田村駒初参加|大阪本社でビリケン展示、約400人が来場
ベストカレンダー編集部
2025年12月5日 17:21
田村駒とビリケン展
開催期間:10月25日〜10月26日
約400名が訪れた特別展示の様子と来場者の反応
田村駒株式会社は、2025年10月25日(土)・26日(日)に開催された「生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪(イケフェス大阪)2025」に初めて参加し、大阪本社ビルで特別展示「船場の田村駒とビリケンさん」を2日間限定で公開しました。主催側の発表によれば、両日合計で約400名が来場し、展示は盛況のうちに終了しました。プレスリリースは2025年12月5日13時00分に出されています。
期間中は天候が曇り時々雨と安定しない日程でしたが、午前から来訪が途切れず、ファミリー層や歴史愛好家、長年イケフェスに参加している来場者まで幅広い層がビル内を見学しました。来場者からは、大阪本社ビルのエントランスの色合い、白い壁面や階段のアーチなど建築的な意匠に対する評価が寄せられました。
来場者の属性と当日の雰囲気
来場者層は老若男女にわたり、お子様連れの家族、友人同士の歴史愛好グループ、定期的にイケフェスへ参加している方々など多様でした。来場者の滞在時間にもばらつきがあり、展示をじっくり見る方は約30分以上滞在する場面も確認されました。
エントランスにかけられたレトロな暖簾や建物内部の白い壁・階段のアーチといった要素が来場者の興味を引き、思いがけず近隣の通行者が立ち寄るケースもあったと報告されています。展示や解説に対しては熱心な質問があり、スタッフによる案内に多くの方が耳を傾けていました。
- 来場総数:約400名(2日間合計)
- 天候:曇り時々雨
- 来場者層:子連れの家族、歴史愛好家、常連のイケフェス参加者等
展示の二部構成:田村駒の歴史ブースとビリケンさんブース
特別展示は大きく分けて二つのブースから成り、各ブースは史料展示や体験型コーナーで構成されました。入口には創業時代を意識した暖簾が設えられ、来場者はその暖簾をくぐることで時代をめぐる展示空間に入る導線になっていました。
両ブースともに普段は公開していない資料や模型、実物展示を多く含み、来場者が触れて学べる参加型の要素も取り入れていた点が特徴です。以下に各ブースの展示内容を詳細に整理します。
1)田村駒の歴史ブース:建物の変遷と意匠資料
歴史ブースでは創業130年に及ぶ田村駒の歩みを中心に、建物の変遷、社名や意匠に関する資料を多角的に展示しました。入口の暖簾は創業当時をイメージしたレトロなデザインで、近隣住民の注目も集める演出となっていました。
会場内はタペストリーや実物資料で囲まれ、来場者が順路に沿って時系列で社史と建築変遷をたどれる構成でした。展示物は実際に使われていた籠やそろばん、看板、意匠図案、ウールモスリン製の着物などで、材料や意匠の実物に触れる機会が設けられていました。
- 主な展示資料
- ・実際に使用していた籠、そろばん、看板
- ・「意匠の田村駒」とされる実際の意匠図案
- ・田村駒製ウールモスリンの着物
- ・日本柄金巾更紗「傘菊」をモチーフにしたスタンドランプ
- ・1960年代のセールス冊子「タムラコマ」
特にセールス冊子「タムラコマ」は、来場者から「レトロで新鮮」との評価を受け、長時間閲覧する方も見られました。かつて同社がオーナーを務めたプロ野球球団「松竹ロビンス」に関する資料を集めたコーナーも設置され、野球史に関心を持つ来場者からの注目を集めました。
2)ビリケンさんブース:像の展示と参加型コーナー
ビリケンさんに関するブースでは、大阪で親しまれているビリケン像を中心に3体を展示しました。来場者は像と写真撮影を楽しむだけでなく、ビリケンさんの由来や関連イベントの紹介を通じて、地域文化としてのビリケンを再認識する機会となりました。
ビリケンの展示は単なるオブジェ公開にとどまらず、活動紹介や来場者参加型の企画を組み合わせることで参加者の関心を高める工夫が施されていました。
- 展示したビリケン像(三体)
- 流政之氏作「コマビリケン」
- 1949年(昭和24年)製作、通天閣2代目ビリケンさんのモデルになった「田村駒ビリケン像」
- 創業130年記念に大阪本社ビル前に設置された「船場のビリケンさん」
- ビリケン関連企画:
- 「ビリケンさんにお願い★」ブース:願い事を付箋に記入し、付箋に押すビリケンスタンプを体験
- 公式Instagramのフォロー特典としてカプセルトイ(ビリケン・ミニフィギュア)を配布。午前中に配布分がなくなるほどの反応があった
- アートイベント「BILLIKEN CREATORS OSAKA」の活動紹介コーナー
配布したミニフィギュアは午前中に配布分が終了する盛況ぶりで、来場者が公式Instagramをフォローし、願い事を書いてカプセルを受け取る流れが人気でした。来場者はイケフェスのガイドブックに記念のスタンプを押すなど、撮影や記念品を用いた参加体験を楽しんでいました。
イベント全体情報、田村駒の会社情報と問い合わせ先
本展示はイケフェス大阪の一環として行われ、イケフェス大阪(英語名称:OPEN HOUSE OSAKA 2025)は建築を公開する日本最大級のイベントです。メイン開催日は2025年10月25日と10月26日で、前後の期間にプレ・アフタープログラムも実施されています。
イベント全体の参加建物数は199棟(2025年8月20日時点)、参加費は無料で、公式情報はイケフェス大阪のウェブサイトおよびX公式アカウントで案内されています。
イケフェス大阪2025 概要
イケフェス大阪2025は、地域の建築資産を広く公開する取り組みとして継続的に実施されており、田村駒の展示もその枠組みの中で行われました。参加建物は年により変動しますが、2025年は199の建物が参加する規模でした。
イベントの公式ウェブサイトやSNSでは、参加建物のリストや当日のスケジュール、参加方法などが公開されています。参加にあたっての事前申込は不要で、無料で入場できる点も特徴です。
- イケフェス大阪2025 主要情報
- ・名称:生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪(イケフェス大阪)2025
- ・英語名称:OPEN HOUSE OSAKA 2025
- ・開催日(メイン):2025年10月25日(土)、10月26日(日)
- ・参加建物等:199(2025年8月20日時点)
- ・参加費:無料
- ・公式サイト:https://ikenchiku.jp/
- ・X公式アカウント:@ikitakenchiku
田村駒株式会社の展示概要および会社情報
特別展示「船場の田村駒とビリケンさん」の開催要領と、田村駒株式会社の基本情報を以下に整理します。展示は申込不要で無料、定員制限は設けられていませんでした。
展示の会場は田村駒株式会社大阪本社ビルで、会場位置はオンライン地図へのリンクが案内されていました。来場者は最終入場時刻に注意しつつ、会場内の各展示を自由に見学することができました。
| 展示名 | 船場の田村駒とビリケンさん |
|---|---|
| 展示期間 | 2025年10月25日(土)・26日(日)10:00~17:00(最終入場16:30) |
| 会場 | 田村駒株式会社 大阪本社ビル(地図:https://maps.app.goo.gl/3rtSbKw8Juxr2D5s9) |
| 参加受付 | 申込不要・無料・定員なし |
| 関連リンク(展示案内) | https://tamurakoma.co.jp/news/4589/ |
田村駒株式会社の基本会社情報は次のとおりです。資本金は12億4,000万円、事業内容はアパレル製品・生地・雑貨・寝装寝具および建築・産業資材等の取扱いを行う専門商社です。
| 社名 | 田村駒株式会社 |
|---|---|
| 本社所在地 | 〒541-0052(〒541‐8580)大阪市中央区安土町3-3-9 / 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-3-10 |
| 連絡先 | 【大阪】06-6268-7000 / 【東京】03-5771-1700 |
| 資本金 | 12億4,000万円 |
| 事業内容 | アパレル製品・生地・雑貨・寝装寝具および建築・産業資材等の取扱い(専門商社) |
| ホームページ | https://tamurakoma.co.jp/ |
| お問い合わせ先 | 田村駒株式会社 経営企画室 担当:朝倉 / MAIL:info@tamurakoma.co.jp |
展示内容の要点とまとめ
本記事では、田村駒がイケフェス大阪2025に初参加し、大阪本社ビルで実施した2日間限定の特別展示「船場の田村駒とビリケンさん」について報告しました。展示は二部構成で、歴史に関する実物資料や意匠図案、着物、スタンドランプ、またビリケン像3体の公開と参加型企画を併設し、来場者の関心を集めました。
以下の表に、本記事で取り上げた主要事項を整理して示します。展示の開催日、会場、来場者数、主な展示物、会社の基本情報や問い合わせ先といったポイントを網羅しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 展示名 | 船場の田村駒とビリケンさん |
| 開催日 | 2025年10月25日(土)・26日(日)10:00〜17:00(最終入場16:30) |
| 来場者数 | 約400名(2日間合計) |
| 会場 | 田村駒株式会社 大阪本社ビル(地図:https://maps.app.goo.gl/3rtSbKw8Juxr2D5s9) |
| 展示構成 | 1. 田村駒歴史ブース(籠・そろばん・看板・意匠図案・着物・スタンドランプ・「タムラコマ」冊子・松竹ロビンス資料) 2. ビリケンさんブース(流政之作「コマビリケン」、1949年製作のモデル像、創業130年記念の船場ビリケン、願い事コーナー、カプセルトイ配布) |
| 特記事項 | ミニフィギュアの配布は午前中に配布分が終了。来場者は展示物の実物に触れ、解説を聴きながら見学 |
| 主催イベント情報 | 生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪(イケフェス大阪)2025 / 参加建物199(2025年8月20日時点) / 参加費無料 / https://ikenchiku.jp/ |
| 会社情報 | 田村駒株式会社 / 本社:大阪市中央区安土町3-3-9 他(東京支社:渋谷区神宮前) / 資本金12億4,000万円 / TEL:大阪06-6268-7000、東京03-5771-1700 / MAIL:info@tamurakoma.co.jp / https://tamurakoma.co.jp/ |
| プレスリリース公表日 | 2025年12月5日 13:00 |
| 関連リンク | https://tamurakoma.co.jp/news/4589/ |
本稿は、田村駒が実施した特別展示の全体像と主要な資料、来場状況、イベントの位置付けを整理して伝えることを目的としています。展示に関する詳細な問い合わせは田村駒の経営企画室(MAIL:info@tamurakoma.co.jp)へ連絡することが案内されています。
参考リンク: