スポGOMI甲子園2025決勝 埼玉・クリーンLV0が優勝
ベストカレンダー編集部
2025年12月10日 17:38
スポGOMI甲子園決勝
開催日:11月30日
墨田のまち並みを舞台に、全国42チームが競った“スポGOMI甲子園”決勝
2025年11月30日(日)、東京都墨田区の商店街や住宅街の路地を競技エリアに、全国の高校生によるごみ拾いの全国決勝「スポGOMI甲子園2025 全国大会」が開催されました。今回の大会は、株式会社セブン‐イレブン・ジャパンのプレスリリース(2025年12月10日 15時00分発表)でも報告されたとおり、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として行われ、一般財団法人 日本財団スポGOMI連盟が主催、富士工業株式会社と株式会社セブン‐イレブン・ジャパンの協賛により実施されました。
決勝に出場したのは、2025年6月から11月にかけて全国42エリアで行われた予選大会を勝ち抜いた42チーム(計126名)です。会場では、開会式にて墨田区長の山本亨氏が来賓代表として挨拶を行い、大会の意義が改めて確認されました。競技エリアは下町情緒の残る路地や商店街が含まれ、選手たちは限られた時間の中で戦略的にごみを集める姿が見られました。
戦術が勝敗を分けた表彰結果と各賞の内容
大会の結果、優勝は埼玉県代表の「クリーンLV0」が大会2連覇を達成し、通算4度目の優勝となりました。優勝チームは、昨年の先輩たちの戦略を踏襲しつつ、Googleマップを用いた練習やポイント選定の精度を高めることで高得点のごみを効率的に回収したと報告されています。
上位入賞は次の通りです。優勝:埼玉県代表「クリーンLV0」(コメントあり)、2位:兵庫県代表「燃えるゴミ」、3位:鹿児島県代表「赤龍会」。さらに、セブン‐イレブン賞として第7位の京都府代表「水都国際」が表彰されました。
受賞チームのコメントとセブン‐イレブンからの副賞
優勝した「クリーンLV0」は「ポイントの高いごみを戦略的に集めるという前回の先輩たちの作戦をもっとクオリティを高めて臨みました。普段の練習でも学校でGoogleマップを使いながら、ごみのありそうなポイントを先輩たちから教わったりしました。世間からごみは出てしまうものなので、それをどれだけ拾えるかがこの大会の肝だなと思っています」と話しています。
協賛の株式会社セブン‐イレブン・ジャパンは、副賞として1位から7位までの各チームにナナコのぬいぐるみ、セブン‐イレブン柄マスキングテープ、ちぎりパン風トーストスチーマーを贈呈しました。これらの副賞は大会の記念品としてだけでなく、参加した高校生たちの活動を後押しする象徴的な贈り物となっています。
競技ルール、参加規模、全国への広がり
スポGOMI甲子園は、高校生3名1組で制限時間60分の中、定められたエリア内でごみを拾い、その質と量をポイント化して競う競技です。ポイントはごみの種類や“価値(環境に与える影響の大きさや資源性)”に応じて算出されるため、単純な重量勝負ではなく戦略性が重要になります。
2019年に開始された本大会は今回で7回目となり、地域での予選大会から全国大会へとつながる仕組みが定着しています。予選大会には累計13,779名が参加し、約13万kgものごみを回収しました。全国大会当日は42チームが集まり、合計で348.3kgのごみが回収されました。
参加エリアと運営体制
決勝に参加した42チームは北海道から沖縄まで全国の都道府県を網羅しています。参加エリアは以下の通りです。
- 北海道/青森/秋田/岩手/山形/宮城/福島
- 群馬/茨城/千葉/東京/埼玉/神奈川
- 新潟/富山/長野/山梨/石川/静岡/愛知/岐阜/福井/滋賀/京都/大阪/兵庫
- 鳥取/岡山/広島/島根/香川/愛媛/高知/山口
- 福岡/大分/佐賀/長崎/熊本/宮崎/鹿児島/沖縄
大会の主催は一般財団法人 日本財団スポGOMI連盟、助成は日本財団、協賛には富士工業株式会社および株式会社セブン‐イレブン・ジャパンが名を連ねています。大会の公式情報はスポGOMI甲子園のウェブサイト(https://www.spogomi.or.jp/zenkoku/)で公開されています。
協賛企業の役割と大会が示す社会的意義
本大会では協賛企業や自治体関係者が連携し、若い世代が海洋ごみ問題や地域環境問題を自分ごととして考える機会を提供しています。開会式での来賓挨拶や現地での分別作業の指導など、運営面での支援が大会の円滑な実施を支えました。
セブン‐イレブン・ジャパンの担当者は、大会を通じて「自分ができる小さな一歩が、また次につながる。皆様の姿を見た地域の方々がいろいろなことを思い、自分の行動を少しだけ変えるきっかけになる」と述べています。同社は地域に深く関わる事業を営む企業として、お客様や取引先、地域社会と共に持続可能な社会の実現に向けて取り組む姿勢を示しています。
競技当日は、チームでの作戦会議や分別作業の様子など、学びや協働の場面が多数観察されました。これらの活動は学校で学ぶSDGsや海洋ごみ問題を具体的な行動に落とし込む教育的意義を持ち、高校生が将来に向けたアクションを起こす契機と位置づけられています。
大会データの整理と要点まとめ
以下の表は、本記事で触れた大会の主要データを整理したものです。数字や関係者、賞品などの要点を一目で確認できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会名 | スポGOMI甲子園2025 全国大会 |
| 開催日(決勝) | 2025年11月30日(日) |
| 発表(プレスリリース) | 株式会社セブン‐イレブン・ジャパン(2025年12月10日 15:00) |
| 会場 | 東京都墨田区(商店街、住宅街の路地を含むエリア) |
| 参加チーム・人数 | 42チーム(126名) |
| 回収ごみ量(決勝) | 348.3kg |
| 予選大会の累計参加者・回収量 | 累計13,779名、約13万kg |
| 主催・助成・協賛 | 主催:一般財団法人 日本財団スポGOMI連盟/助成:日本財団/協賛:富士工業株式会社、株式会社セブン‐イレブン・ジャパン |
| 優勝チーム | 埼玉県代表「クリーンLV0」(大会2連覇、通算4回優勝) |
| 上位入賞 | 2位:兵庫県代表「燃えるゴミ」、3位:鹿児島県代表「赤龍会」 |
| セブン‐イレブン賞 | 副賞(1位〜7位):ナナコぬいぐるみ、セブン‐イレブン柄マスキングテープ、ちぎりパン風トーストスチーマー(第7位:京都府代表「水都国際」受賞) |
| 公式情報 | スポGOMI甲子園 Webサイト |
本大会は、ごみ拾いをスポーツ化することで高校生の主体的な参加を促し、海洋ごみ問題や地域の環境課題を身近に考える契機を作っています。開催概要、参加規模、表彰結果、協賛企業の支援内容などを整理しましたが、各地の予選の積み重ねが全国大会につながり、回収されたごみや参加した若者たちの経験が地域の行動変容に結びつく点が重要な成果として読み取れます。
参考リンク: