REJECT、みずほと融資契約 M&Aで事業拡大を加速

みずほ融資でM&A加速

開催日:12月5日

みずほ融資でM&A加速
今回の融資って何に使うの?
REJECTがみずほ銀行から得た融資はM&Aを軸にしたロールアップ資金で、買収対価やデューデリジェンス、統合後の組織強化、コンテンツ開発、プロダクト研究、人材採用・育成など幅広く充てられます。
サイランの完全子会社化ってどう意味があるの?
サイランの全株式取得で映像制作を内製化し、プロモ映像やイベント演出の品質向上とコスト最適化を図る狙い。クリエイター連携で表現の幅を広げ、ブランドコンテンツ強化につながります。

みずほ銀行との融資契約でM&A中心のロールアップ戦略を本格化

株式会社REJECTは、2025年12月5日16時00分に発表したプレスリリースにおいて、株式会社みずほ銀行と中長期的な成長に向けた融資契約を締結したことを明らかにしました。今回の融資は、REJECTが掲げるM&Aを中核としたロールアップ戦略の実行と、それに伴う組織・事業基盤の拡張を目的としています。

みずほ銀行との資本関係ではなく融資契約として実行される今回の資金調達により、REJECTは外部成長施策を加速させるとともに、クリエイティブやプロダクト面での強化、ならびに人材投資を進める計画です。融資の決定には、REJECTの実績とブランド力、M&A戦略の妥当性が評価されたことが背景にあります。

株式会社REJECT、みずほ銀行からM&A資金を調達し、eスポーツ・エンタメ領域でのロールアップ戦略を推進 画像 2

融資の目的と想定される資金使途

融資契約の主たる目的は、M&Aを通じた事業領域の拡大と、買収先の統合に伴う組織体制の整備です。REJECTは今後、eスポーツとエンターテインメントを結びつける複合的な事業を展開するにあたり、買収後の統合投資や開発費、コンテンツ制作費に一定の資金を充てる予定です。

具体的な資金使途としては、買収した事業の権利関係整理、クリエイティブ体制の強化、既存事業とのシナジーを生むためのマーケティング投資、人材採用・育成にかかるコストなどが含まれます。

  • M&A実行資金:買収対価やデューデリジェンス関連費用
  • 組織強化:統合に伴う人員増強や管理体制整備
  • コンテンツ投資:映像・音楽・イベント制作費用の拡充
  • プロダクト開発:ゲーミングギア等の研究開発費
株式会社REJECT、みずほ銀行からM&A資金を調達し、eスポーツ・エンタメ領域でのロールアップ戦略を推進 画像 3

契約の関係者とコメント

融資先のREJECTは代表取締役 甲山翔也(こうやま しょうや)が率い、みずほ銀行側は取締役頭取 加藤 勝彦を擁する本店機構が関与しています。また、みずほ銀行 大手町法人第一部 部長の遠藤 礼次郎が本件融資についてのコメントを発表しています。

甲山による代表コメントでは、2018年の創業以来の歩みと、今回の融資を契機にM&Aやグローバルパートナーとの連携を加速させる意図が示されています。甲山は、eスポーツを起点にゲーム・テクノロジー・エンターテインメントが融合する次世代産業の中核を担う存在を目指す旨を述べています。

甲山翔也(株式会社REJECT 代表取締役)
創業以降の挑戦の継続と、新たな成長ステージへの踏み出しを表明。M&Aやグローバル連携を通じてゲーマーの人生をより豊かにするエコシステム構築に注力する意向を示した。
遠藤礼次郎(みずほ銀行 大手町法人第一部 部長)
REJECTの国内外での実績、ブランド力、及びM&Aを通じた成長戦略を高く評価したうえで、当行として融資を決定した旨を表明。eスポーツ産業の発展に寄与する取り組みであると位置づけた。
株式会社REJECT、みずほ銀行からM&A資金を調達し、eスポーツ・エンタメ領域でのロールアップ戦略を推進 画像 4

株式会社サイランの完全子会社化──クリエイティブ面の強化

REJECTは2025年6月に、国内外のトップクリエイターのミュージックビデオ等の映像制作を手がける株式会社サイランの全株式を取得し、完全子会社化しました。サイランの取得は、REJECTのコンテンツ制作力と表現の幅を拡張する狙いがあります。

サイランはミュージックビデオ等の映像制作に強みを持つ企業であり、これをグループ化することでREJECTは内製での高品質な映像制作やクリエイティブ表現を強化できます。買収により、プロモーション映像やイベント演出、ブランドコンテンツの制作体制が一層充実します。

取得の背景と期待される効果

サイランの完全子会社化は、単なる事業拡張に留まらず、REJECTのコンテンツ制作フローの効率化とクオリティ向上を狙うものです。映像コンテンツはeスポーツやストリーミング、商品プロモーションなど多分野で活用され、ブランド価値向上に直結します。

取得により想定される具体的な効果には、映像制作コストの最適化、外部発注に伴う調整コストの削減、クリエイターとの横断的なコラボレーションが含まれます。これらはREJECTが描く「ゲーマーをもっと豊かにする」ミッション達成のための重要な要素です。

取得日
2025年6月(全株式取得、完全子会社化)
取得先
株式会社サイラン(ミュージックビデオ等の映像制作を手がける企業)
期待効果
映像制作力の内製化、ブランドコンテンツ強化、イベント演出の品質向上

競技実績と事業ポートフォリオの全容

REJECTはプロeスポーツチームの運営を軸に、多角的な事業を展開しています。ミッションは「EMPOWER GAMING LIFE ゲーマーをもっと豊かに」とされ、競技面・プロダクト面・タレントマネジメント・マーケティング支援などを通じてプレイヤーやファンの体験価値を高めることを目標としています。

競技分野では『PUBG MOBILE』『Apex Legends』『STREET FIGHTER 6』など複数の人気ゲームタイトルで国内外の大会に出場し、世界大会優勝を含む実績を保有しています。国内では獲得賞金額が国内トップクラスである旨が示されており、eスポーツチームとしての地位を確立しています。

主な競技タイトルと国際実績

REJECTが参戦しているタイトルは幅広く、各タイトルでの大会出場や成績がブランド認知の基盤となっています。世界大会での優勝実績を含め、国際舞台での戦績が投資家やスポンサーの評価につながっています。

以下はプレスリリースに記載された主要タイトルです。これらのタイトルでの活動は、チーム運営にとどまらず関連コンテンツの創出やスポンサー連携の基盤となっています。

  • 『PUBG MOBILE』
  • 『Apex Legends』
  • 『STREET FIGHTER 6』

事業領域の詳細(多角化されたポートフォリオ)

REJECTは単一の収益源に依存しない複合事業体制を敷いています。eスポーツチーム運営のほか、ゲーミングギアブランド「REJECT GEAR」の開発・販売、ストリーマーやVTuberのマネジメント、eスポーツイベントの企画・プロデュース、スポンサー向けのマーケティング支援などを包括的に展開しています。

これにより、スポンサーシップ、グッズ販売、イベント収益、コンテンツ収入、タレント関連収益など複数チャネルからの収益獲得を図っています。M&Aによる事業統合は、これらのチャネルを横断的に強化する手段と位置づけられます。

  1. プロeスポーツチーム運営
  2. ゲーミングギアブランド(REJECT GEAR)の開発・販売
  3. ストリーマー・VTuberのマネジメント
  4. eスポーツイベントの企画・プロデュース
  5. スポンサー向けのマーケティング支援

会社情報、採用情報、要点のまとめ

以下に本プレスリリースで示された事実を整理します。会社の基本情報、今回の融資相手、取得した子会社の情報、競技実績、及び関連URLを網羅的にまとめます。情報はプレスリリースに基づき正確に記載しています。

記事末尾では表形式で要点を整理し、読み手が迅速に主要事項を確認できるように配慮しました。各項目はプレスリリース原文の記載内容を反映しています。

項目 内容
発表日 2025年12月5日 16:00(プレスリリース発表日時)
調達手段 株式会社みずほ銀行との融資契約
資金使途(主旨) M&Aを中心としたロールアップ戦略の実行および組織・事業基盤の拡張
買収・子会社化 株式会社サイラン(ミュージックビデオ等の映像制作)を2025年6月に全株式取得、完全子会社化
代表者(REJECT) 代表取締役 甲山翔也
みずほ銀行の関係者 取締役頭取 加藤 勝彦、大手町法人第一部 部長 遠藤礼次郎
事業内容 プロeスポーツチーム運営、ゲーミングギア開発・販売(REJECT GEAR)、ストリーマー・VTuberマネジメント、コンテンツ・イベントプロデュース、スポンサー向けマーケティング支援
主な競技タイトル 『PUBG MOBILE』『Apex Legends』『STREET FIGHTER 6』ほか(国内外大会出場、世界大会優勝実績あり)
会社設立 2018年12月
所在地 〒105-0001 東京都港区虎ノ門3丁目4-10 虎ノ門35森ビル 5階
公式サイト https://reject.co.jp/
オンラインストア https://brand.reject.jp/
採用情報 https://www.wantedly.com/companies/company_2367751/projects

上表は、本プレスリリースに記載された主要事項を抜粋して整理したものです。融資契約はREJECTの中長期的な成長戦略を支える手段として位置づけられており、サイランの完全子会社化はクリエイティブ面の強化につながる施策とされています。今後はM&A実行と統合、ならびに事業間のシナジー創出が注目されます。