ウィナーソフト、SaaS型コード生成AIを国内提供開始

SaaS型コード生成AI開始

開催日:12月10日

SaaS型コード生成AI開始
いつから使えるの?
2025年12月10日から日本国内向けに提供開始。SaaS型が中心でオンプレ提供も可能。法人向けPoCは枠数限定で専用フォームから申込、料金は要件に応じ個別見積り。
自社データは安全に扱われるの?
再学習・二次利用を行わない運用方針を明記。オンプレやプライベート展開にも対応予定で、導入時にセキュリティ審査支援やアセスメント、教育も提供してガバナンスに配慮する設計です。

日本企業の開発現場に寄り添うSaaS型コード生成AIの登場

ウィナーソフト株式会社は、SaaS型のコード生成AIサービスを2025年12月10日より日本国内で提供開始します。本サービスは、設計・実装・レビュー・テストまでコード生成AIを活用する動きが加速する市場環境を踏まえ、企業の短納期化、品質均一化、教育ニーズに応えることを目的としています。

提供されるサービスはクラウドベースのSaaS型が中心ですが、オンプレミス提供も可能とされており、データ主権や厳格なガバナンス要件に配慮した選択が可能です。導入時には伴走型の支援と教育が標準で提供され、企業の実装力向上と運用定着を重視した形で展開されます。

【12/10提供開始】ウィナーソフト、日本向けSaaS型コード生成AIを提供開始――GLM-4.6採用で高性能・低コスト・企業要件に最適 画像 2

背景と位置づけ

コード生成AIは、設計、実装、レビュー、テスト作成といったソフトウェア開発工程の複数フェーズで活用が進んでいます。ウィナーソフトはこの潮流を受け、日本市場向けにローカライズされたサポートと実装力を提供することで、開発生産性とAI実装力の底上げにつなげることを明確にしています。

採用するモデルや運用方式により性能・コスト・データ管理のバランスは大きく変わります。本サービスはこの三者を両立することを謳い、企業ユースに求められるセキュリティやガバナンス要件に対応するとしています。

GLM-4.6採用による性能とコスト効率

中核モデルには最新世代のGLM-4.6が採用されています。GLM-4.6はコード生成、補完、説明、レビュー、テスト生成などの用途に最適化されたモデルとして位置づけられており、世界最高水準の性能と極めて低い運用コストを両立すると説明されています。

モデル提供については、協業パートナーであるZ.ai社(正式名称:Beijing Knowledge Atlas Technology Joint Stock Co., Ltd.、清華大学発のスタートアップ企業)のモデルを採用している点が明記されています。Z.aiの技術力を基盤として、オンプレミスやプライベート環境での展開にも適合する構成が可能とされています。

主な機能と開発ワークフローへの組み込み

サービスが提供する主な機能は以下の通りです。これらは既存の開発ワークフローやIDEに統合して利用できることが想定されています。

  • コード生成/補完:自然言語からの新規コード生成や既存コードの分析に対応。
  • レビュー支援:差分要約や指摘テンプレートの自動生成によりレビュー業務を支援。
  • テスト生成:単体テストおよびテストコードの自動生成機能。
  • IDE連携:例としてVS Code、JetBrains系IDEとの連携をサポート。

これらの機能は、開発者の生産性向上と品質確保を両立させるために設計されています。IDE連携により既存の開発環境を大きく変えることなく導入できる点が強調されています。

セキュリティ、権利関係、運用方針およびサポート体制

企業での利用を前提にした点が強く打ち出されており、セキュリティとデータ取り扱いに関する方針も明確に示されています。特に再学習・二次利用を行わない運用であること、生成されたソースコードなどの成果物の権利は利用者に帰属することが明記されています。

オンプレミスやプライベート環境での提供を将来的に段階的に行う計画も掲げられており、データ主権を重視する組織に対して選択肢を提供する設計になっています。

セキュリティとガバナンス

公開資料では、利用規約に基づいた運用ルールとして以下の点が示されています。

  1. 再学習・二次利用を行わない運用ポリシー。
  2. 生成物(ソースコード等)の権利は利用者に帰属。
  3. オンプレミス提供を含むデプロイ選択肢により厳格なデータ管理を可能にする予定。

これらのポリシーは、企業が求める内部統制やコンプライアンス、情報管理要件と整合することを意図しています。ガバナンス対応を重視する企業にとって重要な要素が明示されています。

導入支援と教育、KPI設計

導入時には以下のような支援メニューが標準提供とされています。これは単にツールを納品するだけでなく、組織内での実運用に定着させるための伴走が含まれる点が特徴です。

  • 導入アセスメント
  • セキュリティ審査支援
  • 教育(初級〜実案件ワークショップ)
  • KPI設計(生産性・品質・リスク指標)

これらの支援は、現場のスキルや業務プロセスに合わせて実装されることが想定され、PoC段階から本格導入までのフェーズをカバーする構成です。

提供開始日、申込方法、料金、会社情報

サービスの提供開始日は2025年12月10日です。法人向けのPoC(Proof of Concept)プログラムも用意されており、枠数限定での提供となります。PoCの実施にはNDAおよび利用規約の合意が前提です。

申込は専用フォームにて受け付けています。料金は低コスト運用を実現することを謳っており、ユーザー数や要件に応じて個別見積もりとなります。

申込・トライアル・料金

申込方法と試用プログラムの詳細は以下の通りです。

  • 申込フォーム: https://www.winnersoft.co.jp/aicodegen
  • トライアル: 法人向けPoCプログラム(枠数限定、NDA/利用規約合意が前提)
  • 料金形態: 100万トーク単位の従量プランと定価プランの2種類。最終的な金額はユーザー数・要件に応じ個別見積。

いずれのプランでも低コスト運用を実現する設計であることが強調されていますが、具体的な金額は個別見積りとなるため、要件定義段階での相談が必要です。

会社概要と問い合わせ先

本サービスの提供元であるウィナーソフト株式会社の基本情報は次のとおりです。設立から事業領域まで、企業の信用情報として必要な要素が掲載されています。

会社名
ウィナーソフト株式会社(Winnersoft Co., Ltd.)
所在地
東京都千代田区神田淡路町2-105 ワテラスアネックス6階
設立
2013年7月
資本金
1億円
代表者
代表取締役 周 密
事業内容
AIソリューション、DXソリューション、SIサービス
URL
https://www.winnersoft.co.jp

問い合わせはイノベーション事業部で受け付けています。連絡先は以下の通りです。

Email
wns-info@winnersoft.co.jp
Tel
03-3257-1202

記事で取り上げた主要ポイントの整理

以下の表に、本リリースで示された主要項目を整理しました。提供開始日、採用モデル、提供形態、申込方法、サポート範囲、会社の基本情報などを一目で確認できます。

項目 内容
提供開始日 2025年12月10日
中核モデル GLM-4.6(コード生成/補完、説明、レビュー、テスト生成など)
採用パートナー Z.ai(正式名称:Beijing Knowledge Atlas Technology Joint Stock Co., Ltd.、清華大学発)
提供形態 SaaS型(オンプレミス提供も可能、段階的提供予定)
料金 100万トーク単位の従量プランと定価プランの2種類。個別見積り(ユーザー数・要件に応じ)
申込方法 専用フォーム:https://www.winnersoft.co.jp/aicodegen
トライアル 法人向けPoCプログラム(枠数限定、NDA/利用規約合意が前提)
セキュリティ/データ方針 再学習・二次利用を行わない運用。生成成果物の権利は利用者に帰属。
サポート内容 導入アセスメント、セキュリティ審査支援、教育(初級〜実案件WS)、KPI設計
会社所在地 東京都千代田区神田淡路町2-105 ワテラスアネックス6階
代表者 代表取締役 周 密
問い合わせ Email: wns-info@winnersoft.co.jp / Tel: 03-3257-1202

この記事では、ウィナーソフトが2025年12月10日から提供を開始するSaaS型コード生成AIサービスの目的、採用モデル(GLM-4.6)、機能、セキュリティ方針、提供形態、申込方法、料金・トライアル、そして会社情報までを網羅して整理しました。詳細や導入相談は記載の申込フォームまたは問い合わせ先にて受け付けられます。

参考リンク: