幕張メッセで盛況　JFEX／輸出EXPOで見るお米トレンド

幕張メッセに国内外の取引が集積――初日からバイヤーで賑わう商談展

RX Japan株式会社が主催する商談展「JFEX -［国際］食品・飲料 商談 Week-」および「“日本の食品”輸出EXPO」は、2025年12月3日（水）から同年12月5日（金）まで、幕張メッセ 7・8ホールで開催されている。会期中は10:00から17:00までの開催で、主催社発表のプレスリリースは2025年12月4日18時46分に配信されている。

初日（12月3日）および2日目には多くの国内外バイヤーが来場し、出展企業との商談や試食を通じたマッチングが活発に行われている。出展者は国内販路の拡大を目指す企業から、海外市場へ日本食の魅力を伝える企業まで幅広く、会場には多彩な食品群が並んでいる。

来場の実勢と会場の雰囲気

主催側の発表によれば初日・2日目はいずれも多くのバイヤーで賑わいを見せ、商談スペースや試食コーナーには来訪者の列ができる場面もあった。試食の実施や商談で商品の特長を直接伝えることで、新規取り扱いの検討や輸出先候補の絞り込みが行われている。

会場は7・8ホールの広いスペースを活かし、ブースごとにゾーニングされている。訪問者は業種別、用途別などでブースを回遊し、サンプルを手に取って評価することができる構成だ。

「お米グルメ」が今年の注目トレンドに――背景と会場での反応

2025年の食トレンドの一つとして、株式会社ぐるなびが発表した「今年の一皿®」で『お米グルメ』が選定された。主催発表はこれを踏まえ、会場でもお米関連製品の出展が目立っていると伝えている。猛暑による不作と価格高騰が米の安定供給への関心を高めた点や、米粉・日本酒・長粒米など多様な活用法が広がった点が背景にあるとされる（出典：株式会社ぐるなび 2025年12月3日 プレスリリース）。

会場では来場バイヤーや海外関係者から、お米を原料とした加工品や輸出向けに加工・パッケージングされた商品の相談が相次いでいる。穀物としての米の需要に加え、米由来の原料を活かした新商品提案が商談の中心になっている。

背景要因の詳細

ぐるなびによる選定理由として以下が示されている。

• 猛暑の影響による作柄不良と価格上昇により、米の安定供給や代替素材への関心が高まったこと
• 米粉や酒、長粒米など、品種や加工法の多様化が進み、飲食や加工業での応用範囲が拡大したこと

これらの背景は、商談展の出展製品ラインナップにも反映されており、バイヤー側の注目度を高めている。

会場で見られる米関連・抹茶関連の出展製品と出展社

出展リストの一部として、主催発表に記載された製品と出展者を以下に整理する。出展製品は米を主原料とするものが中心だが、抹茶関連製品も「今年の一皿®」の準大賞に関連して多数出展されている。

来場者は試食や商談を通じて、商品化の具体的な条件や輸出対応（ラベリング、保存条件、冷凍・常温流通など）について個別に確認している。

千葉県産の米

地域特性を活かしたブランド米としての展示。品種や栽培管理、流通面での説明が行われている。

株式会社鍋屋商店

出展品目として記載されている企業。具体的な出品詳細やサンプル提供を行っている。

米粉パン（製品名：悪なき米粉パン）

米粉を主原料にしたパン製品。グルテンフリーや食感の工夫、保存方法についての説明がある。

株式会社越後鶴亀（日本酒）

日本酒の出展。国内消費だけでなく輸出向けの酒類としての提案が行われている。

株式会社吉田屋（冷凍海鮮弁当）

冷凍流通を前提とした海鮮弁当の出展。保冷技術や解凍後の品質保持について説明がある。

抹茶関連製品

「今年の一皿®」の準大賞に選ばれた抹茶に関する製品が多数。試飲や提案資料を用いた説明で関心が高い。

上記は会場で確認できる出展物の明示的な項目であり、各ブースではさらに細かな仕様や輸出条件の提示が行われている。

展示会の基本情報、取材・来場方法、関連リンクの案内

展示会の開催概要は次の通りで、取材申し込みや一般来場のための登録窓口が設けられている。主催社の案内では取材申込フォームや来場登録ページに誘導している。

以下の情報はプレス発表本文に記載された公式情報をそのまま整理したものである。

取材希望者向け、一般来場希望者向けの登録リンクや申込み先は主催側が別途用意している旨がプレス文に記載されている。「取材の申込みはこちら >>」および「一般の来場を希望の方は、こちらよりご登録ください。」と案内されているが、申込フォームや登録ページへのアクセスは主催案内を参照する必要がある。

公式のイベント情報ページは以下の関連リンクに掲載されている。イベントの出展詳細や来場登録手順、出展品目の最新情報は公式ページを確認することで入手できる。

• JFEX 公式ページ（出展情報・来場案内）
• 出典：株式会社ぐるなび 2025年12月3日 プレスリリース（https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001552.000001511.html）

会場で取材を行う際のポイント

商談展はビジネスの場であるため、取材は事前登録や取材申請を済ませたうえで、各ブースの担当者と時間を調整して行うことが望ましい。試食を伴う場合は衛生管理やサンプル持ち帰りの可否についても確認する必要がある。

また、輸出EXPOの性格上、輸出規格・ラベリング・保存条件・通関手続きなど、海外流通に関する技術的・法令的な質問が多くなるため、取材時に専門的な説明を求める準備をしておくと有益である。

この記事の要点まとめ（展示会情報の整理）

以下の表に、本記事で触れた主要ポイントを整理した。会期・会場・主催・注目トレンド・主な出展製品と出展社など、取材や来場検討に必要な基本情報を網羅している。

本稿は主催側のプレスリリースの情報に基づいて、会場の状況や出展内容、トレンド背景を整理したものである。取材や来場を検討する場合は、公式ページや主催者の案内にて最新情報を確認のうえ、事前の申込み手続きを行うことをすすめる。