既存カメラ活用のAI Bridgeにクマ検知機能追加

AI Bridgeクマ検知

開催日:12月8日

AI Bridgeクマ検知
これって今ある監視カメラで使えるの?
はい。AI BridgeはONVIF対応のIPカメラやアナログカメラに接続するエッジデバイスで、既存設備を活かして最大8台までAI解析を追加できます。高精度なクマ検知はクラウド二重解析が前提で、クラウド利用料が発生します。
クマ検知の精度ってどれくらい?誤検知は心配ない?
発表では人的被害のあるクマの検知率は最大99%とされますが、その高精度はエッジでの一次解析に加えクラウドでの二重解析が必要。通信環境や夜間性能、クラウド利用契約が精度や誤検知に影響します。

既存カメラを活かす映像解析ソリューション「AI Bridge」の位置付け

2025年12月8日、株式会社アイタス・ジャパンは、既存の監視カメラにAI解析機能を付加するエッジ型映像解析AIソリューション「AI Bridge」に、新たにクマ検知機能を追加したことを発表しました。発表文には製品の技術的特徴、運用面での利点、具体的な活用シーン、そして企業情報と問い合わせ先までが明記されています。

「AI Bridge」はONVIF対応のIPカメラだけでなくアナログカメラにも接続でき、既存設備を流用することで高価なAIカメラを新たに購入する必要がない点が強調されています。エッジデバイスとしての導入により、現場の映像から即時に解析を行い、必要に応じてクラウドによる二重解析も行うハイブリッド構成が可能です。

製品名 AI Bridge
対応機器 ONVIF対応IPカメラ、アナログカメラ
設置形態 エッジデバイス接続(既設カメラの活用)
「AI Bridge」クマ検知機能を発表 画像 2

クマ検知機能の技術的特徴と精度

追加されたクマ検知機能は、日本各地で増加している大型動物被害、特にクマの出没とそれに伴う被害対策を目的として開発された専用の解析モジュールです。エッジでの一次解析に加え、クラウドでの二重解析を行うことで、クマの誤検知を低減し精度を向上させています。

発表資料によれば、人的被害のあるクマの検知率は最大99%と高い精度を示すと記載されています。ただし、この高精度検知を実現するにはクラウド連携が必要であり、クラウド利用料が発生する点が明記されています。

クラウド二重解析の仕組みと留意点

AI Bridge本体で行う一次解析の結果をクラウド上の映像分析システムに転送し、二重に解析することで「クマのみ」を高精度に識別する方式です。これにより、単一のモデルでの誤認識を補完し、検知精度の向上を図っています。

注意点としては、クラウド二重解析はネットワーク環境やクラウド利用契約、利用料の発生が前提となる点が挙げられます。発表文はクラウド利用料が必要である旨を明記していますが、具体的な費用や通信要件については言及されていません。

検知対象とリアルタイム連携機能

AI Bridgeはクマのほか、シカ、イノシシ、ワシなどの大型動物を検知対象としており、農作物被害や人里への侵入防止が主な用途に想定されています。動物検知は多数のアプリケーション群の一部として提供されています。

検知発生時にはスマートフォンやPCへスナップショット付きで通知が送信されるほか、警告灯やスピーカーと連携して即時の警告発信や威嚇動作が可能になっていることも発表されています。これにより、現地での即応や地域住民への迅速な情報伝達が期待されます。

主な機能と運用面の具体的な仕様

発表資料は「AI Bridge」の主な機能を明確に列挙しています。最大8台のカメラにAI機能を追加でき、カメラごとに複数のアプリケーション設定や同時利用が可能である点が運用の柔軟性として挙げられています。ただし、同時利用にはリソース制限がある点も明記されています。

また、60種類以上のアプリケーションラインナップが用意されており、侵入検知、転倒検知、ナンバープレート認識、火災・煙検知など多様な解析が可能です。用途に応じて最適なアプリケーションを選択・設定できる点が特徴です。

対応台数
最大8台のカメラにAI機能を追加可能(リソース制限あり)
通知方法
スマートフォン、PCへスナップショット付き通知。警告灯・スピーカーとの連携で即時警告や威嚇が可能
主な検知対象
クマ、シカ、イノシシ、ワシなどの大型動物を含む
アプリケーション数
60種類以上(侵入検知、転倒検知、ナンバープレート認識、火災・煙検知等)

想定される活用シーンと導入効果

プレスリリースでは、クマ検知機能の活用が想定される具体的なシーンとして自治体防災、教育機関、公共施設、農業分野が挙げられています。各シーンにおける導入効果や運用イメージも示されています。

導入によって期待される効果は、目撃通報の精度向上による自治体の防災体制強化、学校周辺での子どもたちの安全確保、公営施設周辺での地域安全対策、農地・森林周辺での被害抑止などです。センサーと連携した威嚇や即時通知と組み合わせることで、被害の未然防止や迅速な対応につながるとされています。

  • 自治体防災:クマ目撃情報が多い地域への設置で住民被害を未然に防止
  • 教育機関:小中学校や幼稚園周辺の監視で児童・園児の安全を確保
  • 公共施設:公営運動場や公営住宅地周辺での地域防災強化
  • 農業分野:畑や森林周辺で動物が現れた際に音や光で威嚇し被害を低減

導入時には設置場所の通信環境、電源、周辺の見通し(視認性)や夜間・悪天候時のカメラ性能などを考慮する必要があります。クラウド連携を行う場合は、通信量や利用料の見積もりも重要です。

事業者情報と問い合わせ先

発表文末では株式会社アイタス・ジャパンの企業概要と問い合わせ先が明示されています。企業は情報通信機器メーカーとしてインターネット環境の向上とソリューション開発を進めており、サポート体制の充実を掲げています。

問い合わせはAI事業課で受け付けており、電話とメールが案内されています。加えて、ホームページのURLも記載されています。プレスリリース素材として画像ファイルのダウンロードが可能である旨も触れられています。

会社名 株式会社アイタス・ジャパン
代表者 孫 尚郁
所在地 東京都中央区日本橋馬喰町2-7-8 いちご日本橋イーストビル 3階
ホームページ http://www.itus.co.jp/
問い合わせ(AI事業課) 電話:03-5649-1161 / メール:ai-support@itus.co.jp

本記事の要点整理

以下の表は、この記事で取り上げた「AI Bridge」とクマ検知機能に関する主要な情報を整理したものです。導入検討や関係者への情報共有に活用できるように、発表に含まれる項目を網羅的にまとめています。

項目 内容
発表日 2025年12月8日 08時00分
発表元 株式会社アイタス・ジャパン
製品名 AI Bridge
製品概要 既存IPカメラ(ONVIF対応)やアナログカメラに接続するエッジデバイス。AIで映像解析を行い既存設備を活用可能
対応カメラ ONVIF対応IPカメラ、アナログカメラ
最大対応台数 最大8台(カメラごとに複数アプリ設定・同時利用可、ただしリソース制限あり)
検知対象 クマ、シカ、イノシシ、ワシなどの大型動物(他に侵入検知、転倒検知等60種類以上のアプリ)
クマ検知(クラウド連携) AI Bridgeの一次解析+映像分析用クラウドで二重解析。人的被害のあるクマの検知率は最大99%(クラウド利用料が必要)
通知・連携機能 スマートフォン・PCへスナップショット付き通知、警告灯・スピーカー連携で即時通知・威嚇
想定活用シーン 自治体防災、教育機関、公営施設、農業(畑・森林周辺)など
会社所在地 東京都中央区日本橋馬喰町2-7-8 いちご日本橋イーストビル 3階
代表者 孫 尚郁
ホームページ http://www.itus.co.jp/
問い合わせ 株式会社アイタス・ジャパン AI事業課/電話:03-5649-1161/メール:ai-support@itus.co.jp
画像素材 プレスリリース内の画像ファイルがダウンロード可能(記載あり)
価格・費用 クラウド利用料が必要と明記。製品本体価格や詳細な料金体系は非公開(発表内記載なし)

以上が発表資料に基づくAI Bridgeのクマ検知機能に関する整理です。導入を検討する場合は、通信環境やクラウド利用料、設置環境の条件などを踏まえて具体的な運用設計を行うことが望まれます。問い合わせ先は発表文に明記された連絡先を参照してください。