1/2開始 N高生考案『みたらしコッペ』期間限定で販売
ベストカレンダー編集部
2025年12月11日 11:20
みたらしコッペ期間限定販売
開催期間:1月2日〜1月31日
あまじょっぱさをパンで表現した「みたらしコッペ」の全容
学校法人角川ドワンゴ学園(以下、N高グループ)とN中等部の生徒が考案した新商品「みたらしコッペ」が、2026年1月2日(金)から1月31日(土)までの期間限定で、大阪府内を中心に展開するベーカリーショップ「クックハウス」(株式会社ダイヤ運営)の全店で販売されます(予定)。本商品はテイクアウト価格324円(税込)で提供されます。プレスリリースは2025年12月11日10時に発表されています。
商品コンセプトは「あまじょっぱいは正義!!」。和の定番であるみたらし団子の味わいを、パンの食感と組み合わせた和洋折衷のスイーツパンとして具現化しました。見た目はお団子を連想させるコッペパンの形状で、ホイップクリーム・香ばしいきなこペースト・とろりとしたみたらしだれを組み合わせ、食感の変化(ザクッ・ふわっ・とろり)を意識して設計されています。
商品仕様の詳細
みたらしコッペは、もちもちと柔らかい食感のコッペパンに、口どけが良いホイップクリームと香ばしいきなこペーストをサンドし、最後にみたらしのたれをとろりとかけた構成です。和の素材をパンに合わせることで、既存にはない意外性のある味わいを生み出しています。
販売にあたっての基本情報は以下のとおりです。
| 商品名 | みたらしコッペ |
|---|---|
| 価格(テイクアウト) | 324円(税込) |
| 販売期間 | 2026年1月2日(金)〜2026年1月31日(土) |
| 販売店舗 | クックハウス 全店(予定) |
| 主な中身 | コッペパン/ホイップクリーム/きなこペースト/みたらしだれ |
企画の発端と体験学習プログラムの概要
みたらしコッペは、N高グループ・N中等部が実施した体験学習プログラム「『こんなの、あり!?』なパンを君の手で!!」の成果の一つです。本プログラムは株式会社ダイヤ(クックハウス運営)の協力を得て、2025年6月6日から6月24日までの全7回で実施され、全国からパン好きの中高生計38名が参加しました。
プログラムの目的は「まだこの世にないパン」の企画開発に挑むことにあり、オンライン講義・ワークショップの実施、同社の工場や運営店舗を訪問しての製造体験・市場調査などを通じ、商品化までの実務に触れる構成となっていました。参加生徒はその後8チームに分かれて商品企画に取り組み、最終日に各チームが商品アイデアを提案する発表会が行われました。
実施スケジュールと内容
プログラムは以下の日程で実施され、内容はオンライン・現地体験・企画・発表で構成されています。
- 6月6日、6月9日、6月10日:オンライン講義・ワークショップ
- 6月14日、6月15日:現地体験(工場見学・製造体験、店舗での市場調査)※いずれか1日に参加
- 6月16日、6月17日:チームでの商品企画、中間発表、ブラッシュアップ
- 6月24日:商品アイデアの発表会
現地での製造体験や市場調査を通じて、生徒たちは商品のネーミングや陳列時間帯、販売までの工程など、単なるアイデア以上に実務面の調整が求められることを学びました。プログラムを通して出された案の中から、実際に社内の商品化会議にエントリーできるものが選ばれていきました。
企画の転換と商品化までの選考過程
みたらしコッペの考案チームは当初、30代・40代女性をメインターゲットに据え、「ご褒美に買いたくなるパン」を目指していました。最初に企画していたのは、パイ生地をミルフィーユ状に重ねたいちごサンドでしたが、同社による中間発表のフィードバックで製造工程の複雑さから商品化が現実的でないと指摘されました。
これを受けてチームは方向転換を行い、クックハウスの製造ラインで採用可能な生地や形状を再検討。梅、餅、りんご飴といった和素材の案が挙がる中で、最終的にパン生地と相性が良く意外性のある「みたらし団子」をモチーフに選択しました。プログラムのテーマに立ち返り、商品名は「みたらしコッペ」と定められています。
社内選考と最終調整
生徒のアイデアのうち、みたらしコッペを含む4件が同社の製造担当者によるブラッシュアップを経て社内の商品化会議に進みました。みたらしコッペは形状やトッピング方法に改良の余地があったため、より団子らしさを強める形にアレンジされました。
商品化会議には同社社員の案も参加する“ガチンコ”形式でしたが、みたらしコッペは見た目と味の評価を得て、2026年1月の新商品として採用されることが決定しました。採用にあたっては、既存の製造ラインや店舗運営にフィットする余白のあるアイデアであったことがプラスに働いたと報告されています。
関係者のコメントと企業・学校の概要
みたらしコッペを考案したチームメンバーからは、商品化に対する喜びとともに、製造工程やネーミング、陳列といった販売に至るまでの多くの工程を学んだという報告が寄せられています。考案者の氏名と所属は下記の通りです。
- 考案生徒
- 卜部仁さん(S高等学校・2年)
- 小林建登さん(N高等学校・1年)
- 津川眞梨子さん(N高等学校・1年)
- 東本杏樹さん(N中等部・2年)
株式会社ダイヤの担当者は、生徒のアイデアの中には自社の得意分野とかけ離れたものもあったが、みたらしコッペは同社のモノづくりに適合すると判断した旨を述べています。形は当初案から変わったものの、それが社内での採否に寄与したという説明も加えられています。
以下に、株式会社ダイヤおよびN高グループ/N中等部の概要を整理します。
| 企業名 | 株式会社ダイヤ |
|---|---|
| 事業 | ベーカリー事業「cookhouse」、サンドイッチ専門店「ダイヤ製パン」、カフェ事業「Pandish」 |
| 直営店数 | 大阪府内を中心に直営店17店舗(発表時点) |
| 代表取締役社長 | 多田 俊介 |
| 本部所在地 | 〒544-0001 大阪府大阪市生野区新今里2-13‑8 |
| HP | https://www.cookhouse.jp/ |
N高グループ(N高等学校・S高等学校・R高等学校)は、インターネットと通信制を活用する「ネットの高校」として展開しています。N高等学校は2016年開校、S高等学校は2021年、R高等学校は2025年に開校しました。生徒数は34,071名(2025年9月末時点)です。
N中等部は「プログレッシブスクール」として位置づけられ、総合的な教養・思考力・実践力の育成を目指しています。N中等部の在籍数は1,664名(2025年9月末時点)で、教育機会確保法の趣旨に沿った新しい学びの形を提供しています。関連情報やSNSはプレスリリースにあるウェブリンクを参照してください。
参加生徒・プログラムに関する補足
プログラム参加者は全国から集まった38名で、オンライン講義と現地体験を組み合わせた全7回の実施でした。製造現場の見学や実際の製造体験、店舗での市場調査を通じて「商品化までの道筋」を体感できる構成になっており、最終的に生徒が提案した複数の案が企業の社内会議へと進みました。
生徒の発表では、商品の味だけでなく製造現場での実現性、店舗での陳列や販売時間帯など販売に関わる実務的な観点も評価対象となっており、みたらしコッペはそうした基準を満たしたために採用に至ったと説明されています。
この記事で触れた主な事項の整理
以下の表は、本記事で紹介した主要な情報を分かりやすく整理したものです。販売期間や価格、プログラム実施日程、参加人数、関係機関の情報など、重要なデータを網羅しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | みたらしコッペ |
| コンセプト | あまじょっぱいは正義!!(みたらし×パンの和洋折衷スイーツ) |
| 主な中身 | コッペパン/ホイップクリーム/きなこペースト/みたらしだれ |
| 販売期間 | 2026年1月2日〜2026年1月31日 |
| 価格(テイクアウト) | 324円(税込) |
| 販売店舗 | クックハウス 全店(予定) |
| 発案者(代表的な4名) | 卜部仁(S高2年)、小林建登(N高1年)、津川眞梨子(N高1年)、東本杏樹(N中等部2年) |
| プログラム実施期間 | 2025年6月6日〜6月24日(全7回) |
| 参加生徒数 | 38名 |
| 協力企業 | 株式会社ダイヤ(クックハウス等運営) |
| 株式会社ダイヤ所在地 | 大阪府大阪市生野区新今里2-13‑8(〒544-0001) |
| N高グループ生徒数(2025年9月末) | 34,071名 |
| N中等部在籍数(2025年9月末) | 1,664名 |
| 関連リンク | https://nnn.ed.jp/ 、https://www.cookhouse.jp/ |
本記事は、N高グループと株式会社ダイヤが共同で取り組んだ体験学習プログラムの成果として誕生した新商品「みたらしコッペ」の誕生背景、商品仕様、選考経緯、関係者のコメントおよび関連する企業・学校の基本情報を網羅的に整理しました。販売は2026年1月2日からの期間限定となっており、商品化に至るまでの過程は製造現場や企業側の事情を踏まえた実務的な調整が重ねられたことが特徴です。
参考リンク: