12月16日配布開始 岩井圭也の京阪沿線小説を歩く体験
ベストカレンダー編集部
2025年12月8日 15:16
ただいま、けいはん配布
開催日:12月16日
京阪沿線の風景を歩く新しい小説体験――『ただいま、けいはん』とは
株式会社MEETSHOPが京阪電気鉄道、小説家・岩井圭也氏、脳科学者・片岡洋祐氏と共同で展開する体験型プロジェクト『ただいま、けいはん』は、「小説×ヘルスケア×脳科学」を三層構造で融合させた試みである。物語を読むことを単なる娯楽や教養の行為に留めず、街を歩く行為と結びつけることで、感情や気持ちの変化を科学的に捉え直すことを目指している。
本プロジェクトは、2025年10月に特設サイトを公開し、11月には感情計測のための計測イベントを実施した。第3弾として、岩井圭也氏による完全書き下ろし短編小説の第1話『ただいま、けいはん 朔太郎編』がA6冊子で無料配布され、読者の手元に届く段階に入る。
プロジェクトの設計と狙い
設計上の特徴は、物語の舞台に実在する京阪沿線の風景やスポットが自然に織り込まれている点にある。読者は冊子を手に物語に描かれた場所を実際に歩くことで、テキストとフィジカルな環境が連続した体験となる構造に誘導される。
また、MEETSHOPのヘルスケアブランド『オアディスワン』が提示する「心の余白を取り戻す」というコンセプトを土台に、脳科学的指標の可視化を組み合わせることで、読書行為をヘルスケアとして再定義する試みが行われている。
- プロジェクト参加者
- 主催:株式会社MEETSHOP(大阪市)
- 協力:京阪電気鉄道株式会社、作家:岩井圭也、脳科学者:片岡洋祐、技術協力:株式会社Kokorotics
第1話『ただいま、けいはん 朔太郎編』の配布概要と受け取り方
第1話は直木賞候補作家・岩井圭也氏による完全書き下ろし短編で、京阪沿線の風景や実在スポットが物語に溶け込み、読むだけでなく歩いて確かめたくなる構成が特徴だ。配布は2025年12月16日(火)から開始される。
配布形態はA6冊子の無料配布で、数量限定・お一人様1冊限りとされている。配布場所や在庫状況の詳細は特設サイトで随時公開されるため、事前の確認が推奨される。
配布開始日と配布物
配布開始:2025年12月16日(火)
配布形態:A6冊子/無料(数量限定・お一人様1冊限り)
配布場所(詳細をすべて記載)
配布は以下の3種類の拠点で行われる。各拠点の在庫は限られているため、特設サイトで詳細を確認することができる。
- 京阪電車の各駅:淀屋橋、京橋、枚方市、樟葉、三条、出町柳の各駅
- コクミンドラッグの店舗:
- KoKuMiN パナンテ京阪天満橋店
- KoKuMiN 京橋駅構内店
- コクミンドラッグ 京阪樟葉駅店
- コクミンドラッグ 京阪萱島駅店
- KoKuMiN OsakaMetro淀屋橋駅店
- コクミン薬局 淀屋橋店
- コクミンドラッグ 枚方市駅前店
- コクミンドラッグ 大和田店
- コクミンドラッグ 三条店
- コクミンドラッグ 五反田駅前店
- TSUTAYA BOOKSTORE/蔦屋書店:
- TSUTAYA BOOKSTORE 梅田MeRISE
- 京都 蔦屋書店(5Fレジカウンター)
- 枚方 蔦屋書店
- 蔦屋書店 武雄市図書館
配布場所の詳細や最新情報は特設サイト(https://orthisone.com/f/tadaimakeihan)で確認できる。
読む・歩く・計測する――体験の流れと脳科学計測イベント
『ただいま、けいはん』を楽しむための基本的な流れは三段階に整理される。冊子を入手し、物語を読み、京阪沿線を歩きながら自身の感情の動きを体験し、必要に応じて計測イベントに参加して脳科学的データを得るという流れだ。
感情計測には、理化学研究所発の技術をベースにした感情計測アプリ「KOKOROスケール」を活用する。計測ではドーパミン/セロトニン等の指標を基に、街歩き中に生じるワクワク、安心感、緊張といった心の動きを可視化し、その集積データは第2話の執筆に反映される予定である(技術協力:株式会社Kokorotics)。
楽しみ方の具体的な手順
- 沿線の配布場所で第1話の冊子を入手する(数量限定、お一人様1冊)。
- 物語を読む。京阪沿線の日常や風景を描いたテキストを読み進めることで、沿線の記憶や印象を引き出す。
- 実際に沿線を歩き、主人公が辿った場所を確認、体感する。必要に応じて計測イベントに参加し、KOKOROスケールで自分の感情を計測する。
計測イベント(第4回・第5回)概要
計測イベントは、KOKOROスケールを用いて参加者の心の動きを可視化する形式で実施される。以下は2026年1月に予定されている第4回・第5回の情報である。
| 回 | 日時 | 集合/開催場所 | 計測ルート | 料金 | 申し込み |
|---|---|---|---|---|---|
| 第4回 | 2026年1月17日(土)13:00〜15:00(予定) | 高島屋京都店 1階(集合) | 蔦屋書店京都店→京阪「出町柳駅」周辺 | 無料 | プロジェクトのwebサイトから |
| 第5回 | 2026年1月18日(日)13:00〜15:00(予定) | TSUTAYA BOOKSTORE 梅田MeRISE(関西大学梅田キャンパス内) | TSUTAYA BOOKSTORE 梅田MeRISE周辺での計測を想定 | 無料 | プロジェクトのwebサイトから |
計測イベントの詳細や追加回のスケジュールは特設ページに掲載される。11月1日に開催された計測イベントの記録や、KOKOROスケールの画面イメージなどもウェブにて公開されている(詳細URLは特設サイトに記載)。
関係者のコメント、作家・研究者の背景、企業情報
プロジェクトには多様なバックグラウンドを持つ人物が関与している。ここでは執筆者・研究者・協力企業の主なコメントと経歴情報を整理する。
以下はプロジェクトを支える4名のコメントと略歴である。発言は原文から要点を抜粋して紹介する。
主な関係者のコメントと経歴
- 岩井圭也(小説家)
- コメント:京阪沿線出身者として書いた作品で、沿線の方々にも楽しんでもらえる内容であると述べている。
- 経歴:1987年生まれ。大阪府出身。2018年に『永遠についての証明』で第9回野性時代フロンティア文学賞受賞でデビュー。2024年に『われは熊楠』で第171回直木三十五賞候補。2025年に『永遠についての証明』がNHK BSで特集ドラマ化、ほか作品のドラマ化例あり。
- 片岡洋祐(脳科学者)
- コメント:京阪沿線で育ち、今回の『小説×ヘルスケア×脳科学』の組み合わせに対して期待を表明している。
- 経歴:KOKOROスケール考案者。神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科特命教授、医学博士。2015年に理研発のベンチャー(株)Kokoroticsを設立し、感情計測技術の研究と普及に関与。
- 絹巻秀展(株式会社コクミン 代表取締役社長)
- コメント:地元・大阪を舞台にした取り組みとヘルスケアの融合に期待を示している。読書機会の喪失を社会問題と位置づけ、本プロジェクトのコンセプトを支持している。
- 経歴:関西圏で159店舗を展開するドラッグストアチェーンの経営者であり、今回の無料配布において店舗網を提供している。
- 前田晴代(株式会社MEETSHOP 代表取締役)
- コメント:webサイト公開や計測イベントに続き小説の無料配布が第3段階にあたることを説明し、今後も脳科学と読書を組み合わせた体験イベントを継続すると述べている。
- 経歴:1996年〜2017年まで美容室経営に携わり、2017年に株式会社MEETSHOPを設立。現在は自社のヘルスケアブランド『オアディスワン』の運営や事業開発を手掛ける。
本プロジェクトの技術面では、理化学研究所発の感情計測技術に基づくKOKOROスケールを用いており、技術協力は株式会社Kokoroticsが行っている。測定対象はドーパミン/セロトニンの指標などで、街歩き中に生じる感情変動の可視化を目指す。
要点の整理(配布・イベント・関係者)
以下の表は、本稿で触れた主要項目を分かりやすく整理したものである。配布開始日、配布形態、主な配布場所、計測イベントの日程、参加関係者といった情報を一覧で確認できる。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | 第1話『ただいま、けいはん 朔太郎編』 |
| 著者 | 岩井圭也(直木賞候補作家) |
| 配布開始日 | 2025年12月16日(火) |
| 配布形態 | A6冊子/無料(数量限定・お一人様1冊) |
| 配布場所(主要) | 京阪電車各駅(淀屋橋、京橋、枚方市、樟葉、三条、出町柳)、コクミンドラッグ各店、TSUTAYA BOOKSTORE/蔦屋書店各店(詳細は特設サイト) |
| 感情計測ツール | KOKOROスケール(理化学研究所発、技術協力:株式会社Kokorotics) |
| 計測イベント | 第4回:2026年1月17日(土)13:00〜15:00(高島屋京都店集合、蔦屋書店京都店→出町柳周辺) 第5回:2026年1月18日(日)13:00〜15:00(TSUTAYA BOOKSTORE 梅田MeRISE) |
| 主催・問い合わせ | 株式会社MEETSHOP(所在地:大阪市中央区平野町4-8-5 RE-013ビル2階、代表取締役:前田晴代、設立:2017年3月3日、URL:https://www.meetshop.co.jp/) |
| 公式特設サイト | https://orthisone.com/f/tadaimakeihan |
本稿はプレスリリースの内容を基に、配布開始日、配布場所、計測イベントの日程、関係者コメント、技術協力の詳細など、発表された全情報を網羅して整理したものである。特設サイトでは配布場所の詳細やイベントの申し込み情報が随時更新されるため、最新情報は公式ページの確認が必要である。
参考リンク: