業界別で見る2027年就職ブランドランキング（全業種）

就職ブランド調査の位置づけと発表の概要

2025年12月8日、株式会社文化放送キャリアパートナーズ（本社：東京都港区、社長：平田眞人）が公表した「2027年入社希望者対象　就職活動[早期]　就職ブランドランキング調査」の業種別ランキングは、就職意識を測る長年の定点観測として注目される結果を示しました。調査は同社の就職情報研究所が実施し、過去10年以上にわたり年3回、学生の“企業の就職ブランド”を把握している継続的調査です。

今回の記事では、同リリースに含まれる全ての業界別ランキングを網羅的に紹介するとともに、調査の方法や回答者構成、関連リンクと問い合わせ先までを整理して伝えます。プレスリリースが12月3日に総合順位を既に発表している点にも触れ、業種別データの独立した意味合いを整理します。

各業界別ランキングの全容と注目点

以下はプレスリリースに記載された全業界のランキングを、原文どおり網羅して掲載します。各業界ごとに上位から順に列挙しており、学生の志望傾向が業種ごとにどの企業へ集中しているかを確認できます。

各小節は業界ごとのランキングと簡潔な解説を付しており、企業名と順位を確認しやすいように整理しています。調査対象の母集団が「2027年春入社希望の『ブンナビ』会員（現大学3年生、現大学院1年生）」である点を踏まえ、学生人気の傾向として読んでください。

金融業界ランキング

金融業界では保険・銀行・証券など幅広い業態が並び、伝統的な大手生命保険や大手証券・銀行が上位に位置しています。

順位は以下の通りです。

1. 日本生命保険
2. 大和証券グループ
3. ＳＭＢＣ日興証券
4. 三井住友信託銀行
5. 東京海上日動火災保険
6. 第一生命保険
7. ソニー生命保険
8. 三井住友銀行
9. 三菱ＵＦＪ銀行
10. 住友生命保険
11. みずほフィナンシャルグループ
12. 太陽生命保険
13. りそなグループ
14. 明治安田生命保険
15. 全国共済農業協同組合連合会（ＪＡ共済連）
16. 三井住友海上火災保険
17. 野村證券
18. 信金中央金庫
19. 朝日生命保険
20. 大同生命保険

マスコミ業界ランキング

マスコミ業界では広告・出版社・放送局などが並び、広告代理店や大手出版社が上位に入っています。

順位は以下の通りです。

1. 博報堂
2. ジェイアール東日本企画
3. ＫＡＤＯＫＡＷＡ
4. 読売新聞社
5. ソニーミュージックグループ
6. 集英社
7. 講談社
8. 電通
9. 新潮社
10. 小学館
11. テレビ朝日
12. 東宝
13. 文藝春秋
14. ＴＢＳテレビ
15. 大広
16. テレビ東京
17. 日本テレビ放送網
18. フジテレビジョン
19. 東急エージェンシー
20. 読売広告社

商社業界ランキング

商社業界は総合商社が上位を占める一方で、専門商社や流通関連企業もランクインしています。

順位は以下の通りです。

1. 伊藤忠商事
2. 住友商事
3. 丸紅
4. 三菱商事
5. 三井物産
6. 阪和興業
7. 伊藤忠エネクス
8. アルフレッサ
9. 双日
10. キヤノンマーケティングジャパン
11. 岩谷産業
12. 豊田通商
13. ＪＦＥ商事
14. 国分グループ
15. タキヒヨー
16. 伊藤忠食品
17. 兼松
18. メディセオ
19. 豊島
20. 日本アクセス

ＩＴ・ソフトウェア業界ランキング

IT・ソフトウェア業界では、独立系企業と大手システムベンダー、グローバルIT企業が混在しています。トップに「Ｓｋｙ」が位置しています。

順位は以下の通りです。

1. Ｓｋｙ
2. ＮＴＴデータ
3. 日立ソリューションズ
4. パーソルビジネスプロセスデザイン
5. 伊藤忠テクノソリューションズ（ＣＴＣ）
6. 大塚商会
7. 楽天グループ
8. 日鉄ソリューションズ
9. ＭＳ＆ＡＤシステムズ
10. ＳＣＳＫ
11. サイバーエージェント
12. アマゾンジャパン
13. ＪＳＯＬ
14. ＡＮＡ　Ｘ
15. パーソルクロステクノロジー
16. ＮＥＣネッツエスアイ
17. ＪＦＥシステムズ
18. 三菱ＵＦＪトラストシステム
19. 日本ヒューレット・パッカード
20. グーグル

自動車・機械・電気製品業界ランキング

製造業領域では家電・自動車・精密機器といった分野の大手がランクインしています。グローバルブランドの強さがうかがえます。

順位は以下の通りです。

1. ソニー
2. 本田技研工業
3. トヨタ自動車
4. パナソニック　グループ
5. セイコーエプソン
6. 富士通
7. ＴＤＫ
8. クボタ
9. 日立製作所
10. 京セラ
11. 東京エレクトロングループ
12. 東芝グループ
13. Ａｐｐｌｅ　Ｊａｐａｎ
14. 三菱重工業
15. 住友重機械工業
16. ＩＨＩ
17. 三菱電機
18. ＮＯＫ
19. 古河電気工業
20. 日本電気（ＮＥＣ）

食品業界ランキング

食品業界では伝統的な大手食品メーカーや飲料、加工食品の企業が上位に並んでいます。

順位は以下の通りです。

1. 味の素
2. 明治グループ（明治・Ｍｅｉｊｉ　Ｓｅｉｋａ　ファルマ）
3. サントリーホールディングス
4. アサヒビール
5. ロッテ
6. 伊藤園
7. キッコーマン
8. カゴメ
9. 日清食品
10. エスビー食品
11. コカ・コーラ　ボトラーズジャパン
12. キユーピー
13. キリンホールディングス
14. アサヒ飲料
15. ニッスイ
16. 江崎グリコ
17. マルハニチロ
18. 伊藤ハム
19. 森永製菓
20. 雪印メグミルク

化学業界ランキング

化学業界は素材、日用品、化学製品メーカーが混在しており、研究開発や製品基盤の強い企業が上位です。

順位は以下の通りです。

1. 富士フイルムグループ
2. 花王
3. 旭化成グループ
4. ニフコ
5. 住友化学
6. 三菱ケミカル
7. クラシエ
8. 積水化学グループ
9. 三井化学
10. カネカ
11. アース製薬
12. ユニ・チャーム
13. エステー
14. 東ソー
15. ＡＤＥＫＡ
16. 信越化学工業
17. クラレ
18. 小林製薬
19. レゾナック
20. ＤＩＣ

通信業界ランキング

通信業界ではケーブルや大手通信事業者が上位に並んでおり、インフラやサービス基盤が評価されています。

順位は以下の通りです。

1. ＪＣＯＭ
2. ＮＴＴ東日本
3. ＮＴＴドコモ
4. ＫＤＤＩ
5. ソフトバンクグループ
6. ＮＴＴアドバンステクノロジ
7. ＮＴＴ
8. ＮＴＴ西日本
9. Ｕ－ＮＥＸＴ　ＨＯＬＤＩＮＧＳ
10. ＮＴＴドコモビジネス

ホテル・レジャー・旅行業界ランキング

ホテル・レジャー・旅行分野は、ホテルチェーンと旅行代理店、テーマパークなどが並びます。

順位は以下の通りです。

1. ニュー・オータニ
2. ＪＴＢグループ
3. オリエンタルランド
4. パレスホテル
5. ミリアルリゾートホテルズ
6. リゾートトラスト
7. 星野リゾート
8. 阪急交通社
9. 東京ドーム
10. 帝国ホテル

流通業界ランキング

流通業界では百貨店、量販店、EC関連や小売業が学生からの注目を集めています。

順位は以下の通りです。

1. そごう・西武
2. コストコホールセールジャパン
3. ルミネ
4. ヨドバシカメラ
5. アトレ
6. カワチ薬品
7. ニトリ
8. 日本生活協同組合連合会
9. 高島屋
10. イオン

建設業界ランキング

建設業界は大手ゼネコンやエンジニアリング企業が上位です。

順位は以下の通りです。

1. 鹿島建設
2. 日揮ホールディングス
3. 清水建設
4. 三井海洋開発
5. ＪＦＥエンジニアリング
6. 横河ブリッジホールディングス
7. 大林組
8. 大成建設
9. 竹中工務店
10. 千代田化工建設

住宅業界ランキング

住宅業界では木造・ハウスメーカー系が上位に並んでいます。

順位は以下の通りです。

1. 住友林業
2. 積水ハウス
3. 一条工務店
4. 旭化成ホームズ
5. セキスイハイムグループ
6. 大和ハウス工業
7. 飯田グループホールディングス
8. 大東建託グループ
9. 三井ホーム
10. パナソニック　ホームズ

不動産業界ランキング

不動産業界では大手デベロッパーが上位に位置しています。

順位は以下の通りです。

1. 三井不動産
2. 三菱地所
3. 東急不動産
4. 住友不動産
5. 野村不動産
6. 森ビル
7. ＮＴＴ都市開発
8. 三井不動産リアルティ
9. 都市再生機構（ＵＲ都市機構）
10. オープンハウスグループ

旅客（航空・鉄道）業界ランキング

旅客（航空・鉄道）業界は、航空会社や鉄道会社、空港関連サービスが並んでいます。総合順位での動きと業界内の変動が注目されます。

順位は以下の通りです。

1. 全日本空輸（ＡＮＡ）
2. 日本航空（ＪＡＬ）
3. 東京地下鉄（東京メトロ）
4. 東日本旅客鉄道（ＪＲ東日本）
5. 東海旅客鉄道（ＪＲ東海）
6. ＡＮＡエアポートサービス
7. ＪＡＬスカイ
8. ＡＮＡウイングス
9. ＡＮＡ成田エアポートサービス
10. 成田国際空港

シンクタンク・調査・コンサルタント業界ランキング

コンサルティング業界では外資系含む総合系が上位に入っています。

順位は以下の通りです。

1. アクセンチュア
2. 野村総合研究所
3. 日本Ｍ＆Ａセンター
4. ＰｗＣ　Ｊａｐａｎグループ
5. マネジメントソリューションズ（ＭＳＯＬ）
6. ＫＰＭＧコンサルティング
7. マッキンゼー・アンド・カンパニー
8. フューチャー（フューチャーアーキテクト）
9. アビームコンサルティング
10. デロイトトーマツコンサルティング

レストラン・フード業界ランキング

外食・フードサービス業界ではチェーン展開を行う企業や飲食サービス運営企業が上位に並んでいます。

順位は以下の通りです。

1. 吉野家ホールディングス
2. ゼンショーホールディングス
3. スターバックスコーヒージャパン
4. サイゼリヤ
5. くら寿司
6. ＦＯＯＤ＆ＬＩＦＥ　ＣＯＭＰＡＮＩＥＳ（あきんどスシロー）
7. すかいらーく
8. モスフードサービス
9. セブン＆アイ・フードシステムズ
10. エームサービス

調査方法とデータ仕様の詳細

調査は2025年4月1日から2025年9月30日までの期間に実施され、複数の回答経路を用いたWebアンケート形式で集計されています。投票は1名あたり最大5票を持ち、志望企業を1位から5位まで選択する形式です。

有効回答数は8,952名（男子4,404・女子4,548／文系6,950・理系2,002）、総得票数は30,497票です。調査対象は「ブンナビ」会員の現大学3年生および現大学院1年生となっています。

調査名

2027入社希望者対象　就職活動[早期]　就職ブランドランキング調査

調査期間

開始:2025/4/1 ～ 終了:2025/9/30

調査方法

「ブンナビ」上でのWebアンケート、就職イベント会場でのアプリアンケート、オンラインイベントアンケート

回答仕様

投票者1名が最大5票（志望企業を1位〜5位まで選択）

有効回答数

8,952（男子4,404・女子4,548／文系6,950・理系2,002）

総得票数

30,497票

関連資料として、リリース内でのPDF配布（d90419-74-803cb74f8acd7db3a5e999958e35bf84.pdf）や、総合順位の発表に関するPR TIMESの告知ページも案内されています。

詳細レポートやダウンロードは以下のリンクから確認できます。

• PR TIMES：2025年12月3日配信の総合順位リリース
• 文化放送キャリアパートナーズ就職情報研究所（調査詳細ページ）

まとめ（調査主要点の一覧表）

以下の表は、本記事で紹介した調査の主要データと各業界の上位3位までを整理したものです。調査名や期間、回答数とあわせて確認できます。

調査の出典は株式会社文化放送キャリアパートナーズのリリースであり、詳細な総合順位や男女・文理別の順位は2025年12月3日配信の総合順位リリース（PR TIMES）で確認できます。問い合わせ先は同社の高野氏（E-mail：sjk@careerpartners.co.jp）です。調査結果は学生の志望動向の断面を示すものであり、個別の企業評価や採用方針については各企業の公表情報を参照してください。