12月21日開催｜匝瑳の子どもの声が生んだバブルイルミ

子どもの一言から始まった、匝瑳市の冬の取り組み

千葉県匝瑳市で話題になっているイルミネーションイベント「そうさ バブルミネーション クリスマスナイト」は、地域のある子どもの素朴な問いかけがきっかけで動き出しました。問いかけは「どうして匝瑳にはクリスマスがないの？」という短い言葉であり、その問いに応えようとしたのが匝瑳市議会議員のかりや進一氏です。

かりや氏は市の全面支援が難しい状況にもかかわらず、有志とともに実行委員会を立ち上げました。SNSで経緯を丁寧に綴った投稿には地域を想う気持ちと子どもたちの未来を守ろうとする責任感が表れており、これが外部の支援を呼び込み、地域主体のイベントとして形になっていきました。

• 名称：そうさ バブルミネーション クリスマスナイト
• 日時：2025年12月21日（日）15:00〜20:00
• 会場：多田屋跡地（千葉県匝瑳市八日市場イ2460）
• 入場：無料
• 主催：匝瑳イルミネーション実行委員会

先着100名のお子様へ「サンタからのプレゼント」企画が用意されている点も特徴で、家族連れでの来場が見込まれます。お問い合わせは匝瑳イルミネーション実行委員会（TEL：080-8982-7523、MAIL：info.sosa.illumination@gmail.com）へ。

企業と団体が連携して支える理由と関係者の声

今回のイベントには、官民連携の地方創生団体である一般社団法人つながり応援が協賛し、物品提供・広報支援・運営サポートの三軸で協力します。協賛を決定した背景には、つながり応援の副理事長である木ノ根雄志氏が、かりや氏のSNS投稿に触れて地域の想いに共鳴したことがありました。

木ノ根氏は「地域の小さな声を、大きな希望へ変えようとする大人の姿勢に深く心を動かされました。この挑戦を未来につなげたいと思い、協賛を決めました。」と当時の心境を述べています。こうした発言は、地域の課題解決は行政だけでなく市民や団体、事業者が協力することで初めて成り立つという考えを反映しています。

協賛団体（主要）

一般社団法人つながり応援（理事長：清水国明、副理事長：木ノ根雄志・梶川隆史）

協力企業

株式会社ファーストイノベーション（協働の立場でプロジェクトに関与）

一般社団法人つながり応援は2025年8月8日に設立され、理念を「つながりで日本全国を応援」と定め、地方創生活動、地域イベント支援、クラウドファンディング支援などを行っています。株式会社ファーストイノベーションは東京都中央区に本社を置き、クリエイティブやプロモーションなどを事業領域としています。

具体的な協賛内容：物品・広報・運営の三軸サポート

当日の実務を支えるために、つながり応援は以下の三点でサポートを行います。支援は単なる物品提供にとどまらず、地域と一体になって運営に携わる「伴走型」の支援を意図している点が特徴です。

提供内容は主催者と調整のうえで最終確定されますが、現時点で想定されている支援内容は明確です。

物品協賛

物品協賛では会場演出に必要なイルミネーション関連資材や運営備品を提供予定です。具体的には照明機材や装飾資材、設営用の備品類が含まれます。

提供の範囲・詳細については主催者と調整し最終決定しますが、会場の演出を通じて子どもたちの記憶に残る視覚的な体験をつくることが目的です。

• 照明・イルミネーション機材
• 装飾資材（バブルミネーション演出に関する資材）
• 運営備品（受付用品、誘導用具など）

広報支援

広報支援はイベント認知向上を主目的とし、SNSやWEB媒体、地域メディアとの連携などを通じて告知を行います。つながり応援のネットワークを活かし、地域内外からの来場者増加を後押しする計画です。

広報設計においては、イベントのテーマや来場者ターゲットを踏まえた情報発信のタイミングと手法が組まれます。主催側と連携して効果的な告知を進める予定です。

運営サポート

運営サポートでは当日のスタッフ協力、受付や誘導の補助、安全管理体制の支援を行います。地域有志の負担軽減と来場者の体験価値向上を狙い、安全で円滑な運営を目指します。

当日は先着100名への「サンタからのプレゼント」企画など、子ども向けのプログラムが用意されており、スタッフの配置や運営フローの整備が不可欠です。つながり応援はその運営面において具体的な支援を行う予定です。

地域にもたらす価値と今後の継続に向けた取り組み

イルミネーションは単なる装飾ではなく、世代を越えて人が集う環境をつくる装置として機能します。匝瑳市のような地方都市では、子どもたちの思い出づくり、地域コミュニティの再接続、商店街や地域施設の賑わい創出といった効果が期待されます。

今回の取り組みは行政主導ではなく民間主導で立ち上がった点に特徴があり、住民や企業、有志が一体となって「無いならつくろう」と動き出した姿勢そのものが地域資産となります。つながり応援はこのイベントを単発で終わらせるのではなく、長期的な関係構築の端緒と捉えています。

• 継続的な地域イベント開催の検討
• 子ども主体のワークショップ開催の可能性
• 地域事業者との連携企画やクラウドファンディング支援の展開

これらの取り組みは、地域の自立的な活性化と外部との接点づくりを目的としています。民間団体が支援する形は、地域内の主体性を尊重しつつ外部リソースを効果的に導入するモデルとしても注目されます。

主要関係団体の概要（参考）

一般社団法人つながり応援は所在地を東京都大田区大森東、設立は2025年8月8日、理事長は清水国明、副理事長は木ノ根雄志・梶川隆史です。活動内容には地方創生活動や地域イベント支援、クラウドファンディング支援などが含まれます。公式サイト：https://www.tsunagari-ouen.jp/。

株式会社ファーストイノベーションの所在地は東京都中央区晴海3-13-1 DEUX TOURS EASTタワー52F、代表者は木ノ根雄志、設立は2016年12月19日です。事業内容はクリエイティブ／プロモーション／マーケティングなどです。公式サイト：https://www.f-innovations.co.jp/。

この記事では、匝瑳市発のイルミネーションイベントが子どもの問いかけを契機にどのように地域の有志と外部団体の協力で実現に至ったか、協賛団体の役割と提供される支援内容、そして地域に与える効果と今後の継続的な取り組みの方向性を整理しました。イベントの詳細や問い合わせは匝瑳イルミネーション実行委員会へご連絡ください。