12/13開催｜発達障害の子の『わかった』を生む支援法

「わかった！」が生まれる瞬間をオンラインで共有する試み

2025年12月13日（土）午前10時30分から11時15分に、発達に特性のあるお子さんの学びを支えるための無料オンラインイベントが開催されます。運営は完全個別指導塾のキズキ共育塾（株式会社キズキ）で、テーマは「発達障害の子の“わかった”が生まれる瞬間とは？」です。発達特性を持つ子どもたちが学習の場で直面する困りごとに対し、どのように寄り添い、どのようにして『理解が進む瞬間』をつくるのかを具体的に提示します。

このイベントはオンライン開催で参加費は無料です。対象は発達特性により勉強で悩む親御さんや当事者の方々を想定しており、教室に通っている既存会員も参加できますが、イベント後の個別相談は不可（校舎での対応を促す）という注意事項があります。主催側は、具体的な事例紹介を通して来場者に実践的なヒントを提供することを目指しています。

イベントの狙いと背景

発達障害のある人たちの“ものの見方”や情報の処理の仕方は定型発達の人と異なるため、一般的な学習法がそのまま当てはまらないことがしばしばあります。指示や手順、暗記方法などが理解しにくく、周囲からは「やっているのに身につかない」「取り組みを受け入れにくい」と見えることがあります。

今回のイベントでは、そうした“わからなさ”に対し、どのような観察と工夫、試行錯誤が有効かを具体的に示します。課題の捉え方を変えることや、学習過程におけるその子ならではの「わかった体験」を促すための段取り、関わり方について、実践に基づく説明が行われます。

登壇で扱われる具体的な事例

イベントでは、過去に支援現場で扱われた具体的な生徒エピソードが紹介されます。取り上げられるお悩みは下記の通りです。

• 字が書けない（書字に関する困難）
• 暗記が苦手（記憶や想起に関する困り）
• 頑張っているのに勉強が身につかない（努力と成果のミスマッチ）

これらの事例を通して、ただ単に学習法を教えるのではなく、その子が実際に「わかった」と実感できる状態に至るまでのプロセスを、指導者側がどう設計し、どのように伴走するかが示されます。参加者は具体的な手法や場面別の対応を知ることで、自分のケースに落とし込める示唆を得られます。

名古屋大学医学部で発達を学んだ支援者が語る「寄り添い」の実践

本イベントの登壇者は、キズキ共育塾 名駅校の教室長である加藤喬也（かとう・もとや）氏です。加藤氏は名古屋大学医学部で作業療法を学び、元作業療法士として医療現場でのリハビリに従事した経験を持ちます。また、自身が小学生時代に強迫性障害を発症し、約3年間の不登校を経験したという経歴があり、その体験が支援につながっています。

加藤氏は卒業研究で不登校支援や発達特性をテーマに研究を行っており、臨床と研究の両面から得た知見を教育現場での個別支援に応用しています。講座では、作業療法でのリハビリ観と学習支援を結びつけた支援観が紹介される予定です。

加藤氏の経歴と支援方針

経歴

名古屋大学医学部卒。元作業療法士。小学生時代に強迫性障害を発症し不登校を経験。医療現場におけるリハビリ経験を経て、キズキに転身。

現職

キズキ共育塾 名駅校 教室長。発達障害（グレーゾーン含む）や不登校の生徒支援に従事。

研究テーマ

不登校支援や発達特性に関する研究を卒業研究で実施。

加藤氏の支援方針は、単に学力を回復させることや進学・復学を最終目的とするのではなく、当事者が「自分にとって大切なもの」を取り戻し、自分らしく生きる力を取り戻すことに重きが置かれています。これは作業療法での実践哲学と合致するアプローチで、個々人の価値や生活に直結した目標設定を重視します。

支援の具体的手法と実践例

講演では、支援の工夫や実践例が複数紹介されます。具体的には、学習タスクの分解や視覚支援、動機づけを引き出すための関わり方、記憶や書字の苦手さに対する代替的手法など、実際の教室での適用可能な手法が提示される予定です。

参加者は、ただ情報を受け取るだけでなく、自身の子どもや指導対象者の状況に即して試行錯誤を重ねるための視点と手順を得ることができます。支援者としての「寄り添い方」と、本人が主体的に「わかった」を体験するまでのステップが丁寧に説明されます。

申し込み方法・参加条件と運営者の役割

イベントはオンラインで実施され、参加は無料です。開催日時や申し込み先、運営者の情報など、参加に必要な事項は以下の通りです。既にキズキに通っている生徒や保護者も参加可能ですが、イベント後の個別相談は遠慮するよう案内されています。個別相談が必要な場合は、各校舎で対応する旨が明示されています。

申し込みは専用フォームから行います。下記URLから必要事項を記入して申し込む方式です。申し込み先URLと運営者の公式サイトは、参加前に支援内容や塾の方針を確認するためにも参照すると良いでしょう。

イベント詳細（繰り返しの明示）

• 実施日時：2025年12月13日(土) 10:30〜11:15
• 開催場所：オンライン
• 参加費：無料
• 対象：発達特性で勉強にお悩みの親御さん、ご本人さま
• 申し込みフォーム：https://form.run/@informationsessionhattatutokusei251213
• 補足：キズキ既存会員の参加可。ただしイベント後の個別相談は不可（校舎で対応）

主催はキズキ共育塾（株式会社キズキ）で、同塾は発達特性のある方、不登校や中退の方の学びと受験を支援する完全個別指導塾です。授業は1対1で実施され、生徒一人ひとりの特性や状況に合わせた支援を行う点が特徴です。

運営者情報と企業理念

株式会社キズキは、不登校や中退、引きこもり、生活困窮、うつ、発達障害など様々な困難に直面する人々を支援する事業を展開しています。同社は「何度でもやり直せる社会」をつくることをビジョンに掲げ、当事者に寄り添った支援を多方面で提供しています。公式サイトや関連ニュースページで詳細情報が公開されています。

参考リンク：

• キズキ共育塾 公式サイト：https://kizuki.or.jp/?argument=uL7wWpKB&dmai=YSY9b-prgt-251211
• イベント関連ニュース：https://kizuki.or.jp/news/103313/?argument=uL7wWpKB&dmai=TLIC1-prge-251211
• 株式会社キズキ コーポレートサイト：https://kizuki-corp.com/

当日の内容は、発表者の経験と研究に基づく具体的な事例紹介が中心です。スマートフォンやPCから参加可能な形式で行われ、参加者は事前申し込みを行うことで視聴できます。

イベント情報の要点を表で整理

以下の表に、本イベントの主要情報を整理しました。日程、参加方法、登壇者、主催者、対象、注意事項などを一目で確認できます。

本記事では、イベントの目的、登壇者の経歴と支援観、申し込み方法、運営者の背景を具体的に整理しました。発達特性のある子どもたちにとっての「わかった！」という瞬間は、単なる学力の向上以上に、その子が前を向く力や大切な活動を取り戻す契機となる可能性があります。本イベントはその現場での実践に基づく示唆を提供する機会として企画されています。