12月16日開催 セミナーで学ぶエーザイの組織改革

対話モデルセミナー

開催日:12月16日

対話モデルセミナー
Eisai Casual Connectって何?
役員も参加する社内のラフな対話イベント『Eisai Casual Connect』のこと。料理配信や双方向チャットで430名が参加し、心理的安全性やボトムアップ文化を育てる継続施策だよ。
このセミナーってどうやって申し込むの?
セミナーは2025年12月16日(火)17:00〜18:00に開催。主催は一般社団法人プロティアン・キャリア協会で、Peatixの専用ページ(datadialog20251216.peatix.com)から申込できるよ。

エーザイが実践した「ラフな対話」で壊した壁とその設計意図

エーザイ株式会社が社内文化の転換を図るために展開した施策の中核に位置するのが、役員も参加するラフな対話の場「Eisai Casual Connect」です。本取り組みは従来のフォーマルなコミュニケーション様式を意図的に解体し、役員と社員の間にある心理的距離を縮めることを目的として設計されました。

報告によれば、イベントには430名の社員が参加し、双方向チャットが活発に交わされたことが成果として示されています。本取り組みは単発のエンタメ的施策ではなく、「対話を通じた関係再構築」を狙いとした継続的な仕掛けの一部として位置づけられています。

エーザイ株式会社への独占取材による「組織風土改革」成功事例を公開。「まずやってみる」文化はいかにして醸成されたか 画像 2

場づくりの具体的手法と効果

具体的には、役員による料理配信など意図的にラフなコンテンツを用いて、業務外の話題やパーソナルな話を引き出す設計が行われました。“トップダウンではないフラットな関係構築”を促すための工夫が多数組み込まれています。

この設計は、単に参加率を上げるだけでなく、心理的安全性の向上と、社員が自ら発言しやすい環境を生む下地として機能したことが取材で明らかになっています。

実施施策
役員参加の料理配信、双方向チャットの活用、カジュアルなテーマ設定
参加者数
430名(社内公表)
期待される効果
心理的安全性の向上、トップと現場の垣根低下、エンゲージメント改善
エーザイ株式会社への独占取材による「組織風土改革」成功事例を公開。「まずやってみる」文化はいかにして醸成されたか 画像 3

「まずやってみる」文化の浸透プロセスと実務的な運用変化

エーザイの組織風土改革で特徴的なのは、完璧主義的な人事・施策設計からの転換です。社内では他社の好事例を迅速に取り入れる「真似る(TTP)」姿勢や、連続した実験的企画を推進することで、失敗を過度に恐れない文化へとシフトしました。

この変化は、単なる合意形成ではなく、社員のアイデアを起点にしたボトムアップ型の変革プロセスが定着し始めたことを意味します。実施の過程では、試行→評価→改善のサイクルが短く回る仕組みが導入されています。

エーザイ株式会社への独占取材による「組織風土改革」成功事例を公開。「まずやってみる」文化はいかにして醸成されたか 画像 4

施策運用の実例とガバナンスの調整

取材では、人事部門が「実験的な企画」を連続で実施するための運用ルールや意思決定プロセスの簡素化が重要だったとされています。従来の厳格な承認フローを見直し、迅速な実行と結果の早期フィードバックを可能にする体制が整備されました。

この運用改善により、現場の試行回数が増え、成功事例の横展開が促進されるとともに、施策の失敗から学ぶ文化が育ち始めています。

  • 施策例:Eisai Casual Connect(ラフな対話の場)
  • 運用の工夫:承認フローの簡素化、実験→評価→改善の短サイクル化
  • 期待される組織変化:ボトムアップの提案文化、失敗からの学びの共有
エーザイ株式会社への独占取材による「組織風土改革」成功事例を公開。「まずやってみる」文化はいかにして醸成されたか 画像 5

開示を起点とする人的資本経営と『Human Capital Report 2025』の役割

エーザイは人的資本を単なる「資源」ではなく「資本」として扱い、その価値創出を可視化する取り組みを進めています。中心的な成果物として公開されたのが『Human Capital Report 2025(HCR2025)』です。

同レポートは「社員が目を輝かせながら自社について紹介できるレポート」をコンセプトに設計され、社員参加型プロジェクト『Synergy Wave』を通じて制作されています。開示を単なる情報公開に留めず、コミュニケーションの起点や経営の自己変革を促すフィードバック装置と位置づけています。

開示がもたらした実利面のエピソードと指標

公開された事例の中には、統合報告書に記載された課題(ネガティブ要素)をきちんと開示していることを評価し、入社を決めた役員候補者のエピソードが含まれています。開示の誠実さが採用ブランディングに寄与した事例です。

また、社内における統合人事戦略の認知度が70%超えという実績が示され、人的資本経営の内部浸透と外部に対する説明責任の双方で効果が確認されています。

項目 内容
レポート名 Human Capital Report 2025
コンセプト 社員が自社を自信を持って紹介できるレポート
制作手法 社員参加型プロジェクト『Synergy Wave』を活用
社内認知度 統合人事戦略:70%超え

レポートはPDFでの公開も行われており、詳細は以下のリンクから入手可能です。
https://www.eisai.co.jp/ir/library/annual/pdf/pdf2025hcr.pdf

学びを広げるための発信と支援体制 — セミナー情報と協会の取り組み

今回のケーススタディを公開したのは、一般社団法人プロティアン・キャリア協会(所在地:東京都新宿区、代表理事:田中研之輔・有山徹)です。同協会は組織と個人の関係構築およびキャリア自律支援を目的に活動しており、法人向けサービス『プロティアン・キャリアドック』は上場企業250社以上に導入されています。

協会はまた、人的資本経営に関する知見を広く共有するため、関連セミナーを開催します。今回の事例で紹介された対話モデルを学ぶ機会として、以下のセミナーが予定されています。

セミナー詳細

タイトル:令和時代のマネジメント — もう「マネージャー頑張れ」では回らない ~人が辞めない組織を作るデータ&対話モデル~

日時:2025年12月16日(火)17:00‐18:00。内容は「キャリア開発診断」を活用した組織状態の可視化や、メンバーの定着を促す対話の具体的事例の公開です。参加申込はPeatixの専用ページ(https://datadialog20251216.peatix.com/)で受け付けています。

  • 主催:一般社団法人プロティアン・キャリア協会
  • 代表理事:田中研之輔(法政大学)、有山徹(4designs株式会社 代表取締役CEO)
  • 導入実績:『プロティアン・キャリアドック』は上場企業250社以上に導入

当協会は『HRアワード2024』で優秀賞を受賞しており、設立5年で導入者数は35万人以上にのぼる実績が示されています。また、関連するYouTubeコンテンツとして、エーザイのインタビュー完結編が公開中です(視聴URL:https://www.youtube.com/watch?v=uSC_ODHC_l8)。

協会と関連事業者の情報

当協会の認定サービス提供会社として、4designs株式会社(所在地:東京都中央区日本橋茅場町、設立2019年7月、代表取締役社長CEO:有山徹)が挙げられます。同社は経営コンサルティングや人的資本最大化に向けた組織開発支援を手掛けており、導入実績にはパナソニック インダストリー、住友商事、森永製菓、ポーラ、電通デジタル、出光興産、インテージ、エクサなど200社以上が含まれます。

協会の連絡先やSNSは以下の通りです。
協会WEBサイト:https://protean-career.or.jp/
X(旧Twitter):https://twitter.com/officialprotean
Facebook:https://www.facebook.com/protean.fb
LinkedIn:https://www.linkedin.com/company/72986319/admin/
note:https://note.com/protean

今回の公開資料、動画、セミナー情報を通じて示されたポイントは、人的資本経営の実践が単なる施策導入に留まらず、開示・対話・現場実行の好循環により採用やエンゲージメントなど多面的な成果を生むという点です。

この記事の要点整理
項目 内容
主題 エーザイの組織風土改革事例とプロティアン・キャリア協会による公開
主要施策 Eisai Casual Connect、社員参加型レポート『HCR2025』、ボトムアップの実験文化
参加・認知の指標 Eisai Casual Connect参加者:430名、統合人事戦略の社内認知:70%超
公開媒体 YouTube(インタビュー完結編): https://www.youtube.com/watch?v=uSC_ODHC_l8、HCR2025 PDF: https://www.eisai.co.jp/ir/library/annual/pdf/pdf2025hcr.pdf
関連セミナー 令和時代のマネジメント(日時:2025年12月16日 17:00-18:00、申込:https://datadialog20251216.peatix.com/)
発表元 一般社団法人プロティアン・キャリア協会(代表理事:田中研之輔、⽯⽥有山徹)、認定事業者:4designs株式会社
協会実績 『プロティアン・キャリアドック』導入:上場企業250社以上、設立5年で導入者数35万人以上、HRアワード2024優秀賞

本稿は、エーザイ株式会社の組織変革事例と、それを紹介した一般社団法人プロティアン・キャリア協会の取り組みを整理した報告です。施策の具体的な設計、運用の工夫、開示と対話を通じた採用・エンゲージメントへの影響が明確に示されており、人的資本経営の実務的な示唆を多く含んでいます。

参考リンク: