購入品が即時反映、VRoid新機能『クローゼット』公開

BOOTHとVRoid Studioを直結する「クローゼット機能」が公開 — 利便性を高める新しいワークフロー

ピクシブ株式会社は、クリエイターズマーケット「BOOTH」と3Dキャラクター制作ソフトウェア「VRoid Studio」の連携機能として、BOOTHライブラリとVRoid Studio内の着せ替え機能（XWear）を直接つなぐ「クローゼット機能」を、2025年12月4日（木）13時00分に公開しました。発表はピクシブ株式会社より行われ、代表取締役CEOは丹羽 康弘氏です。今回の実装により、BOOTHで購入した3DアイテムをPC上での煩雑な解凍・検索作業を経ずに、VRoid Studio内で即座に利用できるようになります。

クローゼット機能は、BOOTHとVRoid Studioの連携を深めるもので、ユーザーの制作フローを簡素化することを目的としています。特にVRChat向けなど外部プラットフォームで利用する3Dアバターモデルや衣装・アクセサリーを扱うユーザーにとって、購入から着せ替えまでのステップが短縮される点が大きな利点です。

機能概要と主な利点

クローゼット機能は、BOOTHからダウンロードしたアイテムをVRoid Studioに登録し、着せ替え機能（XWear）で呼び出せるようにする仕組みです。PC内でのファイル解凍やフォルダ検索、形式ごとの扱い方の違いなどによる手間が削減されます。

具体的な利点としては、モデル編集時の素体や衣装への素早い追加、BOOTH購入後のワンクリック登録などが挙げられます。作業時間の短縮により、クリエイティブな作業へ注力しやすくなります。

• BOOTHで購入したアイテムをVRoid Studioに直接登録可能
• ダウンロード後の解凍、PC内検索などの手間を削減
• モデル編集時にアイテムを即利用できるため作業効率が向上

対応ファイル形式と登録手順

クローゼット機能は複数のファイル形式に対応しています。対応形式はXAvatar、XWear、VRoid、VRM、またこれらを含むZipファイルです。これにより、既存の多様な3Dアセットをシームレスに取り込み、着せ替えに活用できます。

登録方法としては、BOOTHライブラリ連携により、BOOTHの購入完了画面（ブラウザ）に表示される「VRoid StudioでDL」ボタンを押すだけでクローゼットへ登録できます。もちろん、お使いのPC上にあるファイルを直接クローゼットへ登録することも可能です。

対応ファイル

XAvatar、XWear、VRoid、VRM、対応形式を含むZip

登録方法

BOOTH購入後画面の「VRoid StudioでDL」ボタン／PC内のファイルを直接登録

クローゼット機能の詳細は公式ヘルプページで案内されています：
https://vroid.pixiv.help/hc/ja/articles/52782917625497

配布開始のオリジナル3Dモデル「ウルフちゃん」— 利用想定と頒布形式

同日、VRChatを想定して制作されたオリジナル3Dアバターモデル「ウルフちゃん」の配布・頒布を開始しました。「ウルフちゃん」はVRoid Studioの着せ替え機能で即利用できるXAvatar形式のデータを無料で配布するとともに、VRChatでの利用や改変を想定したUnity向けのFBXパッケージを有償で頒布します。公開日は2025年12月4日（木）です。

「ウルフちゃん」はクローゼット機能を通じてすぐにVRoid Studio上で呼び出して着せ替えが可能です。利用者はBOOTHで配布されるXAvatarをクローゼットに登録し、VRoid Studioの着せ替え機能で扱うことができます。

頒布形式と内容物

「ウルフちゃん」は2種類の形式で公開されています。1つはXAvatar版で無償配布、もう1つはUnity向け・FBX版で有償頒布です。XAvatar版はVRoid Studio内でそのまま着せ替え可能な形式として提供されます。

有償のUnity向け・FBX版はVRChat向けにセットアップ済みのunitypackageやFBX、テクスチャ（PSD、PNG）を含む内容で、価格は4,000円（税込）です。XAvatar版は無料で提供されます。

アイテム名

オリジナル3Dモデル「ウルフちゃん」 #Wolfchan3D

公開予定日

2025年12月4日（木）

配布形式・価格

XAvatar版：無料（内容物：XAvatar（衣装、素体を含む））

Unity向け・FBX版：4,000円（税込）（内容物：VRChat向けセットアップ済みunitypackage、FBX、テクスチャ（PSD、PNG））

「ウルフちゃん」商品ページ（VRoid公式BOOTH）： https://vroid.booth.pm/items/7689831

「ウルフちゃん」の詳細や改変事例については以下のページで紹介されています： https://vroid.com/news/5lVnsa89JKysSHBF7GJb3X

リリース記念のキャンペーン

「ウルフちゃん」リリースを記念して、VRoid公式Xアカウント（https://x.com/vroid_pixiv）をフォローし、対象ポストをリポストすると、2,222円相当のpixivcobanが抽選で30名に当たるキャンペーンが実施されます。キャンペーンの実施期間は発表時点で、2025年12月21日（日）までです。

参加方法や詳細はキャンペーンページを参照してください： https://vroid.com/news/mPhL7RDuu0yDCSGemqsTV

XAvatar・XWearの役割と制作ワークフローの変化

XAvatar・XWearはVRoid Studioの着せ替え機能で利用するためのデータ形式です。XAvatar形式を利用すると、異なる体形のアバターに対しても衣装やアクセサリーを簡易に着せ替えることができ、着せ替えたアバターはVRChatへアップロードしたり、VRMとして書き出して他の連携アプリで利用することが可能です。

これらの形式は、アバターの流通や二次利用を促進するための共通フォーマットとして機能します。BOOTH上での販売や配布も想定されており、クリエイターは自作の衣装やアクセサリーをXAvatar・XWear形式で販売することができます。

XWear Packagerによる変換と活用

ピクシブは、無料で配布している「XWear Packager」を提供しており、これを使うことでBOOTHで購入したXAvatar・XWear非対応アバターやVRChat向け衣装・アクセサリーを簡単にXAvatar・XWear形式に変換できます。既存アセットの互換性を高めることで、手持ちのアバターや衣装をVRoid Studioで着せ替え機能に取り込むことが可能になります。

結果として、クリエイターは自作アバターや衣装・アクセサリーをXAvatar・XWear形式でBOOTHにて販売しやすくなり、ユーザーは購入後にクローゼット機能を経由してVRoid Studioに容易に取り込むことができます。詳細は以下のページを参照してください： https://vroid.com/news/26gn98sTuPJQ53LxDQRyFg

BOOTHとVRoidプロジェクトの位置づけ

BOOTHはクリエイターが作品やグッズを販売できる総合マーケットプレイスで、誰でも無料でショップを開設でき、決済や配送も代行されます（https://booth.pm/）。VRoidプロジェクトは、誰もが自分のアバターを持ち、キャラクターを用いた作品制作やVR/ARでのコミュニケーションを楽しめる環境を提供することを目的とする事業で、無料の3Dモデリングツール「VRoid Studio」やアバターの投稿・共有を行う「VRoid Hub」などを運営しています（https://vroid.com/）。

VRoidプロジェクト公式Xアカウント： https://x.com/vroid_pixiv

要点の整理と配布物・連絡先情報の一覧

ここまで紹介したクローゼット機能、オリジナル3Dモデル「ウルフちゃん」、XAvatar／XWear、ならびに関連サービスについて、重要な項目を表にまとめて整理します。続く表は、本記事で示した日時、ファイル形式、配布価格、リンク、問い合わせ先などを一目で確認できるように構成しています。

本稿では、クローゼット機能の公開およびオリジナル3Dモデル「ウルフちゃん」の配布に関する発表内容を整理しました。クローゼット機能はBOOTHとVRoid Studioの連携を深め、XAvatar／XWearを用いた着せ替えワークフローを効率化します。また「ウルフちゃん」は無料のXAvatar版と有償のUnity向け・FBX版が用意されており、リリース記念キャンペーンも同時に実施されています。詳細は各種リンク先をご確認ください。