舞鶴高専杯2025:小中学生が技術を競ったプログラミング大会

舞鶴高専プログラミング大会

開催日:11月30日

舞鶴高専プログラミング大会
いつどこで誰が参加できたの?
2025年11月30日に舞鶴赤れんがパーク2号棟(舞鶴市)で舞鶴工業高等専門学校主催の大会が開かれ、舞鶴市周辺の小学校5年生〜中学校3年生が対象でした。
どんな作品が優勝したの?
各部門で技術と発想が評価され、アイディア部門は「みんなのための防災アプリ」、ゲーム部門は2Dアクション「いきむ~」、ものつくり部門はROS2を用いた支援ロボットが最優秀賞を獲得しました。

地域の小中学生が技術と発想力を競った「舞鶴高専杯プログラミングコンテスト2025」

舞鶴工業高等専門学校(以下、舞鶴高専)は、令和7年(2025年)11月30日(日)に、舞鶴赤れんがパーク2号棟舞鶴市政記念館(京都府舞鶴市字北吸1039番地の2)で「舞鶴高専杯プログラミングコンテスト2025」を開催しました。本コンテストは主に舞鶴市周辺の小学校5年生〜中学校3年生を対象とし、プログラミングやICTを通じた発想力・表現力・技術力・発信力の向上を目的に、舞鶴市および舞鶴市教育委員会などと共催で行われたものです。

開催にあたっては、舞鶴高専を主催とし、舞鶴市、舞鶴市教育委員会、株式会社ウッディーハウス、Coworkation Village MAIZURU、カナデビア株式会社、インフォニック株式会社、KDDIアジャイル開発センター株式会社の共催、ならびにNPO法人ITジュニア育成交流協会の後援を得て実施されました。対象は小学校5年生から中学校3年生で、募集は「アイディア部門」「ゲーム部門」「ものつくり部門」の3部門で行われました。募集情報の詳細は公開URL(https://bit.ly/procon-maizuru)でも案内されました。

【舞鶴高専】 「舞鶴高専杯プログラミングコンテスト2025」を開催しました 画像 2

開催日時・会場・主催などの基本情報

開催日:令和7年11月30日(日)

会場:舞鶴赤れんがパーク2号棟舞鶴市政記念館(京都府舞鶴市字北吸1039番地の2)

  • 主催:舞鶴工業高等専門学校
  • 共催:舞鶴市、舞鶴市教育委員会、株式会社ウッディーハウス、Coworkation Village MAIZURU、カナデビア株式会社、インフォニック株式会社、KDDIアジャイル開発センター株式会社
  • 後援:NPO法人ITジュニア育成交流協会
【舞鶴高専】 「舞鶴高専杯プログラミングコンテスト2025」を開催しました 画像 3

出場作品の種類と当日の審査方法──多彩な表現と技術が集結

本コンテストは部門ごとに求められる要件が異なり、それぞれの特色に合わせた審査が行われました。アイディア部門は地域貢献やSDGs(国連採択の17目標)を念頭に置いた発想を評価し、プレゼンテーション形式で審査されました。ゲーム部門は発想力と表現力を重視し、プレゼンテーションに加えて実際の動作を示すデモンストレーションが行われました。ものつくり部門は電子工作・IoT・AI等を活用したシステム性と実装の完成度を重視し、実機によるデモンストレーションとプレゼンテーションで評価されました。

審査は13名の児童・生徒が参加した当日に実施され、各部門での発表は以下の通り進行しました。審査員は専門家らによる多面的な視点で作品の魅力と実現性を評価しています。

部門別応募数と発表形式

アイディア部門
応募数:3作品。プレゼンテーションにより、地域貢献やSDGs達成に資するアイディアの提示を行った。
ゲーム部門
応募数:8作品。プレゼンテーションとデモンストレーションで、Scratch等を用いたゲームの操作性や表現力が披露された。
ものつくり部門
応募数:1作品。ROS2を用いた自動制御ロボットが実機持ち込みでデモンストレーションを行った。

審査体制と当日の注目作品──審査員の顔ぶれと評価の視点

審査委員長は舞鶴高専の校長である林康裕氏が務め、審査委員として舞鶴市政策推進部長の桑垣義亮氏、舞鶴市教育委員会指導理事の山下博伸氏、カナデビア株式会社舞鶴工場長の北野裕介氏、インフォニック株式会社舞鶴支社長の望月秀昭氏、KDDIアジャイル開発センター株式会社の小崎創生氏、舞鶴高専電気情報工学科長の丹下裕氏が参加しました。審査は技術的完成度、地域性・社会課題への貢献度、発表のわかりやすさ、独創性など複数の観点から総合的に行われました。

当日は来場者の前でのデモンストレーションや発表も行われ、特にゲーム部門ではScratch製の作品やオリジナルの開発環境で制作されたフライトシミュレーターなどが注目を集めました。高浜町立高浜中学校のチームは、探究学習の一環で取り組む高浜町のPRを目的としたゲームを発表し、地域との結び付きを明確に示しました。またものつくり部門の発表者は、ROS2を用いた自動制御ロボットを実機で動作させるデモンストレーションを行い、技術的な仕組みや用途、コスト面での工夫を説明しました。

審査員一覧(氏名・肩書)

  • 審査委員長:林 康裕(舞鶴工業高等専門学校 校長)
  • 桑垣 義亮(舞鶴市 政策推進部長)
  • 山下 博伸(舞鶴市教育委員会 指導理事)
  • 北野 裕介(カナデビア株式会社 舞鶴工場長)
  • 望月 秀昭(インフォニック株式会社 舞鶴支社長)
  • 小崎 創生(KDDIアジャイル開発センター株式会社)
  • 丹下 裕(舞鶴工業高等専門学校 電気情報工学科長)

入賞結果と当日の反響──受賞作品の概要と参加者の声

当日の審査結果は各部門で最優秀賞等が決定され、企業賞も授与されました。入賞作品は技術的完成度のみならず、地域課題やSDGsへの取り組み、表現力が評価される形で選定されています。参加した児童・生徒や来場者からは、他校の作品を見ることで刺激を受けた、審査員に見てもらう貴重な機会となったといった感想が寄せられました。

以下に入賞作品一覧を分類して示します。賞の種類としては「最優秀賞」「優秀賞」「企業賞」があり、企業賞は協賛企業から提供されました。

アイディア部門:地域貢献と防災、自然保護などをテーマにした提案

  • 最優秀賞:みんなのための防災アプリ
  • 優秀賞:アスキーメイト ランチ旅~高浜編~
  • 優秀賞:クマから身を守れ
  • 企業賞(カナデビア株式会社):みんなのための防災アプリ

アイディア部門では、地域の安全や観光・生活に関わる課題をプログラミングやデジタル技術で解決しようとする提案が並びました。防災アプリは最優秀賞と企業賞を併せて受賞し、地域課題への実行可能性や利用のしやすさが高く評価されました。

ゲーム部門:表現力と操作性で勝負した多様なゲーム群

  • 最優秀賞:2Dアクションゲーム「いきむ~」
  • 優秀賞:舞鶴を飛ぼう!舞鶴フライトシム!
  • 企業賞(KDDIアジャイル開発センター株式会社):2Dアクションゲーム「いきむ~」
  • 企業賞(インフォニック株式会社):8番出口

ゲーム部門は応募作が最も多く、計8作品が発表されました。Scratchで作られた作品が中心でしたが、独自エンジンや別プラットフォームで開発された作品もあり、フライトシミュレーターのように舞鶴高専上空を飛行できる表現力の高い作品もありました。来場者は実際に操作して作品の世界観や遊びやすさを体験しました。

ものつくり部門:実機デモが示した応用可能性

  • 最優秀賞:ROS2を用いた安価な支援ロボットの開発

ものつくり部門は応募が1作品でしたが、ROS2(Robot Operating System 2)を用いた自動制御ロボットは実機を持ち込み、会場で稼働させるデモンストレーションを実施しました。実装の確かさと、支援ロボットとしての低コスト化の工夫が評価され、最優秀賞に選ばれました。

参加者の声

  • 「色々な作品を見れて良かったです」
  • 「周りの方々のクオリティは素晴らしかったです」
  • 「審査員の方々に見ていただき、良い経験になりました」

参加者からは技術面だけでなく、他の参加者との交流や発表の経験自体を評価する声が多く寄せられました。審査の過程や来場者の反応を通して、自身の表現や技術の課題が見えたという意見もありました。

舞鶴高専の紹介と問い合わせ先、開催概要の整理

舞鶴工業高等専門学校は、本科に4学科(機械工学科、電気情報工学科、電子制御工学科、建設システム工学科)を有し、5年間一貫教育により実践性と創造性を併せ持つ高度技術者の育成を行う国立の高等教育機関です。さらに専攻科として2年間の課程(電気電子システム工学コース、機械制御システム工学コース、建設工学コース)を設置し、融合的な教育に取り組んでいます。

学校概要の要点は以下の通りです。設立は1965年、所在地は京都府舞鶴市字白屋234番地、校長は林康裕氏です。舞鶴高専の公式ウェブサイトはhttps://www.maizuru-ct.ac.jp/にて公開されています。

問い合わせ先

本リリースに関する問い合わせ先は以下の通りです。独立行政法人国立高等専門学校機構 舞鶴工業高等専門学校の舞鶴高専杯プログラミングコンテスト事務局(舞鶴工業高等専門学校総務課地域連携・研究推進係内)にて対応しています。

具体的な連絡先(電話番号やメールアドレス)はリリース本文に記載はありませんが、学校公式サイトの問合せ窓口を通じて詳細を確認できます。大会の案内ページは短縮URL(https://bit.ly/procon-maizuru)で案内されていました。

開催関係者・共催・後援の一覧

  • 主催:舞鶴工業高等専門学校
  • 共催:舞鶴市、舞鶴市教育委員会、株式会社ウッディーハウス、Coworkation Village MAIZURU、カナデビア株式会社、インフォニック株式会社、KDDIアジャイル開発センター株式会社
  • 後援:NPO法人ITジュニア育成交流協会

以下の表は、本記事で取り上げた開催概要、審査結果、主催情報などを整理したものです。記事本文の要点を一覧で参照できます。

項目 内容
開催名 舞鶴高専杯プログラミングコンテスト2025
開催日 令和7年11月30日(日)
会場 舞鶴赤れんがパーク2号棟舞鶴市政記念館(京都府舞鶴市字北吸1039番地の2)
主催・共催・後援 主催:舞鶴工業高等専門学校/共催:舞鶴市、舞鶴市教育委員会、株式会社ウッディーハウス、Coworkation Village MAIZURU、カナデビア株式会社、インフォニック株式会社、KDDIアジャイル開発センター株式会社/後援:NPO法人ITジュニア育成交流協会
対象 小学校5年生〜中学校3年生
参加者数 13名(出場児童・生徒)
部門と応募数 アイディア部門:3作品/ゲーム部門:8作品/ものつくり部門:1作品
主な受賞作品(最優秀賞) アイディア部門:みんなのための防災アプリ/ゲーム部門:2Dアクションゲーム「いきむ~」/ものつくり部門:ROS2を用いた安価な支援ロボットの開発
審査委員長 林 康裕(舞鶴工業高等専門学校 校長)
学校情報 舞鶴工業高等専門学校(所在地:京都府舞鶴市字白屋234番地/設立:1965年)公式サイト:https://www.maizuru-ct.ac.jp/
案内URL https://bit.ly/procon-maizuru

本件は舞鶴高専が地域の子どもたちに対してプログラミングやICTの体験・発表の機会を提供し、地域課題解決や技術的関心を育む取り組みの一環として実施されたものです。参加者の発表、審査員の評価、協賛企業の参加を通じて、多様な技術や表現が結集した場となりました。