2/17開催:多元的心理療法 実践講座(ミック・クーパー)

多元的心理療法実践講座

開催日:2月17日

多元的心理療法実践講座
誰が対象で参加できるの?
臨床心理士・公認心理師をはじめ、対人支援に携わる人や心理系大学院生、多元的心理療法に関心のある一般の学び直し希望者まで幅広く参加できます。Peatixで申し込み。
ライブを見逃したらワークも見られるの?
Zoomのライブ配信を予定しており、後日YouTubeでアーカイブ配信がありますが、ワーク部分の映像はアーカイブから除外されます。ワーク体験を希望するならライブ参加が必要です。

クライエントの声を臨床に反映する──多元的心理療法の深掘り講座を開催

カウンセリングや心理職向けの講座を行うNPO法人SKILLSカウンセリングセンター(所在地:群馬県伊勢崎市、代表:飯島博之)は、2026年2月17日(火)にローハンプトン大学カウンセリング心理学教授のミック・クーパー氏を講師に迎え、多元的心理療法(pluralistic psychotherapy)の理論と実践を学ぶオンライン公開講座を開催します。プレスリリースは2025年12月7日18時16分付で出されています。

今回の講座は、前回開催された入門編の続編に位置づけられる実践重視のプログラムであり、前回参加者にはさらに一歩踏み込んだ学びを、前回未参加の方にも基礎から理解できる内容を提供することを意図しています。講座はZOOMでのライブ開催で、YouTubeによるアーカイブ配信も用意されます(アーカイブではワークの映像が除かれます)。参加申込みは以下のURLから行えます:https://skills260217.peatix.com/view。関連ページ(Peatixダッシュボード):https://peatix.com/event/4711252/dashboard

開催日時・形式・申込先など基本情報

講座は2026年2月17日(火)20:00~22:00にオンラインで実施されます。ライブ配信はZOOMで行われ、後日YouTubeでアーカイブ配信が行われます。ただし、ワーク部分はアーカイブから除外されます。

申込はPeatix(上記URL)を通じて受け付けています。参加枠、料金体系、早割期限などの詳細は以下の章と末尾の表に整理しています。

なぜ多元的心理療法が必要か──現場で起きる課題からの切り口

多元的心理療法の必要性は、クライエントに合わせる柔軟性と共同意思決定の実践にあります。カウンセリングを振り返った際に、初回で終わってしまうケース、変化が見られないケース、クライエントが不快感を示すケースなどがあり、その背景にはクライエントのニーズを十分に理解できていない、あるいは十分に話し合えていないことがあるとされています。

自らの方法や技法に固執してしまうと、クライエントにとって望まない心理療法を提供してしまう危険性が生じます。多元的心理療法は、クライエント一人ひとりの価値観や望みに合わせて目標・方法を調整することを目指すアプローチであり、共同意思決定(shared decision making)を中心に据えます。

  • 現場で生じる具体例:初回面接で折り合いがつかない、介入後の変化が乏しい、手法が合わずクライエントが離脱する等。
  • これらは「クライエントのニーズや望みを探索・確認できていない」「十分な話し合いが行われていない」という問題と結びつく。
  • 対処法として、クライエントと共同で目標・方法を決める多元的アプローチが有効である。

本講座では、こうした背景理解を踏まえつつ、具体的にどのようにクライエントと話し合い、どうすれば共同意思決定を効果的に行えるのかを理論と実践の両面から検討します。臨床での応用に直結する技術と判断の枠組みが提供される予定です。

講師ミック・クーパー教授の実績と講座で扱う内容

講師のミック・クーパー氏は、ヒューマニスティック療法や実存的療法、多元的心理療法の分野で国際的に認められた著者、トレーナー、コンサルタントです。公認心理学者であり、ローハンプトン大学カウンセリング心理学教授として世界各地でワークショップや講義を行ってきました。

クーパー氏の主な著作には、次のものがあります(書名は原題・和題を含む記載順)。

The Tribes of the Person-Centred Nation, Third Edition: An introduction to the world of person-centred therapies
(PCCS Books、2024年)
エビデンスにもとづくカウンセリング効果の研究―クライアントにとって何が最も役に立つのか
(岩崎学術出版社、2012年)
心理臨床への多元的アプローチ―効果的なセラピーの目標・課題・方法
(岩崎学術出版社、2015年)

本講座は理論の解説にとどまらず、実践編としてワークも組み込まれる点が特徴です。参加者は多元的アプローチの基本的な枠組みを学ぶだけでなく、クライエントとどのように共同意思決定を進め、具体的な臨床場面でどの手法を選択・組み合わせるかについて実際に体験的に学べます。

期待される習得内容は以下のとおりです。

  1. 多元的心理療法の臨床応用方法とその理論的基盤の理解。
  2. クライエントとの共同意思決定を行うための会話スキルとアセスメントの方法。
  3. 実際のエクササイズを通じて、目標設定・介入選択・評価の流れを体験。

主催団体の方針と参加対象・申込詳細(まとめ)

主催のNPO法人SKILLSカウンセリングセンターは、カウンセリングや心理職向けの講座を実施する団体です。アメリカ心理学会が掲げる公平性・多様性・包括性のモデル(EDIモデル)に基づき、所得、性別、年齢、障害の有無、性的指向、人種、階級、宗教などを理由にカウンセリングを断らず、どのような方にもカウンセリングを提供することを理念に掲げています。

この講座は、臨床心理士・公認心理師のほか、対人支援に携わる方、心理系大学院生、多元的心理療法に関心のある方などを対象としています。専門職や学生に限らず、心理療法の実践と理論を深めたい幅広い層を想定しています。

以下に本記事で示した講座の要点を表にまとめ、最後に簡潔な説明で締めくくります。

項目 内容
主催 NPO法人SKILLSカウンセリングセンター(群馬県伊勢崎市、代表:飯島博之)
プレスリリース日 2025年12月7日 18:16
講座名(概略) ミック・クーパー氏による「多元的心理療法」の理論と実践(実践編・ワーク含む)
開催日時 2026年2月17日(火)20:00~22:00
開催形式 ZOOMによるオンラインライブ(YouTubeアーカイブ配信あり。ワーク映像はアーカイブで除外)
講師 ミック・クーパー(ローハンプトン大学カウンセリング心理学教授、公認心理学者、著者・トレーナー・コンサルタント)
対象 臨床心理士・公認心理師、対人支援に携わる方、心理系大学院生、多元的心理療法に関心のある方
定員 早割・一般:95名、アーカイブのみ:100名(アーカイブではワーク映像が省かれる)
料金 一般:7,000円、早割:6,000円(限定50名、受付は2026年1月31日(土)まで)、アーカイブ配信のみ:5,000円
申込 https://skills260217.peatix.com/view(Peatix)
関連リンク https://peatix.com/event/4711252/dashboard
参考著作(講師) 『The Tribes of the Person-Centred Nation, Third Edition』(PCCS Books、2024)、『エビデンスにもとづくカウンセリング効果の研究』(岩崎学術出版社、2012)、『心理臨床への多元的アプローチ』(岩崎学術出版社、2015)

本記事では、講座の趣旨、開催情報、背景となる臨床上の課題、講師の経歴・著作、そして参加方法と費用・定員に関する情報を整理しました。多元的心理療法の臨床応用や共同意思決定の具体的手法に関心のある方は、上記の申込ページより詳細を確認のうえ参加の検討を行うことができます。

参考リンク: