八幡屋礒五郎のCEVEN LAB、国内デザイン賞を複数受賞

CEVEN LAB受賞

開催日:3月19日

CEVEN LAB受賞
CEVEN LABってどんな施設なの?
八幡屋礒五郎が自社の作業場を改修して2025年3月に開設した研究開発拠点。七味の配合実験やBtoB商談ラウンジ、テストキッチン、ショールーム等を兼ねる施設です。
なんで受賞したの?
サイン(案内表示)の視認性や空間構成、展示・商談機能などが総合的に評価されたためです。導線設計やブランド表現が高く評価され複数の賞を受賞しました。

七味唐からしの研究開発拠点「CEVEN LAB」が国内デザイン賞を受賞

株式会社八幡屋礒五郎(本社:長野県、代表取締役:九代目 室賀栄助)が運営する研究開発施設「CEVEN LAB(セブン ラボ)」が、2025年の国内デザインアワードで複数の賞を受賞しました。受賞は施設の設計・施工を担当した株式会社乃村工藝社との共同成果として報告されています。

受賞の対象となったCEVEN LABは、もともと自社の検品・包装作業室と資材倉庫を改修して生まれた施設で、2025年3月19日にオープンしました。施設は七味唐からしの研究開発を主目的としつつ、BtoB向けのコラボレーション商品である〈カスタムブレンドPRO〉の商談ラウンジやテストキッチン、社員や来訪者の交流拠点、そしてショールームの機能を兼ね備えています。

【AWARD 2025】「日本サインデザイン賞・金賞」「日本空間デザイン賞・銅賞」を受賞しました。3/19オープン 七味唐からしの研究開発の場「根元 八幡屋礒五郎 CEVEN LAB」 画像 2

受賞の概要と関係者の表情

授賞式の場面写真の説明によれば、日本サインデザイン賞の授賞式では乃村工藝社デザイナーの中川百合さんと、根元 八幡屋礒五郎の九代目 室賀栄助氏の写真があり、また日本空間デザイン賞の授賞式写真も公表されています。写真クレジットとして(c)TSUCHIDA HIROSHIの表記もあります。

受賞は施設としての機能性・サイン(案内表示)デザイン・空間構成が総合的に評価された結果であり、商品とそれを支える場づくりが高い水準で結実したことを示しています。

【AWARD 2025】「日本サインデザイン賞・金賞」「日本空間デザイン賞・銅賞」を受賞しました。3/19オープン 七味唐からしの研究開発の場「根元 八幡屋礒五郎 CEVEN LAB」 画像 3

受賞リストと各賞の位置づけ

CEVEN LABに対する受賞は複数の部門で行われています。評価を行った団体と受賞名は以下のとおりです。各賞の公式サイトへのリンクも公開されています。

これらの受賞は、それぞれ「視認性と案内体系の優れたサインデザイン」「空間全体の構成・機能性」「展示や商談空間としての展示性・訴求性」に関して評価を受けたものと解釈できます。施設の多機能性と来訪者の導線設計、ブランドの歴史性を伝えるアプローチが評価ポイントとなったと考えられます。

施工は株式会社乃村工藝社が担当しており、同社の成果ページにも本プロジェクトの詳細が掲載されています(https://www.nomurakougei.co.jp/achievements/page/yawataya-isogoro-ceven-lab/)。

【AWARD 2025】「日本サインデザイン賞・金賞」「日本空間デザイン賞・銅賞」を受賞しました。3/19オープン 七味唐からしの研究開発の場「根元 八幡屋礒五郎 CEVEN LAB」 画像 4

七味缶百周年記念展の展示も評価される

CEVEN LABの受賞に加えて、2024年4月に行われた「七味缶百周年記念展 ~食卓であゆんだ100年~」も日本サインデザイン賞の入選に選ばれています。本展は「七味缶の解剖」をテーマに、歴史、素材、デザインの観点から小さな缶に込められた要素を分かりやすく提示しました。

同展示は長野県立美術館の市民ギャラリーで開催され、ギャラリー展示としては最多の来場者数を記録しています。展示の詳細はプロジェクトページに掲載されています(https://www.nomurakougei.co.jp/achievements/page/yawataya-isogoro-100th-anniversary-exhibition/)、特設サイトも公開されています(https://www.yawataya.co.jp/100th/)。

【AWARD 2025】「日本サインデザイン賞・金賞」「日本空間デザイン賞・銅賞」を受賞しました。3/19オープン 七味唐からしの研究開発の場「根元 八幡屋礒五郎 CEVEN LAB」 画像 5

展示の構成と来場実績

展示は歴史的資料や素材見本、デザインスケッチなどを組み合わせ、来場者が視覚と触覚で理解できる構成になっていました。展示の成功は来場者数という客観的な指標にも現れており、地元文化と企業史の接続がうまく機能した事例といえます。

この入選は、同社が製品そのものだけでなく、製品を伝えるための空間・情報設計にも力を入れていることを示しています。

【AWARD 2025】「日本サインデザイン賞・金賞」「日本空間デザイン賞・銅賞」を受賞しました。3/19オープン 七味唐からしの研究開発の場「根元 八幡屋礒五郎 CEVEN LAB」 画像 6

根元 八幡屋礒五郎の歩みと施設の機能

根元 八幡屋礒五郎は元文元年(1736年)に創業し、長野市・善光寺門前に根差して七味唐からしの製造・販売を続けてきました。プレスリリース時点で創業から289年にわたって事業を継続しており、「五感で たのしむ 小さな しあわせ」をスローガンに掲げています。

CEVEN LABは従来業務の場を改修したもので、以下の機能を持ちます。

研究開発拠点
七味唐からしの香味や配合の研究・試作を行うための設備と実験的な調合スペース。
商談ラウンジ(BtoB向け カスタムブレンドPRO)
企業間のコラボレーションやカスタムブレンドの商談を行うためのラウンジ機能。
テストキッチン
実際の調理や試食を通じて配合を検証するためのキッチン設備。
交流拠点・ショールーム
お客様や社員間での交流の場および製品を展示するショールーム機能。

こうした複合機能により、製品の研究開発から顧客接点までを一体的にデザインすることが可能になっています。施設は単なるバックヤードの改修を超えて、ブランドと製品を伝えるための戦略的拠点として設計されています。

関連リンクと問い合わせ先

公式ウェブサイトやオンラインショップ、SNSアカウントなどの公開情報は以下のとおりです。詳細な情報や最新の発表は公式チャネルで確認できます。

問い合わせ先(代表窓口)は以下の通りです。受付時間の情報も掲載されています。

フリーダイヤル
026-232-3966(受付時間:午前9時〜午後5時、土日祝・年末年始を除く)

今回の記事の要点整理

以下の表は、本記事で触れた主要事項を整理したものです。受賞情報、施設の開設日、機能、関連リンク、問い合わせ先などを一覧化しています。

項目 内容
発表日(プレスリリース) 2025年12月10日 09時29分
施設名 CEVEN LAB(セブン ラボ)
オープン日 2025年3月19日
主要受賞 日本サインデザイン賞・金賞、日本空間デザイン賞・銅賞、ディスプレイ産業賞・入選
施工担当 株式会社乃村工藝社
CEVEN LABの機能 研究開発、BtoB商談ラウンジ(カスタムブレンドPRO)、テストキッチン、交流拠点、ショールーム
関連展示 七味缶百周年記念展(2024年4月、長野県立美術館 市民ギャラリー)— 日本サインデザイン賞・入選
企業情報 根元 八幡屋礒五郎(創業:元文元年=1736年、創業から289年)
公式URL等 https://www.yawataya.co.jp/ 、オンラインショップ:https://shop.yawataya.co.jp/ 、Instagram:https://www.instagram.com/yawataya.isogoro
問い合わせ フリーダイヤル 026-232-3966(受付:午前9時〜午後5時、土日祝・年末年始除く)

CEVEN LABと七味缶百周年記念展の受賞は、製品とその伝え方(サイン・空間・展示)を包括的に評価する観点から得られたものです。本稿は公表されたプレスリリースの内容を基に、受賞の背景、施設の機能、関連する展示や連絡先情報を整理してまとめました。

参考リンク: