ヒフメド、関東で提携拠点を拡大 対面連携で診療を強化

関東医療連携拡大

開催日:12月6日

関東医療連携拡大
提携で具体的に何が変わるの?
ヒフメドのオンライン診療から対面診療や薬局への移行がスムーズになり、東日本での受診先が増えて施術や検査が必要な患者にも対応しやすくなります。
サービスの使い方や料金はどうなってるの?
LINE/Webで予約→ビデオ通話や写真で診察、医師の判断で提携クリニックやアスト薬局へ案内。保険診療が基本で場合によりシステム利用料が発生します。

関東拠点の拡大と提携先が示す実務的な意図

ヒフメド株式会社(旧社名:株式会社Genon)は、2025年12月6日付の公表で、関東での医療連携拠点を拡大するため、天下茶屋あみ皮フ科クリニック東京駒込皮膚科クリニック、および調剤を担うアスト薬局と提携したことを発表しました。発表日時は2025年12月6日 17時52分です。

この提携により、同社が運営する皮膚科オンライン診療サービス「ヒフメド」は、東日本を中心とした患者の受診先の選択肢を拡大し、これまでオンライン診療だけでは対応が難しかった施術や検査を要する患者層にも対応できる体制を構築します。提携先のクリニック・薬局とは、必要に応じて自然に対面診療や投薬のプロセスにつなげることを想定しています。

  • 提携医療機関: 天下茶屋あみ皮フ科クリニック、東京駒込皮膚科クリニック
  • 提携薬局: アスト薬局
  • 主な対象エリア: 東日本を中心とした通院の利便性が向上する地域

発表文では、地域や生活環境により皮膚科の受診が難しい患者の課題(近隣に皮膚科が少ない、仕事や育児で通院が困難、予約が取りにくく受診を先延ばしにしてしまう等)を解消することを目的に掲げています。これらの課題に対して、オンライン診療と対面診療の連携という実務的な解決策を提示しています。

関東のクリニック・薬局と提携し新薬導入拠点をひろげる 画像 2

オンライン診療の利用手順と患者の動線設計

ヒフメドのサービスにおける患者の利用イメージは、明確な3ステップで設計されています。各ステップは予約から診察、必要時の対面・薬局連携までを想定しており、オンライン診療を起点に適切な医療資源へつなぐ仕組みです。

以下に示す3ステップは、患者の導線を分かりやすく示すために整理されています。併せて各ステップで想定される患者側の利点や医療側の判断ポイントも示します。

関東のクリニック・薬局と提携し新薬導入拠点をひろげる 画像 3

ステップ1: ヒフメドでオンライン診療を予約する

予約はLINEまたはWebから行います。希望の日時を選択する方式で、スマートフォン、タブレット、パソコンのいずれからでもアクセス可能です。

この段階で患者は、現在の症状や既往、使用中の薬剤情報などを入力または送信することで、診察までの準備を進めます。予約の利便性は、通院時間が取りにくい層にとって重要なポイントです。

関東のクリニック・薬局と提携し新薬導入拠点をひろげる 画像 4

ステップ2: オンラインで皮膚科医の診察を受ける

診察はビデオ通話や送付された写真を用いて行われ、医師が皮膚の状態や経過を確認します。オンライン診療により場所を問わず受診可能であり、日常生活の工夫や治療方針の相談ができます。

オンライン診療で可能なことには、病状の把握、薬剤の処方(保険診療が基本)、生活上の注意点の指導などが含まれます。医師は診察情報に基づき、さらに対面での検査や処置が必要かどうかを判断します。

ステップ3: 必要に応じて提携クリニック・アスト薬局へ

医師が対面診察、検査、処方薬の受け取りが必要と判断した場合は、今回の提携先を含む通いやすい医療機関や薬局へ案内されます。オンラインから自然に対面につながるフローが意図されています。

なお、実際の連携の流れや対象エリアは症状や居住地域により異なる可能性がある旨が明示されています。オンライン診療は利便性を提供する一方で、医師が必要と判断すれば対面診療を優先案内する運用がとられます。

サービスの概要、料金体系、注意点

サービス名は皮膚科オンライン診療サービス「ヒフメド」です。対象は皮膚の症状に悩む方全般で、アトピー性皮膚炎をはじめ、にきび、蕁麻疹、かぶれなど日常生活に影響する各種皮膚疾患が対象に含まれます。

提供形態はオンライン診療(スマートフォン・タブレット・パソコンなど)を基本とし、必要時に提携クリニック・薬局と連携する方式です。料金は保険診療を基本とする一方で、システム利用料などが別途かかる場合があると説明されています。

項目 内容
サービス名 皮膚科オンライン診療サービス「ヒフメド」
対象 皮膚疾患全般(アトピー性皮膚炎、にきび、蕁麻疹、かぶれ等)
提供形態 オンライン診療+提携クリニック・薬局との連携
利用条件・料金 保険診療が基本。場合により一部システム利用料が発生
関連URL https://hifu-med.com/

注意事項として、オンライン診療が適切でない症状(急激な体調悪化、強い全身症状など)については、救急外来や救急相談窓口を案内するなど、緊急対応の誘導がなされます。診断や処方は診察時の情報に基づき担当医師が医学的に判断します。

診療形態
オンラインを原則とするが、医師判断で対面診療を推奨することがある。
緊急対応
急変や強い全身症状が疑われる場合は救急機関等を案内。
診断と処方
診察情報をもとに担当医師が医学的に判断。

会社情報、社名変更とこれまでの受賞歴の整理

運営会社は株式会社ヒフメド(英表記:Hifumed, Inc.)。本社所在地は東京都中央区銀座1-12-4 N&EBLD 6階、設立は2022年1月20日です。資本金は1,135万円(資本準備金含む)、従業員数は20名(インターン・アルバイト・ドクター含む)とされています。

代表者は高原千晶氏、監修医は皮膚科専門医の後藤和哉氏、顧問弁護士は千葉直愛法律事務所の千葉直愛氏です。サービス公式URLは https://hifu-med.com/ です。

  • 社名変更: 2025年12月1日付で旧社名「株式会社Genon」から「株式会社ヒフメド」へ変更
  • 代表者: 高原 千晶
  • 監修医: 皮膚科専門医 後藤和哉
  • 顧問弁護士: 千葉直愛(千葉直愛法律事務所)

また、旧社名であるGenonとして受賞・採択された実績も記載されています。これは同社の事業推進力や外部評価を示すものとして公開されています。

  1. U-25 kansai pitch contest vol.6 – 優秀賞
  2. 大阪公立大学ヘルステックスタートアップス2022第2期 – 最優秀賞
  3. 第16回 ビジネスプランコンテスト ドリームDASH – 日本公認会計士協会近畿会 特別賞 / 中西金属工業株式会社 DXサポーター賞
  4. 第46回経済界大賞・金の卵発掘プロジェクト2021 – 全国大会出場
  5. Booming! 2022 アクセラレーションプログラム
  6. MedTech Actuator Origin Japan 2024 – Semi final 出場
  7. MedTech Actuator Global Navigator Japan-Melbourne 2024
項目 要約
発表日 2025年12月6日 17時52分
提携先 天下茶屋あみ皮フ科クリニック / 東京駒込皮膚科クリニック / アスト薬局
サービス 皮膚科オンライン診療サービス「ヒフメド」
対象疾患 アトピー性皮膚炎、にきび、蕁麻疹、かぶれ等の各種皮膚疾患
利用方法 LINE/Webで予約 -> オンライン診察(ビデオ/写真)-> 必要時に対面/薬局へ連携
料金 保険診療が基本。別途システム利用料が発生する場合あり
会社情報 株式会社ヒフメド(旧社名:株式会社Genon)、本社:東京都中央区、設立:2022年1月20日

以上を踏まえると、今回の提携はオンライン診療と対面医療の橋渡しを明確にするものであり、患者が置かれた地域・生活条件による受診の障壁を軽減することを目的としています。サービスの利用に際しては保険診療の適用範囲や診療の適否、緊急時の対応などについて案内がなされる点に留意すると、利便性と安全性の両立が図られていることが読み取れます。