2月2日発売｜CW-X大谷翔平モデル肘サポーター

大谷翔平の要望から生まれた肘サポーターの経緯と販売スケジュール

株式会社ワコールが展開するコンディショニングウェアブランド「CW-X」は、ブランドアンバサダーである大谷翔平選手のリクエストを受けて開発した肘用サポーター、CW-X Arm Braceをプロ野球選手およびメジャーリーガー限定で発売します。プレスリリースは2025年12月12日09時00分に発表され、販売開始は2026年2月2日（月）から専用ウェブストアで行われます。

開発の起点は大谷選手からの具体的な要望でした。大谷選手は2023年に2度目のトミー・ジョン手術を受けており、術後の投球や打撃で安心してパフォーマンスを発揮できる肘保護と可動域の調整機能を求めていました。CW-Xはこの要望に応えるため試作・検証・調整を繰り返し、2025年3月後半にベースモデルを提供。2025年シーズンに実戦で着用された上で、商品化が決定しています。

• プレスリリース発表日: 2025年12月12日 09時00分
• ウェブストア販売開始日: 2026年2月2日（月）
• 対象販売: 当面はプロ野球選手およびメジャーリーガー限定
• 問い合わせ先: cw-x_arm-brace-wmg@wacoal.co.jp

設計思想と主要機能―テーピング原理とワイヤーによる可動域制御

CW-X Arm Braceは、CW-Xが長年蓄積してきた独自のテーピング原理を基盤に、大谷選手のフィードバックを反映した特別モデルです。テーピングにより筋肉や腱の走行を補助する設計と、機械的に肘の伸展を制御するオリジナルのワイヤーストラクチャーを組み合わせています。

機能は細部まで設計されており、伸展度合いをミリ単位で調整できるワイヤー調整ダイヤルや、装着時のズレを防ぐリストアジャスターと腕口のインナーシリコンテープなど、実戦使用を前提とした仕様になっています。生地にはやわらかく肌あたりのなめらかなCORDURA fabricを採用し、軽量性と耐久性を両立しています。

1. ウェアラブルテーピング―CW-X独自のテーピング原理を実装し、肘周辺の支持を補助します。
2. オリジナルワイヤーストラクチャー―上腕から肘、手首まで伸びるワイヤーで関節の動きを制御します。
3. ワイヤー調整ダイヤル―伸展度合いをミリ単位で調整し、可動域を精密に制御します。
4. リストアジャスター―調整しやすいリストテープで手首を固定し、ズレを抑えます。
5. インナーシリコンテープ―腕口の滑り止めで装着中のずれを軽減します。
6. CORDURA fabric―やわらかさと耐久性を両立する素材を採用しています。CORDURAはインビスタ社の商標です。

ワイヤー調整と可動域制御の仕組み

調整ダイヤルによりワイヤーの伸展度合いを細かく設定できるため、個々の選手のアームラインやプレースタイルに合わせた可動域制御が可能です。これにより、投球フォームの再現性を保ちながら肘内側への過度な負荷を抑えることが想定されています。

ワイヤーは上腕から手首まで連続する構造となっており、肘を中心にした動きの伝達をコントロールします。可動域の制限が必要な局面と必要性が低い局面での微調整を、ダイヤル操作で行える点が設計上の大きな特長です。

素材と装着感の工夫

装着感の面では、腕口のシリコンテープや手首のリストアジャスターによって使用中のズレを抑制する工夫が施されています。これにより、試合中やトレーニング中の激しい動作でも位置の安定が図られます。

素材にはCORDURA fabricを採用しており、軽量性と耐久性を両立しつつ肌触りにも配慮しています。商品説明では実際のフィッティングを行い、選手ごとの最適な状態で提供することが明記されています。

販売対象、購入プロセス、商品仕様の詳細

当面の販売対象はプロ野球選手およびメジャーリーガーに限定されています。商品は専用ウェブストアでの展開となりますが、初回購入時には対面での商品説明やサイズ測定を実施し、最適なフィッティングを確認したうえで購入する仕組みです。

価格は未定ですが、品番やサイズ、カラーなどの仕様は明らかになっています。商品コードは右腕用がBCR017、左腕用がBCR117で、サイズはM・L・LL・3L・4L、カラーはBL（ブラック）での展開です。

• 品番: BCR017（右腕用）、BCR117（左腕用）
• 価格: 未定
• サイズ: M、L、LL、3L、4L
• カラー: BL（ブラック）
• 販売開始: 2026年2月2日（月）、専用ウェブストア
• 対象: 当面はプロ野球選手およびメジャーリーガー限定
• 問い合わせ: cw-x_arm-brace-wmg@wacoal.co.jp

購入時の対面サポートの理由

野球選手は個々にアームラインやプレースタイルが異なるため、初回購入時に対面でのサイズ測定と説明を行うとしています。これによりワイヤー調整や装着位置など、個別最適化が図られます。

専用ウェブストアを通じた販売においても、対面で確認したフィッティング情報をもとに適切な製品提供が行われるため、遠隔での購入でも安心して使用開始できる体制が整えられることが示されています。

対象ユーザーの背景データ

メジャーリーグでは投手の約4人に1人がトミー・ジョン手術経験者とされ、日本でもトミー・ジョン手術を受ける選手は増加傾向にあります。こうした背景を踏まえ、CW-Xは肘の不安を抱えるアスリートに向けて本製品を提供する意図を明確にしています。

具体的には、術後の投球やトレーニングで肘の内側を保護しつつ、必要に応じて可動域を制御することでパフォーマンス維持を支援することが目的です。

大谷翔平選手のコメントとCW-Xブランドの歩み

大谷翔平選手はCW-X Arm Braceについて次のようにコメントしています。”今シーズン、投手として復帰するにあたり、コンディショニングやパフォーマンス向上のために様々な工夫を重ねてきました。この CW-X Arm Braceもその一つで、現場で感じたことをCW-Xチームに伝えながら試作や調整を続けてきました。マウンドに立つときに’安心して投球に向き合える’と感じられるアイテムです。今後も必要とする選手の力になればうれしいです。” という言葉がプレスリリースに掲載されています。

大谷選手はCW-X Arm Braceのほかに、ボディバランスアップモデルや5本指ソックスなどをトレーニングや試合で使用していると明記されています。大谷選手の実戦での使用経験が商品化決定の重要な要素となったことがうかがえます。

大谷選手愛用モデル

CW-X Arm Brace、ボディバランスアップモデル、5本指ソックス

CW-Xブランドについては、ワコール人間科学研究開発センターがテーピングの原理をタイツに組み込む発想をもとに1991年にスポーツタイツを発売した歴史が紹介されています。以降、テーピング原理を応用した上半身の機能性トップスやスポーツブラなど、多岐にわたる商品の展開でアクティブなライフスタイルを支えるブランドとしての位置づけが説明されています。

要点の整理表と総括

以下の表で本稿で取り上げたCW-X Arm Braceの主要情報を整理します。プレスリリースの内容を網羅し、製品の仕様、販売方法、背景となる開発経緯などをまとめています。

本製品は、個々の選手の身体的特徴やプレースタイルに合わせたフィッティングを重視して提供される点が特徴です。大谷選手の実戦での着用実績とフィードバックを基に、CW-Xのテーピング原理と機械的調整機構を組み合わせた構造により、肘周辺の不安を抱えるアスリートの実務的なニーズに応える設計になっています。