創業100年のひょうたん温泉が『源泉十割』を商標登録

源泉十割を商標登録

開催日:12月8日

源泉十割を商標登録
『源泉十割』って具体的に何を意味するの?
加水・加温・循環を一切行わない“混じりっ気ゼロ”の温泉を指す商標名で、ひょうたん温泉が登録。竹製冷却装置「湯雨竹」で適温にして提供します。
どこでいつ体験できるの?
大分県別府市鉄輪のひょうたん温泉で体験可能。営業時間は9:00〜25:00(最終受付24:00)。館内展示や源泉十割を冠した商品・体験で順次案内予定です。

創業100年の決断:『源泉十割』という言葉を選んだ理由と登録の概要

大分県別府市・鉄輪で大正12年創業の温泉施設、ひょうたん温泉(運営:株式会社ユーネット)は、加水・加温・循環を一切行わない“混じりっ気ゼロの天然源泉”を表す新基準として、『源泉十割』を商標登録(商標登録第5667160号)しました。プレスリリースは2025年12月8日7時30分に発表されています。

この登録は単なるネーミングの変更ではなく、温泉表示の透明性を高めるための明確な基準提示を目的としています。“源泉掛け流し”という表示が消費者に誤解を与える可能性がある現状に対し、ひょうたん温泉は創業以来守ってきた源泉の扱いを言語化し、選択基準を提示することを狙いとしています。

発表日
2025年12月8日 07:30
運営会社
株式会社ユーネット
登録商標
『源泉十割』(商標登録第5667160号)

表記の曖昧さと“混じりっ気ゼロ”の社会的背景

一般に用いられる「源泉掛け流し」という表現は、温泉法や表示の実務上、加水が行われている場合でも用いられることがあるため、消費者が「本当に源泉のままか」を判断しにくい問題があります。ひょうたん温泉はこの状況を深刻に捉え、明確に差別化できる言葉として『源泉十割』を制定しました。

食品分野で「無添加」「十割蕎麦」が消費者に受け入れられているように、温泉にも“混じりっ気ゼロ”という価値が求められる時代になっています。消費者の本物志向・健康志向の高まりを背景に、温泉の純度を分かりやすく伝える必要性が高まっています。

  • 表示上の曖昧さ:源泉掛け流し=加水・加温なしとは限らない。
  • 消費者ニーズ:無添加・100%の価値を求める傾向。
  • 言語化の重要性:一言で品質を伝えられる表現の不足。

現場の実際:『源泉十割』の定義と運用方法

ひょうたん温泉が定義する『源泉十割』は、以下の3点を満たす温泉を指します。

  1. 加水なし
  2. 加温なし
  3. 循環なし

源泉から湧き出たままの温度と成分・香り・肌ざわりを保持することが前提です。ひょうたん温泉では源泉温度が100℃近い箇所を有しており、自然の力を利用して適温に冷却する竹製装置「湯雨竹(ゆうたけ)」を採用しています。

源泉の取り扱いと湯雨竹の仕組み

湯雨竹は、源泉の温度を機械的な加温や加水なしに下げるための竹製冷却装置であり、源泉本来の成分や香り、肌触りを保ちながら入浴可能な温度に調整するために用いられています。これにより「加温なし」「加水なし」を維持したまま入浴が可能となります。

湯雨竹の採用により、源泉本来の状態を保持することができるため、温泉成分の変性や希釈を避けると同時に、利用者に対して明確に“混じりっ気ゼロ”であることを提示できます。

施設の特徴と運営実績

ひょうたん温泉は大正12年創業の歴史を持ち、日帰り温泉施設としての運営に加えて観光評価でも強みを示しています。観光ミシュランガイドでは施設として7回目の掲載、14年連続で三ツ星に選ばれたという実績(当社調べ)があります。

施設の基本情報や営業体制も『源泉十割』の運用に合わせて整備されています。営業時間は9:00〜25:00(最終受付24:00)で、日帰り利用を中心に幅広い時間帯での受け入れを行っています。

施設名
ひょうたん温泉
所在地
大分県別府市鉄輪159-2
営業時間
9:00〜25:00(最終受付24:00)

発信計画と具体的な取り組み、問い合わせ先

登録した『源泉十割』という言葉は、今後館内展示の拡充や、源泉十割を冠した商品・体験プログラムの展開、温泉品質の透明性向上を目的とした発信活動に用いられます。メディアや研究機関との共同企画も予定されています。

具体的には、館内での説明パネルや体験プログラムを通じて来訪者に源泉の取り扱いや湯雨竹の冷却原理を解説し、商品化した土産物や入浴体験を通じて『源泉十割』の概念を伝える計画です。また、外部との共同研究によりデータに基づく温泉品質の可視化も目指します。

  • 館内展示の拡充による理解促進
  • 源泉十割を冠した商品・体験プログラムの開始
  • 温泉品質の透明性向上に向けた発信活動
  • メディア・研究機関との共同企画

商標に込めた想いと消費者への意図

『源泉十割』の登録には、「本物の温泉がどれかを消費者が迷わず選べるようにしたい」「温泉文化を未来に残したい」という明確な意図があります。言葉による明確化は、消費者の選択を助けると同時に業界全体の表示改善へつながることを目指しています。

同時に、施設側はこの商標を用いて品質に関する説明責任を果たし、科学的・教育的な発信を通じて温泉の価値を伝えていく計画です。

要点の整理(情報の一覧表)

以下に本稿で伝えた情報を表形式で整理します。重要な日付や連絡先、特性はここで確認できます。

項目 内容
発表日 2025年12月8日 07:30
施設名 ひょうたん温泉
運営会社 株式会社ユーネット
商標名・番号 『源泉十割』(商標登録第5667160号)
定義(特徴) 加水なし / 加温なし / 循環なし(源泉そのままを使用)
冷却装置 竹製装置「湯雨竹」による自然冷却(源泉100℃近傍の利用)
創業 大正12年(創業100年)
観光評価 観光ミシュランガイド:施設掲載7回、14年連続三ツ星(当社調べ)
所在地 大分県別府市鉄輪159-2
営業時間 9:00〜25:00(最終受付24:00)
電話番号 0977-66-0527
特設ページ https://www.hyotan-onsen.com
担当 マーケティング担当 専務取締役 田中大貴(ひろき)

本稿では、ひょうたん温泉が新たに商標登録した『源泉十割』の定義と背景、現場での取り組み、今後の活用計画までを網羅して整理しました。表示の明確化と品質保持の仕組みを言語化することで、温泉を利用する消費者に対して選択の基準を提示するとともに、業界内での表示改善への契機となることが期待されます。

参考リンク: