大学2年の約97%が不安 就活の悩み上位3項目とは

大学2年就活不安調査

開催期間:10月24日〜11月19日

大学2年就活不安調査
本当に大学2年生の約97%が就活に不安なの?
はい。株式会社学情のWebアンケート(有効回答208件、実施期間2025/10/24〜11/19)で96.6%が不安と回答。ただし回答はRe就活キャンパス来訪者に限られるため全体への一般化は注意が必要です。
具体的にどんなことが不安なの?
上位は「希望の就職先が見つかるか」「自分の強みを見つけられるか」「希望先に内定をもらえるか」の3点。志望先選び、自己理解、選考対策が複合して不安を生んでいます。

大学2年生の約97%が抱える「就活不安」の実像

株式会社学情が実施したインターネットアンケートの結果、2028年3月卒業予定の大学生・大学院生のうち96.6%(約97%)が「就職活動に不安を感じている」と回答した。調査は2025年10月24日から11月19日にかけて行われ、有効回答数は208件である。

本調査は、若年層の就職・転職支援に実績のある学情が、スカウト型就職サイト「Re就活キャンパス」来訪者を対象にWeb上で実施したもので、回答者の多くが早期から就活に関する漠然とした不安を抱えている実態が示された。

【28卒学生調査】現大学2年生の約97%は就活に不安を感じている現状。不安の理由上位3つは「希望の就職先が見つかるか」「自分の強みを見つけられるか」「希望している就職先に内定をもらえるか」 画像 2

調査結果の第一印象と読み取り方

調査結果は単なる高い不安率の提示にとどまらず、不安の中身に関する構造的な示唆を含んでいる。特に「自己理解」と「志望先との適合」に関する懸念が上位に並んでいる点は、現行のキャリア教育や自己分析支援の在り方を改めて問う材料となる。

調査は選択式設問の集計値を小数点第一位で表示しており、四捨五入の関係で項目合計が100.0%とならない場合がある点も明記されている。回答母数が208件であることを踏まえ、比率の解釈は慎重を要する。

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不安の中身:上位3項目とその他の課題

調査で挙がった不安の上位3つは、順に「希望の就職先が見つかるか」「自分の強みを見つけられるか」「希望している就職先に内定をもらえるか」であった。これらは就職活動の出発点である志望先の検討と自己理解、そして選考結果への懸念といった複合的な要素を含む。

また、これらに次いで「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)をつくれるか」「面接対策」といった選考準備に直結する悩みが浮上している。これにより、早期からの準備を迫られる学生が、何に手を付けるべきかで迷っている実情がうかがえる。

希望の就職先が見つかるか
業種や企業規模、働き方など自分の希望に合う企業を見出せるかという不安。就活市場の多様化や情報の氾濫が背景にある可能性がある。
自分の強みを見つけられるか
自己理解の不足や経験の整理に関する悩み。ガクチカ作成や自己PRの材料化が課題になっている。
希望している就職先に内定をもらえるか
選考競争の不確実性に対する不安。面接やES(エントリーシート)対策、選考スケジュールの管理など実務面での懸念が含まれる。

これらの項目は単独の問題というより相互に関連しており、「どの企業を目指すか」が定まらなければ自己PRの作成や選考対策も定まりにくいという構図が示されている。

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不安を感じていない学生の理由

一方で「不安を感じていない」と回答した学生の最も多かった理由は「実際の就活が始まるのはまだ先だから」であった。時間的余裕を持って構えている層が一定数存在することが示された。

その他には「努力をすれば大丈夫だと考えている」「社会の仕組みを知れる良い機会として楽しんで取り組んでいる」といったポジティブな捉え方も寄せられている。これらは不安の有無を単に二分するだけでなく、時間的認識や主体的な学習意欲の差を反映するものといえる。

調査の背景および実施概要

近年は就職活動の早期化が進み、大学1・2年生から準備を始める学生が増加している。この流れの中で、準備過程で生じる不安の実態把握を目的として本調査が行われた。早期段階の不安が、その後の活動にどのように影響するかを検討するための基礎データと位置付けられる。

本節では調査の時期・対象・方法などを明示する。調査設計はWebアンケート方式で、回答者はRe就活キャンパスの来訪者である点が重要な留意点だ。調査母体の特性が結果に影響を与える可能性があるため、利用時には対象の属性を踏まえた解釈が必要である。

調査期間 2025年10月24日~2025年11月19日
調査機関 株式会社学情
調査対象 スカウト型就職サイト「Re就活キャンパス」へのサイト来訪者
有効回答数 208件
調査方法 Web上でのアンケート調査
対象卒業年 2028年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生

また集計は小数点第一位まで表記しており、四捨五入の影響で択一式回答の合計が100.0%にならない場合があることも明記されている。

調査背景として、早期化する就活環境と学生の準備状況の乖離が指摘されており、本調査はそのギャップの一端を定量的に示している。

株式会社学情について

株式会社学情は東証プライム上場、経団連加盟企業であり、20代・30代の採用支援を中心に事業を展開している。2004年から「20代通年採用」を提唱し、若年層向けの転職・就職サービスを多数運営している。

主なサービスとしては、会員数280万人の「Re就活」(20代向け転職サイト)、30代向けの「Re就活30」、会員数60万人のスカウト型就職サイト「Re就活キャンパス」(2025年3月1日にブランドリニューアル)などがある。さらに合同企業セミナーや就職・転職イベントの運営、外国人材の採用支援サービス「Japan Jobs」など多様な取り組みを行っている。創業は1976年、資本金は15億円である。

今回の調査結果の要点まとめと一覧表

本調査で明らかになった主な点を整理すると、まず回答者の大多数が就活に不安を抱えており、その不安は主に「志望先の探索」「自己理解」「内定獲得の可能性」に集中していることが分かる。対照的に不安を感じない理由としては時間的余裕や前向きな学びの視点が上がっている。

以下の表は、本記事で示した情報を分かりやすく整理したものである。調査の基本データと主要な所見を一目で確認できるようにまとめた。

項目 内容
調査主体 株式会社学情
調査期間 2025年10月24日~2025年11月19日
対象 2028年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生(Re就活キャンパス来訪者)
有効回答数 208件
主な調査方法 Web上でのアンケート調査
就活に不安を感じている割合 96.6%(約97%)
不安の上位3項目 「希望の就職先が見つかるか」「自分の強みを見つけられるか」「希望している就職先に内定をもらえるか」
不安を感じない主な理由 「実際の就活が始まるのはまだ先だから」「努力すれば大丈夫と考えている」「社会の仕組みを知る良い機会として楽しんでいる」
備考 各項目は小数点第一位まで表記(四捨五入のため合計が100.0%にならない場合あり)

本調査は、早期化する就活環境における若年層の不安の構造を示すものであり、教育機関や企業の採用担当者、学生支援に携わる関係者が今後の支援方策を検討する際の参考資料となる。調査母体や対象の特性を踏まえて結果を読み解くことが重要である。