YAMAPが国土交通大臣賞受賞、登山データで共助を実現
ベストカレンダー編集部
2025年12月10日 18:00
YAMAPが国土交通大臣賞受賞
開催日:12月10日
YAMAPが国土交通大臣賞を受賞した意義と選考の背景
アウトドア事業を展開する株式会社ヤマップは、公益財団法人日本生産性本部 サービス産業生産性協議会が主催する「第5回 日本サービス大賞」において、応募総数768件の中から国土交通大臣賞を受賞しました。プレスリリースは2025年12月10日 15時00分に発表されています(発表元表記:ヤマップ)。本件は、サービスの高度化や新たな価値創出を評価する国内の重要なアワードでの受賞であり、YAMAPの提供するプラットフォームが社会的にも高い評価を受けたことを示しています。
日本サービス大賞は、既存の枠にとらわれない革新的なサービスや新しい事業のやり方を広く公表し、サービス産業の発展を促すことを目的とする賞です。第5回の結果詳細は公式ページで確認できます(第5回 日本サービス大賞 結果ページ)。
審査で特に評価された3つのポイント
審査においてYAMAPは、単なる地図アプリケーションの枠を越えて、コミュニティや地域、緊急時対応といった複合的な価値を生み出している点が高く評価されました。ここでは審査で挙げられた3点を具体的に示します。
下記の3点はプレスリリースで明示された評価要素であり、サービス設計、データ活用、文化形成という複数の視点が含まれています。
- 1. 登山者ビッグデータを活用した共助プラットフォーム
- YAMAPアプリに蓄積されるユーザーデータやユーザーの声、社内登山制度などを活用し、いざという時に働く「共助」の仕組みを実現している点が評価されました。位置情報や軌跡データをベースにした支援の設計が、安心・安全の提供に直結しています。
- 2. 登山者間の価値共創
- アプリ上での情報共有や写真、絶景ポイントの紹介など、登山者同士の善意に基づく情報交換が活発に行われており、それが新たな登山体験の創出につながっていることが評価に繋がりました。
- 3. 世界へとスケールできる潜在力
- 日本的な価値共創モデルとして、好きなことや善意を基盤とする体験価値向上の仕組みが、緊急時の共助にも寄与する設計になっていることから、国際的にも展開可能な高い潜在力を有していると評価されました。
YAMAPのサービス構成と「山のインフラ」への展開
YAMAPはスマートフォンのGPSで現在地と登山ルートがわかるアプリで、登山を楽しく安全にすることを目的とした機能群を提供しています。単なる地図アプリに留まらず、地域経済や環境保全に寄与する「山のインフラサービス」へと事業を拡大している点が特徴です。
プラットフォームは利用者同士の交流や情報発信を通じて価値を生み、ユーザーの増加が地域の活性化や自然環境の保全につながることを目指す仕組みになっています。以下にYAMAPが展開する主なサービスを列挙します。
主要なサービスと機能
YAMAPのサービス群は、アプリを中核にオンラインストアや保険、メディア、ふるさと納税といった複数の事業領域で構成されています。これらを通じて、アウトドアの利便性と安全性の両立を図っています。
各サービスは単体の事業としての機能だけでなく、相互に補完しあう形でプラットフォーム価値を高める役割を持っています。以下に詳細を示します。
- YAMAP(登山アプリ):GPSによる現在地表示、登山ルートの可視化、山行の軌跡や写真の記録、情報収集、登山好き同士の交流が可能。2025年11月に累計540万ダウンロードを突破(出典:2024年10月 登山アプリ利用者数調査 [App Ape調べ] の延長としての累計発表)。詳細は https://yamap.com/。
- YAMAP STORE:登山・アウトドア用品を販売するオンラインストア。必要な装備の入手を支援し、ユーザーの行動をサポートします。
- YAMAPアウトドア保険:日常もアウトドアも補償する保険商品。アウトドア活動のリスクマネジメントを補完します。
- YAMAP MAGAZINE:新たな登山文化をつくるメディア。山の楽しみ方や安全情報、地域の魅力発信を行います。
- YAMAPふるさと納税:山や自然に特化したふるさと納税プラットフォーム。地域産品の流通や地域振興に寄与する仕組みです。
- コンテンツ開発・コンサルティング・プロモーション:山・自然を活用したコンテンツ制作や地域向けプロモーション支援を行い、地域と連携した取り組みを展開しています。
企業情報、代表コメントと受賞の外部的意義
受賞は企業の取り組みが外部評価された事実として重要です。ここでは会社概要の主要データと、代表取締役CEOのコメントを掲載します。また、受賞が示す外部的な意味合いについても整理します。
プレスリリースに含まれる会社情報と代表コメントは、事業の目的や企業の考え方を理解する手がかりになります。受賞はサービスの社会的価値と事業の持続可能性を示す指標の一つとなります。
代表取締役CEO 春山慶彦のコメント
プレスリリースに記載された代表のコメントは以下の通りです。受賞に対する感謝と、自然や登山文化に対する思いが述べられています。
「この度、日本サービス大賞・国土交通大臣賞という栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。自然に対する畏敬の念、山を歩けることへの深い感謝、日本の登山文化をよりよい形で後世につなぎたい。その意志と思いを込めて、YAMAPという会社を経営し、事業運営に邁進してまいりました。今後もその意志と思いを胸に、謙虚かつ大胆にチャレンジを続けてまいります。」
リリース内では代表取締役CEO 春山慶彦の写真に関する簡単な記載(「ヤマップ代表取締役CEO 春山慶彦(右から2番目)」)もあり、受賞時の公開情報の一部として扱われています。
会社概要の主要データ
プレスリリースに明記された株式会社ヤマップの主要な企業データを以下に示します。所在地や資本金、事業内容は外部関係者が企業を理解するうえで重要な情報です。
下欄の形式で整理した情報は、事業連携や報道、投資判断など外部の利害関係者に提供される基本情報として公開されています。
- 会社名
- 株式会社ヤマップ
- 本社所在地
- 福岡市博多区博多駅前3-23-20 博多AGビル6F
- 資本金(資本準備金含む)
- 1億円
- 事業概要
-
- 登山・アウトドア向け WEB サービス・スマートフォンアプリ「YAMAP」の運営
- 登山・アウトドア用品のセレクトオンラインストア「YAMAP STORE」の運営
- 日常もアウトドアも補償「YAMAPアウトドア保険」の販売
- これからの登山文化をつくるメディア「YAMAP MAGAZINE」の運営
- 自然特化型のふるさと納税ポータルサイト「YAMAPふるさと納税」の運営
- 山・自然を活用したコンテンツ開発・コンサルティング・プロモーション 等
- コーポレートURL
- https://corporate.yamap.co.jp/
受賞内容の整理と要点の一覧
ここまで取り上げた受賞の背景、審査で評価された点、YAMAPのサービスと企業情報をまとめ、主要項目を表形式で整理します。本節は本記事で触れた内容を端的に確認するための一覧です。
以下の表は、賞の名称、審査件数、評価の要点、主要サービス、会社データなど、読者が速やかに要点を把握できるようにまとめたものです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2025年12月10日 15時00分(プレスリリース掲載) |
| 受賞 | 第5回 日本サービス大賞(主催:公益財団法人日本生産性本部 サービス産業生産性協議会) 国土交通大臣賞 |
| 応募総数 | 768件 |
| 審査での評価ポイント | 1) 登山者ビッグデータを活用した共助プラットフォーム 2) 登山者間の価値共創 3) 世界へとスケールできる潜在力 |
| 主要サービス | YAMAP(登山アプリ)、YAMAP STORE、YAMAPアウトドア保険、YAMAP MAGAZINE、YAMAPふるさと納税、コンテンツ開発等 |
| 累計ダウンロード | 2025年11月に累計540万ダウンロードを突破 |
| 代表者 | 代表取締役CEO 春山 慶彦 |
| 本社所在地 | 福岡市博多区博多駅前3-23-20 博多AGビル6F |
| 資本金 | 1億円(資本準備金含む) |
| 関連URL | https://yamap.com/、https://corporate.yamap.co.jp/ |
本稿では、YAMAPが受賞した事実と、その受賞に至った評価点、提供している主要サービス、企業の基本情報を整理して提示しました。受賞はYAMAPのサービスが地域や利用者の安全、文化形成に資する取り組みであることを示すものであり、今回の受賞内容は関係者や利用者が理解するための重要な情報となります。
参考リンク: