WVJ公式サイトに導入 アクルの不正検知ASUKA

WVJ公式にASUKA導入

開催日:12月8日

WVJ公式にASUKA導入
ASUKAって何なの?
ASUKAはアクルのクレジットカード不正検知・認証の統合システムで、取引や属性・行動を解析してリアルタイムに不正の兆候を検知し、EMV 3‑Dセキュア等で自動認証するサービスです。
導入で寄付の手続きが面倒になったりしない?
基本的に寄付者の手続きは変わりません。リアルタイム検知と自動認証で人的確認や誤検知を減らし、正当な決済体験を損なわずに不正リスクを低減します。

寄付や支援申込みの受け皿となる公式サイトに、さらに一段の防御を

クレジットカード決済の不正利用被害が増加する状況を受け、株式会社アクルは2025年12月8日11時00分に、特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン(以下「WVJ」)の公式ウェブサイトに対して、不正検知・認証システム「ASUKA」の提供を開始したと発表しました。発表元はアクルであり、同社はクレジットカード決済などの不正利用対策ソリューションを提供する企業です。

今回の導入は、WVJのオンラインでの寄付受付や支援申込みといった決済滞りを減らし、寄付者が安心して手続きを進められる環境整備を目的としています。発表文にはアクルの代表取締役社長近藤 修の所属情報と、WVJの事務局長中島みぎわの氏名が明記されています。WVJの所在地表記は発表文冒頭に「京都中野区」とあり、団体概要欄では詳細住所として東京都中野区本町1-32-2 ハーモニータワー3階が記載されています。

アクル、特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパンの公式ウェブサイトに、不正検知・認証システム「ASUKA」の提供を開始 画像 2

発表の背景 — 被害の実態と行政の指針

近年、クレジットカード不正利用による被害金額は増加傾向にあり、一般社団法人日本クレジット協会の資料によれば、2024年の不正利用被害金額は513億円に達しています(出典:日本クレジット協会「クレジットカード不正利用被害の発生状況」)。発表文ではこの数値を示し、被害の深刻さを導入の背景の一つとして挙げています。

加えて、経済産業省は2025年3月に「クレジットカード・セキュリティガイドライン【6.0版】」を公表しており、ECサイトを運営するカード加盟店に対して適切なセキュリティ対策の実施を求めています。このガイドラインに従う形で、単なる事後対応ではなく、不正発生の予防や取引の各段階におけるセキュリティ強化が必要とされています(出典:経済産業省「クレジットカード・セキュリティガイドライン【6.0版】 2025年3月」)。

ASUKAが担う役割と機能の詳細

ASUKAは、クレジットカード取引の不正検知と本人認証を行う統合型のセキュリティシステムです。発表文はASUKAを「取引情報や属性情報などをもとに、不正使用の兆候をリアルタイムで検知し、カード認証を自動で行う高度なセキュリティシステム」として説明しています。

ASUKAが提供する主な機能は次の通りです。導入企業はECの性質に応じて組み合わせることで、さまざまな不正の形態に対応できます。

  • クレジットマスター・大量アタック対策:カード番号の有効性確認を狙った不正(カードの有効性確認=クレジットマスターアタック)への対策を実施。
  • 属性・行動分析による検知:利用者の属性情報や行動パターンを分析し、第三者不正利用の兆候を検出。
  • 不正配送先住所との照合:配送先情報と不正検知ルールの照合を行い、不正による送付を防ぐ。
  • EMV 3‑Dセキュアの本人認証サービス:本人認証の国際標準に対応することで、認証強化を図る。

発表文ではASUKAの導入実績として、物販ECをはじめ旅行商材やサービス商材など45,000サイト以上のカード加盟店

導入による現場での具体的効果

ASUKAの導入目的は、既存のWVJの不正対策に付加的な防御層(defense-in-depth)を組み込むことで、特に番号盗用や大量攻撃といった外部からの侵害に対して脆弱となるポイントを補強することです。発表文は、WVJが従前より独自の不正対策を導入していたことを明記したうえで、今回のASUKA実装が更なるセキュリティ強化に資することを示しています。

リアルタイム検知や自動認証の導入は、人的な確認にかかる工数や誤検知・見逃しのリスクを低減し、正当な寄付者の決済体験を損なわずに不正検知の精度を高めることが期待されます。これによりWVJのオンラインでの運営安定性が向上します。

両組織の役割と情報の整理

発表文では、ASUKAを提供する企業としてのアクルと、導入先であるWVJ双方の基本情報が明記されています。アクルは東京都港区に本社を置き、代表取締役社長は近藤修です。事業内容はクレジットカード不正対策ソリューション、チャージバック保証、集客支援サービスなどです。

WVJはキリスト教精神に基づき、貧困や紛争、自然災害等で困難な状況にある子どもたちを支援する国際NGOで、国連経済社会理事会に公認・登録されたワールド・ビジョンの日本事務所として約100カ国で活動する組織の日本側事務局です。事業内容としては、災害・紛争時の緊急人道支援、開発援助、アドボカシー、啓発・教育活動が挙げられています。

アクル(提供企業)
本社所在地:東京都港区三田2-7-13 TDS三田ビル 6階
代表取締役社長:近藤 修
事業内容:クレジットカード不正対策ソリューション、チャージバック保証、集客支援サービス他
URL:https://akuru-inc.com/
ワールド・ビジョン・ジャパン(導入先)
団体名:特定非営利活動法人 ワールド・ビジョン・ジャパン
所在地(団体概要):東京都中野区本町1-32-2 ハーモニータワー3階
事務局長:中島みぎわ
事業内容:災害・紛争時の緊急人道支援、開発援助、アドボカシーなど
URL:https://www.worldvision.jp/

参照資料とガイドライン

発表文は、数値や方針の出典を明示しています。具体的には、日本クレジット協会の「クレジットカード不正利用被害の発生状況」および経済産業省の「クレジットカード・セキュリティガイドライン【6.0版】」を参照先として挙げています。各資料のURLは発表文に記載されています。

参照先(発表文記載)は以下です。

  • 一般社団法人日本クレジット協会「クレジットカード不正利用被害の発生状況」:https://www.j-credit.or.jp/download/news20250307_a1.pdf
  • 経済産業省「クレジットカード・セキュリティガイドライン【6.0版】 2025年3月」:https://www.j-credit.or.jp/security/pdf/Creditcardsecurityguidelines_6.0_published.pdf

要点の整理と本文のまとめ

本記事では、アクルが2025年12月8日11時00分に発表した、WVJ公式ウェブサイトへの不正検知・認証システム「ASUKA」の提供開始に関する情報を整理しました。発表には、不正利用被害の現状、行政ガイドラインの存在、ASUKAの機能と導入実績、両組織の基本情報が含まれます。

以下の表は、発表で示された主要事項をわかりやすく整理したものです。表は発表内容を網羅的にまとめています。

項目 内容
発表日 2025年12月8日 11時00分(発表元:株式会社アクル)
提供開始先 特定非営利活動法人 ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)
提供システム名 ASUKA(クレジットカード不正検知・認証システム)
導入目的 クレジットカードの番号盗用(クレジットマスター攻撃)や大量アタックなどへの対策、属性・行動分析による第三者不正利用対策、EMV 3‑Dセキュアによる本人認証強化
主な機能 リアルタイム不正検知、カード認証自動化、属性行動分析、不正配送先住所照合、EMV 3‑Dセキュア対応
導入実績 物販EC、旅行商材、サービス商材等で45,000サイト以上
発表で示された背景データ 2024年のクレジットカード不正利用被害金額:513億円(日本クレジット協会資料)/経済産業省のガイドライン(2025年3月)に準拠する必要性
アクル(提供企業)概要 本社:東京都港区三田2-7-13 TDS三田ビル 6階、代表:近藤 修、事業:不正対策ソリューション等、URL:https://akuru-inc.com/
ワールド・ビジョン・ジャパン(導入先)概要 事務局長:中島みぎわ、所在地:東京都中野区本町1-32-2 ハーモニータワー3階(発表冒頭には「京都中野区」との表記あり)、事業:国際NGOとしての緊急支援・開発援助・アドボカシー等、URL:https://www.worldvision.jp/
参照資料 日本クレジット協会資料(https://www.j-credit.or.jp/download/news20250307_a1.pdf)、経済産業省ガイドライン(https://www.j-credit.or.jp/security/pdf/Creditcardsecurityguidelines_6.0_published.pdf)
関連リンク ASUKAサービスページ:https://akuru-inc.com/service/asuka/、資料請求:https://akuru-inc.com/download/pamphlet/

以上が発表文に基づく情報の整理です。本稿は発表文の内容を網羅的に伝えることを目的としており、発表に記載された数値、日付、機能、各組織の情報をすべて含めています。