect Job Global(仮称)の使命・機能と設計方針

CJG(仮)はミッションとして、世界中の人材と企業を「リアルタイムかつクリーンに」結び、人材のキャリア実現と企業の成長を世界規模で促進することを掲げます。ビジョンは「世界中の誰もが生まれた場所や育った環境に関係なく、海外挑戦ができる機会を提供する」ことです。

プラットフォームは単なる求人掲示板ではなく、透明性と公正性を担保する仕組みや当事者保護を設計に組み込む点が特徴です。

主な機能・特長

プレスリリースには具体的な機能が列挙されています。以下の要素により、企業側と人材側双方のニーズに対応することを目指します。

  • 多軸検索とAIマッチング:スキル、経験、語学力、各国の在留資格(ビザ)要件などを複合的に検索し、AIによるマッチングを可能にする。
  • 準備支援コンテンツとパートナー連携:資格、言語、文化適応の準備支援コンテンツを提供し、送出国での研修や受入国でのオンボーディングを行うパートナー機関と連携する。
  • 倫理的配慮:人材が不当な金銭的負担を負わないようトラブル回避のための措置を講じ、送り出し国・受け入れ国の利益と人材の権利を尊重する。

これらは、単にマッチングの効率を高めるだけでなく、移動後の定着やキャリア開発まで視野に入れた設計となっています。

リリーススケジュールと既存事業との連携

フォースバレー・コンシェルジュは、CJG(仮)の段階的な機能公開スケジュールを示しています。各段階は求人者・求職者双方に対する利便性の強化を狙ったものです。

同社は既にConnect Jobや関連サービスの運営実績があり、これらと連携させる形でCJG(仮)を立ち上げます。

予定時期 機能
2026年1月末 ビザ判定アプリ β版リリース
2026年6月末 求職者向けアプリリリース
2026年8月末 企業・パートナー向けポータル機能リリース

既存サービスと連係する取り組み

フォースバレーは「Connect Job」ブランド名で世界中の人材と企業を結ぶ事業を展開してきました。同社ウェブサイトのURL(https://www.jobbiz.connectiu.com/)を案内するとともに、自社データベースや過去の取り組みをCJG(仮)へと発展させます。

具体的には以下の既存事業との連携が明記されています。

  • Connect Job WORKERS:特定技能向けのオンラインマッチングプラットフォーム(2021年以降の展開)。
  • Fourth Valley Academy:海外人材に対する現地での日本語教育と就労トレーニングを実施し、企業に即戦力人材を紹介する取り組み。
  • 取引実績:約400社(日本の大手グローバル企業、IT企業、地方・中小企業を含む)。
  • 行政連携:経済産業省、沖縄県、富山県、静岡県、長野県など省庁・地方自治体からの事業受託実績。

発表内容の整理と要点の一覧

ここまで述べてきた内容を踏まえ、プレスリリースに含まれる主要情報を表形式で整理します。掲載されている数値や日付、サービス名、企業情報等を網羅的にまとめています。

以下の表は発表で示された情報を分かりやすく整理したもので、読み返す際の参照用に作成しています。

項目 内容
リリース日時(プレスリリース) 2025年12月4日 12時00分
発表企業 フォースバレー・コンシェルジュ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:柴崎洋平)
プロジェクト名 Connect Job Global(仮称)(CJG(仮))
目標 世界中の人材と企業をリアルタイムかつ公正に結びつけ、企業の成長と人材のキャリア実現、地域・国レベルの経済活性化と社会課題解決を同時に進める
掲げるビジョン 世界中の誰もが生まれた場所や育った環境に関係なく、海外挑戦ができる機会を提供する
主な機能・特長 多軸検索・AIマッチング、ビザ要件考慮、準備支援コンテンツ、パートナー連携、倫理的配慮
スケジュール(予定) 2026年1月末:ビザ判定アプリβ版、2026年6月末:求職者向けアプリ、2026年8月末:企業・パートナー向けポータル
既存ブランド・サービス Connect Job(https://www.jobbiz.connectiu.com/)、Connect Job WORKERS、Fourth Valley Academy
DB・登録者数に関する記載 プレスリリース内では「世界190カ国、累計約53万人が登録するConnect Jobの運営経験」との記述と、別箇所で「186の国と地域、累計約46万人の人材が登録」との自社DB記載が併記されています。
取引実績 約400社(日本の大手グローバル企業、IT企業、地方・中小企業を含む)
行政・公共連携 経済産業省、沖縄県、富山県、静岡県、長野県等からの事業受託実績あり
関連リンク https://www.4th-valley.com/ (関連会社・サービスの案内)

本記事は公表されたプレスリリースの内容を整理して伝えるものであり、発表内容に含まれる具体的な日付、数値、機能、既存サービスとの関係等を網羅しています。プラットフォームの段階的なリリースや既存の事業基盤を活かした展開計画は、国内外における人材の流動性と公正なマッチングを高めることを目指す設計になっています。

参考リンク: