HAL『octΩpus』がカプコン大会で最優秀賞500万円獲得

octΩpus最優秀賞

開催日:12月5日

octΩpus最優秀賞
このコンペって何がすごいの?
カプコン主催の初開催コンペで国内の大学・専門が対象、応募93チームから14チームが選出。RE ENGINE使用可で商品化や制作支援の検討対象となる点が大きく、若手の海外展開も視野に入るプラットフォームになっている。
受賞すると具体的に何がもらえるの?
最優秀賞『octΩpus』は賞金500万円に加えPS5 ProやNintendo Switch 2、GeForce RTX 5070などの副賞を受領。さらにAWS賞やタートル・ビーチ賞含め、副賞や支援を合わせ約700万円相当の支援を得ている。

専門学校HALが『CAPCOM GAMES COMPETITION』で示した結果と受賞の概要

学校法人日本教育財団からのリリース(発表日時:2025年12月5日 14時00分)によると、株式会社カプコンが主催するゲーム制作コンペティション『CAPCOM GAMES COMPETITION』にて、専門学校HALの制作チームが顕著な成果を収めました。最優秀賞はHAL大阪の作品『octΩpus』が受賞し、賞金500万円を獲得しました。加えて協賛企業賞としてAWS賞、タートル・ビーチ賞も『octΩpus』が受賞しています。

コンテスト全体の結果を整理すると、受賞5作品中2作品がHAL関係であり、全8賞中HALが受賞したのは4賞、獲得賞金総額は合計で700万円相当となりました。本大会は国内の大学・大学院・専門学校に在籍する18歳以上を対象とした初開催の企画で、世界に羽ばたく若手クリエイター育成を目的としています。応募は全93チーム、そこからファイナリスト14チームが選出されて行われました。

【専門学校HAL】最優秀賞 賞金500万円獲得!『CAPCOM GAMES COMPETITION』 画像 2

『octΩpus』『ATEA:THE LOST SEEKER』――受賞作の特徴と審査評価

最優秀賞『octΩpus』には、カプコン 専務執行役員 竹内潤氏から「世界観にマッチしたビジュアルと、完成度の高さが際立つ作品」「高品質な作品を完成させたチームワークはとても素晴らしい」との評価が寄せられ、賞状とトロフィーが贈呈されました。審査員の一人である『モンスターハンターライズ:サンブレイク』ディレクター 鈴木佳剛氏からも、「技術的にも発想的にも、プレイヤーに対してのホスピタリティに関しても大変素晴らしい完成度」「直感的に操作がわかりやすく、ゲーム画面とメカニズムだけでプレイヤーに遊びを理解させようとする姿勢が素晴らしい」「繰り返し遊びたくなるようなリスタートの設計が細やか」と高い評価が付されました。

特別賞を受賞した『ATEA:THE LOST SEEKER』については、スピーディなバトルテンポと個々のバトルシーンを切り取った際の気持ちよさが高評価を受け、「ゲームを通して一番魅せたかった部分がしっかり伝わってきた」と審査側に評価されました。

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『octΩpus』:受賞とチーム構成・副賞の詳細

作品名:『octΩpus』(HAL大阪 Critical Path)

受賞内容:

  • 最優秀賞(賞金500万円、PlayStation 5 Pro:1台、Nintendo Switch 2:1台、GeForce RTX 5070 Founder Edition:1枚)
  • AWS賞(賞金50万円)
  • タートル・ビーチ賞(50万円相当製品:Vulcan II TKL Pro Keyboard:10台、Stealth 700 Gen 3 PS Headset:10台)
チーム(代表および主なメンバー)
井岡 真浩(リーダー)、藤井 聡、岸本 明翔、佐々原 脩、山上 銀士、向井 朋也、郭 宇浩、大澤 亮輔、藤下 新史、畑平 大翔、泉谷 美紅、尾関 青空、松本 琳太郎、篠原 潤、由藤 碧人、山田 茉子、荻野 真暉、安田 秋太、朴 秀賢
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『ATEA:THE LOST SEEKER』:受賞とチーム構成

作品名:『ATEA:THE LOST SEEKER』(HAL東京 DiBi)

受賞内容:特別賞(賞金100万円、Nintendo Switch 2:1台)

チーム(代表および主なメンバー)
浜山 栄一(リーダー)、中村 峻太、吉田 宇輝、植田 紫穂、男成 敬伍、原 聡吾、山﨑 帝虎、田中 風羽、林 航正、菅原 大、深井 いぶき、松﨑 孝真、古賀 啓太、KIM SOHYEON、石田 明日嘉、石山 遥夏、中山 卓哉、数土 理人、鈴木 亜莉紗
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コンテストの仕組み・審査体制と参加条件

本コンテストは国内の大学、大学院、専門学校に在籍する18歳以上を対象とした初開催のイベントで、若手クリエイターの国際的な展開を支援することを目的としています。応募総数は93チームで、その中から14チームがファイナリストとして選出されました。特徴として、カプコンの独自開発エンジンであるRE ENGINEが使用可能であった点、受賞チームには商品化の検討やゲーム制作支援が行われる可能性がある点が挙げられます。

協賛企業による企業賞も設けられており、AWS賞やタートル・ビーチ賞などが選出されました。選出された受賞チームは金銭的支援だけでなく、デバイスやハードウェア、クラウドサービスなどの副賞を受けて制作環境を強化する機会を得ています。

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審査員一覧(敬称略・順不同)

  • 佐藤 盛正((株)カプコン 『バイオハザード ヴィレッジ』 ディレクター)
  • 鈴木 佳剛((株)カプコン 『モンスターハンターライズ:サンブレイク』 ディレクター)
  • 石田 智史((株)カプコン RE ENGINE リードアーキテクト)
  • アマゾンウェブサービスジャパン合同会社:ゲーム営業・ソリューションアーキテクトチーム
  • 古屋 涼(オートデスク(株) CTS シニア テクニカルサポート スペシャリスト)
  • 太田 仁彦(インテル(株)技術・営業統括本部 IA技術本部 部長)
  • 益田 直哉(タートル・ビーチ(株)APAC マーケティングマネージャー)
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学生コメント、専門学校HALの概要、そして受賞一覧の整理

最優秀賞チームより学生コメントが寄せられています。チームは率直に喜びを表し、審査員が最後まで作品を繰り返し遊んでくれたことを何よりの喜びとしています。制作においてはメンバー各自が強い熱量をもって取り組み、複数回のチーム制作経験を積んだHALのカリキュラムが作品完成に寄与したと振り返っています。今後は本コンテストで培ったスキルを活かしてゲーム業界でさらにユーザーに求められる作品づくりを目指す旨も述べられています。

専門学校HALについては、東京・大阪・名古屋の主要ターミナル駅前に校舎を構え、ゲーム、CG、ミュージック、カーデザイン、IT分野の即戦力を育成する専門学校です。産学連携を重視し、第一線のプロによる直接指導や企業依頼のケーススタディ、プロも認めるソフト・ハードの導入を行っています。学校側は希望者就職率100%を掲げ、3大保証制度(完全就職保証制度、国家資格 合格保証制度、給与保証制度)を設けています。オープンキャンパスは毎月実施、見学・相談は毎日(ただし日曜・祝日を除く)行われており、学校情報は以下の公式URLで確認できます: https://www.hal.ac.jp

本記事の要点まとめ
項目 内容
発表日 2025年12月5日 14時00分(学校法人 日本教育財団 発表)
主催 株式会社カプコン
応募規模 応募:全93チーム、ファイナリスト:14チーム
HALの受賞数 受賞5作品中2作品がHAL、全8賞中HALが受賞したのは4賞(賞金等合計700万円相当)
最優秀賞 『octΩpus』(HAL大阪 Critical Path)賞金500万円、PS5 Pro 1台、Nintendo Switch 2 1台、GeForce RTX 5070 1枚ほか
特別賞 『ATEA:THE LOST SEEKER』(HAL東京 DiBi)賞金100万円、Nintendo Switch 2 1台
協賛企業賞 AWS賞(50万円)、タートル・ビーチ賞(50万円相当の製品)など
審査員(代表) 佐藤 盛正、鈴木 佳剛、石田 智史、AWSチーム、古屋 涼、太田 仁彦、益田 直哉

本稿ではリリースで公表されたすべての情報を記載しました。受賞作品の評価、賞金・副賞の内訳、審査員構成、応募状況、ならびに専門学校HALの教育体制や学生のコメントを含めて整理しています。詳細は専門学校HALの公式サイトおよびカプコンの発表資料をご確認ください。