青山ビジネスプランコンテスト2025、最優秀は『GOALL』
ベストカレンダー編集部
2025年12月10日 12:56
青山ビジネスプランコンテスト
開催日:11月29日
学生の発想が実務評価を経て花開いた一夜:青山ビジネスプランコンテスト2025の概要と結果
2025年11月29日(土)に青山学院大学 青山キャンパス マクレイ記念館(新図書館)で開催された「青山ビジネスプランコンテスト2025」は、応募総数56組の中から最終審査に残った5組がプレゼンテーションを行い、審査の結果、『共創型スマートゴミ箱 GOALL』が最優秀賞に選ばれました。審査は17:00から20:00まで行われ、各チームはプレゼンテーション10分、質疑応答10分の計20分で発表しました。
本コンテストは青山学院大学に在籍する高校生・大学生・大学院生を対象に、起業家精神(アントレプレナーシップ)の育成と新たなビジネスにチャレンジする土壌を築くために7回目の開催となるイベントです。今年は大学生39組、大学院生2組、青山ビジネススクール生15組の計56件が応募し、厳正な一次審査を経て最終審査に5組が選ばれました。
最終審査の出場順と各チームの提案
当日の登壇順は以下のとおりです。各提案には所属学部や目指す社会課題に基づいた具体的なアプローチが示され、審査員からの質疑応答も活発に行われました。
- 1. 河合貴仁『地方高校生向けサービス ユメリンク』(国際政治経済学部)
- 2. 瀬川侑汰/西村仁/江藤慎平/コレソフニキタ『共創型スマートゴミ箱 GOALL』(青山ビジネススクール)
- 3. 中田歩希『Formeet(発達特性可視化就労支援アプリ)』(国際政治経済学部)
- 4. 粕谷ありさ『クリニック向け医療の質評価・改善サービス』(青山ビジネススクール)
- 5. 宮城一平/松塚謙悟『BeBro Japan(訪日外国人向け学生ガイド)』(国際政治経済学部)
最優秀賞は各評価項目で高い評価を得た『共創型スマートゴミ箱 GOALL』が受賞し、優秀賞は『BeBro Japan(訪日外国人向け学生ガイド)』チームが選ばれました。受賞チームにはダイナースクラブ(発行会社:三井住友トラストクラブ株式会社)より賞金が贈呈されました。
審査体制と評価基準:多角的な視点で将来性を評価
審査は審査員長と3名の審査員を中心に実施されました。審査員長は髙橋 文郎氏(学校法人長沼スクール理事長、青山学院大学 名誉教授)、審査員として三井住友トラストクラブ常務取締役の冨澤 伸彰氏、昭和女子大学キャリアカレッジ学院長で青山学院大学大学院 特任教授の熊平 美香氏、SBIインベストメント株式会社取締役執行役員の加藤 由紀子氏が参加しました。
評価は公平性を担保するために以下の5項目で行われました:実現可能性・市場性/収益性・社会性・独創性・青学マインド。各チームは定量分析や企業ヒアリングの結果を示し、審査員からは実務的な視点を交えた鋭い質問が投げかけられました。
- 審査員長
- 髙橋 文郎(学校法人長沼スクール理事長、青山学院大学 名誉教授)
- 審査員
- 冨澤 伸彰(三井住友トラストクラブ株式会社 常務取締役)
- 熊平 美香(昭和女子大学キャリアカレッジ学院長、青山学院大学 大学院 特任教授)
- 加藤 由紀子(SBIインベストメント株式会社取締役執行役員 CVC事業部長)
審査はプレゼンテーションの説得力だけでなく、提示されたデータの裏付けや実証性、社会的インパクトも重視して行われました。結果として、実行に移す際の具体的計画が整っている提案が高い評価を受けました。
ダイナースクラブの協賛意図と当日の取り組み
三井住友トラストクラブ株式会社(ダイナースクラブの発行会社)は、2025年12月に日本での創業65周年を迎えることを記念し、若い世代への支援施策を複数展開しています。その一環として本コンテストに特別協賛しました。協賛は若手社員が主導して準備を進めた案件であり、企業として次世代の起業家精神と社会課題解決を支援する姿勢が示されました。
具体的な支援内容としては、最優秀賞に30万円、優秀賞に20万円の賞金を提供したほか、受賞チームの活動や対談をダイナースクラブの会員誌『シグネチャー』へ掲載する予定です。なお、最優秀賞チームと当社社長 五十嵐 幸司による対談記事は『シグネチャー』2026年4月号で掲載されます。
会場での展示と来場者の反応
会場にはダイナースクラブのブースが設置され、歴代カードやメタルカードの展示、会員誌『シグネチャー』やノベルティの配布が行われました。多くの学生や観覧者が立ち寄り、ダイナースクラブの歴史やカードにまつわる話題に関心を示しました。
来場した学生からは「世界初のクレジットカードは紙なのですね」「いつかプレミアムカードを持ちたいです」といった声が挙がったことが運営側の報告として伝えられています。会場では審査員と出場者、観覧者との間で活発な意見交換が行われました。
協賛企業一覧
本コンテストの協賛社として、特別協賛にダイナースクラブ(発行会社:三井住友トラストクラブ株式会社)が名を連ね、協賛企業としては以下が参加しました。
- 日本航空株式会社
- 株式会社JAL航空みらいラボ
- エア・カナダ
- セガサミーホールディングス株式会社
これらの協賛により、学生の活動に対する企業側の注目度も高まり、登壇チームに対する実務的なフィードバックの質が向上しました。
受賞後の情報発信と関連サービスの案内
受賞チームのさらなる発展支援として、ダイナースクラブは会員誌『シグネチャー』での掲載に加え、2026年2月に行われる本コンテスト出場者を集めたアフターパーティーに参加する予定です。この場で起業家を目指す学生たちとの交流を図り、ネットワーキングや実務的な助言を行う意向が示されています。
加えて、ダイナースクラブの製品・サービス情報も併せて案内されています。代表的な内容は以下の通りです。
- ダイナースクラブカード:ブランドスローガン『ここでしか、見つけられないものがある。』のもと、カード会員向けの体験提供を掲げるカード。
- ダイナースクラブ プレミアムカード(ご招待制):上質なサービスとコンシェルジュによる対応を特色とする招待制カード。
- コンパニオンカード:ダイナースクラブカードに無料でMastercard®を付帯できるサービス。TRUST CLUB プラチナマスターカードやTRUST CLUB ワールドエリートカードなど、連携カードの優待や請求の一本化が可能。
また、TRUST CLUB ワールドエリートカードには、搭乗予定のフライトが2時間以上遅延した場合に空港ラウンジが無料で使用できる「フライトディレイパス」などの特典がある旨が紹介されています。詳細は各種ウェブページや案内リンクで確認できます。
さらに、ダイナースクラブ公式YouTubeチャンネルでは広告・メイキング映像や会員限定イベントの動画などを配信しています。代表的な動画として以下が公開されています:
- 1950年篇-NEW YORK: https://youtu.be/x527QHh7mSI
- 1960年篇-TOKYO: https://youtu.be/q6DryMrRHZk
- チャンネル: https://www.youtube.com/DinersClubJapan
なお、企業情報として三井住友トラストクラブは三井住友トラスト・カードと2025年10月1日(水)に統合した旨の案内があり、組織再編後もダイナースクラブ会員に対して独自の体験提供を継続することが明記されています。
まとめ:主要情報の整理
以下の表に、本記事で取り上げた主要な事実を整理して示します。表は開催日、会場、応募数、最終登壇者、受賞チームと賞金、審査員、協賛企業、掲載予定などを含みます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| イベント名 | 青山ビジネスプランコンテスト2025 |
| 開催日時 | 2025年11月29日(土)17:00~20:00 |
| 会場 | 青山学院大学 青山キャンパス マクレイ記念館(新図書館) |
| 応募総数 | 56組(大学生39組、大学院生2組、青山ビジネススクール生15組) |
| 最終審査通過者(登壇順) | 河合貴仁(ユメリンク)、瀬川侑汰ら(GOALL)、中田歩希(Formeet)、粕谷ありさ(医療評価サービス)、宮城一平ら(BeBro Japan) |
| 受賞 | 最優秀賞:『共創型スマートゴミ箱 GOALL』/優秀賞:『BeBro Japan』 |
| 賞金 | 最優秀賞 30万円、優秀賞 20万円(ダイナースクラブ提供) |
| 主催 | 青山学院大学(学生対象、起業家精神育成のためのコンテスト) |
| 特別協賛・協賛 | 特別協賛:ダイナースクラブ(三井住友トラストクラブ)、協賛:日本航空、JAL航空みらいラボ、エア・カナダ、セガサミー |
| 審査員 | 審査員長:髙橋 文郎/冨澤 伸彰/熊平 美香/加藤 由紀子 |
| 掲載予定 | ダイナースクラブ会員誌『シグネチャー』2026年4月号(最優秀賞チームと社長 五十嵐の対談) |
| 関連イベント | 2026年2月に開催予定のアフターパーティーへの参加 |
| 企業・サービス情報 | ダイナースクラブカード、プレミアムカード、コンパニオンカード、TRUST CLUB 関連特典、YouTubeチャンネルなど。三井住友トラストクラブは2025年10月1日に三井住友トラスト・カードと統合。 |
本コンテストでは、学生たちが社会的課題に対して具体的な解決案を示し、企業側の評価を得る場が提供されました。ダイナースクラブの特別協賛を通じて資金面や情報発信の支援が行われ、受賞チームの今後の検証と展開につながる機会が整えられています。掲載予定の対談やアフターパーティーを含め、今回の取り組みは学生の実務経験とネットワーク構築に寄与するものとなっています。