elSOL、独自実装でステーキングUIを刷新　入力補助と速度を改善

UIを独自実装へ：目的と改良点の全容

ELSOUL LABO B.V.（本社：オランダ・アムステルダム、代表取締役CEO：川崎文武）と Validators DAO は、Solana 向け Liquid Staking Token（LST）elSOLのステーキングUIを刷新しました。発表は2025年12月6日 16時36分に行われており、今回のアップデートでは従来の Dialect Blinks ベースのコンポーネントを見直し、UIを独自実装として再構築した点が大きな特徴です。

新実装により、フォーム入力の補助強化、動作の高速化、安定性の向上を図り、ステーキングからアンステーキング、ステークアカウントの移行、解除（Deactivate）、SOL引き出し（Withdraw）まで、elSOL アプリケーション上のUIだけで一貫して操作できるようになっています。elSOL の公式ページは https://elsol.app/ja です。

刷新に至った背景と Dialect Blinks の課題

これまで採用していた Dialect Blinks は高速にUIを構築する利点がありましたが、フォームに関する機能提供に限界がありました。残高参照や割合ショートカット、バリデーション、状態表示の整理などの入力補助が十分に提供できず、ユーザー体験の阻害要因となっていました。

また、仕組み上 Phantom などのウォレットでアラートが発生するケースがあり、これが体験の悪化につながっていました。こうした課題を解消するために、ステーキングUIを独自構築し、入力体験と安定性を改善しています。

新UIで強化された具体的な点

新UIでは次の点を中心に改善が行われています。フォーム入力における残高参照、割合入力、レート表示、状態に応じた導線といった入力補助を強化し、不要なウォレットアラートを出しにくい構造へと見直しました。これにより動作が高速化され、全体の安定性も向上しています。

さらにステーキングから引き出しまでの操作をアプリ内で完結できるようにしており、ユーザーは複数の画面を切り替えることなく一連の操作を終えることができます。

• フォーム入力サポートの強化（残高参照、割合入力、レート表示、状態に応じた導線）
• 動作の高速化・安定性の向上
• ウォレットUXの改善（不要なアラートを出しにくく）
• アプリ内で完結する操作フロー（ステーキング〜引き出し）

タブ構成と操作フロー：ステーク、アンステーク、移行の詳細

新UIは3タブ構成で、ステーク、アンステーク、ステークを移行の各タブを通じて各種操作を行えるようになっています。各タブは役割が明確に分離され、状態表示や次の操作への導線が整理されています。

以下に各タブの機能を具体的に整理します。操作手順や状態に応じた注意点もUI上で分かりやすく提示される設計です。

ステーク（SOL → elSOL）

ステークタブでは、SOL を elSOL プールへステークし、対価として elSOL を受け取ります。フォームでは残高参照や割合入力が可能で、レート表示が明示されます。

ステーク実行後は elSOL がウォレット上に付与され、以降は elSOL 保有に応じた報酬設計が適用されます。UIは操作前に必要な確認やバリデーションを行い、誤操作を減らす仕組みを備えています。

アンステーク（elSOL → SOL）

アンステークタブでは elSOL を SOL に戻す操作を行います。アンステークした SOL はステークアカウントとして払い出され、解除（Deactivate）や SOL 引き出し（Withdraw）は「ステークを移行」タブで行います。

アンステークの実行後は、ステークアカウントが状態に応じて表示され、Deactivating 状態など引き出し可能となるエポックに関する情報も表示されます。表示される状態に従って操作を行う必要があります。

ステークを移行（Stake Account 管理、解除、引き出し）

ステークを移行タブでは、既存のステークアカウントを選択し、状態に応じて次の操作を実行できます。主に次の操作が可能です。

1. elSOL に移行（ステークアカウントを elSOL 側へ移行）
2. 解除（Deactivate）
3. 引き出し（Withdraw） — Deactivating 状態が完了した後に実行可能

Deactivating 状態では、次エポック以降に引き出しが可能になる点がUIでも案内されます。UI上の状態表示を参照し、適切なタイミングで操作してください。

elSOL が高い APY を実現するしくみと外部評価

elSOL の報酬設計は、単なるステーキング報酬の最適化に留まらず、Solana のステークを通信帯域（SWQoS）を制御する資源として再設計した点が特徴です。報酬は主に3つの経路で構成されています。

この設計により、ステークの運用と帯域マーケットの収益が相互に強化される構造になっています。以下に3経路を具体的に示します。

報酬の3経路

1. 手数料 0 によるステーク報酬の最大化

elSOL バリデータは運用手数料・コミッションを 0% に設定しており、ステーキング報酬の目減りを抑えます。

2. ブロック報酬利益の 20% 還元

elSOL バリデータは、ブロック報酬利益の 20% を毎エポックごとに elSOL プールへ還元します。これにより追加的なインセンティブが発生します。

3. SWQoS 帯域マーケット（SSP / VLD）

ステークに応じて得られる SSP を帯域としてマーケットに出品でき、購入が成立した場合は設定レートに応じて VLD が支払われます。販売が成立しなかった SSP についても、共有 SWQoS エンドポイントの実利用量に基づいて VLD が分配されます。

これらを組み合わせることで、elSOL は高い APY を目指す設計を実現しています。

Sanctum Explore による外部評価と注意点

外部比較として、Sanctum Explore はSolana上の LST を横断的に一覧化し、APY、総ステーク量、ホルダー数などを比較できるダッシュボードです。掲載時点で Sanctum Explore 上に表示されている LST は 1,428 件で、elSOL（Enhanced Linkage SOL）は当該キャプチャ時点で APY（10 Epochs）ランキングの 1位（9.96%）を記録しています。

ただし、APY、順位、掲載数は市場やネットワーク状況によって変動します。最新の表示は Sanctum 側のダッシュボード（https://app.sanctum.so/explore）で確認してください。

Epics DAO バリデータ連携、関連リンクと免責事項

elSOL の運用基盤には Epics DAO バリデータが連携バリデータとして利用されています。Epics DAO バリデータは利用者への還元を最大化するため、コミッション 0%、MEV 手数料 0% の構成で運用されています。

さらに、オンチェーンのパフォーマンス評価にもとづく仕組みである Jito StakeNet Steward により継続的な評価を受けており、Top 100 にランクイン、JitoSOL プールの委任先にも選出されています。これにより合計で 10 万 SOL を超えるステーキング量を突破しています（執筆時点）。バリデータの収益が伸びるほど elSOL の APY も伸びる、相互に強化されるモデルが採られています。

関連リンクは以下の通りです。必要な資料や詳細は各公式ページで確認できます。

• elSOL 公式サイト：https://elsol.app/ja
• elSOL Whitepaper v3（日本語版）：https://storage.elsol.app/elSOLWhitePaperJA.pdf
• Sanctum Explore：https://app.sanctum.so/explore
• ERPC：https://erpc.global/ja
• SLV：https://slv.dev/ja
• Epics DAO：https://epics.dev/ja
• Validators DAO Discord：https://discord.gg/C7ZQSrCkYR
• プレスリリース元：https://labo.elsoul.nl/ja/news/2025/12/06/elsol-staking-ui-refresh/

免責事項：本記事は投資助言を目的としたものではありません。ステーキング、LST、ネットワーク、スマートコントラクト、価格変動などには固有のリスクがあります。ご利用にあたってはご自身で十分に調査し、ご判断ください（NFA / DYOR）。

補足情報：画像・素材、カテゴリ、キーワード

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Solana、ソラナ、LST、トークン、仮想通貨、暗号資産、SOL、ブロックチェーン、Web3、ETF

以下の表に、本記事で扱った主な項目を整理します。改めて重要点を簡潔にまとめた上で記事を締めます。

以上が本リリースの要点と詳細の整理です。各機能や数値、リンク先は発表資料ならびに公式ページで確認した情報に基づいて記載しています。