大谷大学博物館で1/10開幕 いにしえの京都展

いにしえの京都展

開催期間:1月10日〜2月14日

いにしえの京都展
いつどこでやるの?入場料は?
会期は2026年1月10日〜2月14日、大谷大学博物館(京都市北区 響流館1F)で開催。開館は10時〜17時(入館は閉館30分前まで)、観覧は無料です。
どんな展示が見られるの?
平安京以前の古代京都に焦点を当て、文献史料と考古遺物、拓本、絵図を併置。阿毘達磨倶舎論や瓦片、聖徳太子絵伝など地域の痕跡を紹介します。

古代の京都を再構成する──「京都を学ぶ いにしえの歴史と伝承」展の主題

大谷大学博物館が2026年1月10日(土)から2月14日(土)まで開催する2025年度冬季企画展は、〈京都を学ぶ〉というシリーズ名のもと、今回は特に平安京以前の時代に焦点を当てます。展示は文献史料を中心に据えつつ、考古遺物、拓本、絵図など多様な資料を併置し、古代の京都地域に居住した人々の生活や、平安京への遷都に至る経緯、さらに聖徳太子をはじめとする古代伝承の痕跡を提示します。

本展は「京都がみやことして出発する以前」の段階に注目することで、一般に知られる平安京以降の史像とは異なる視点を提供します。遺物や文献を通じて、その土地に刻まれた痕跡を読み解き、いにしえの社会構造や信仰、技術の移り変わりを具体的にたどる構成となっています。観覧は無料で、地域の文化資源に直接触れる機会として企画されています。

大谷大学博物館 2025年度冬季企画展 2026年1月10日(土)~2月14日(土)開催 「京都を学ぶ いにしえの歴史と伝承」 画像 2

展示構成と注目資料

展示は文献史料を軸として、考古遺物、拓本、絵図などを組み合わせた構成です。これにより、文字資料と物質文化の対照により、時代や出来事の理解を深めることが可能になります。展示品の中には、出土品や絵伝の断片など、地域と時代をつなぐ重要資料が含まれます。

主な展示資料として挙げられているものは、以下のとおりです。展示物番号や出所は大谷大学博物館の所蔵情報に基づいています。

  • 10. 阿毘達磨倶舎論本頌(松尾社一切経):文献史料の代表例として、仏教典籍の一部が展示されます。
  • 23. 唐草文軒平瓦片(伝乙訓寺出土):瓦片は建築・遺構の技術や様式を示す物証です。
  • 24. 単弁蓮華文軒丸瓦片(伝平安宮跡出土):平安宮跡出土資料として、都の構成に関する手がかりを提供します。
  • 45. 聖徳太子絵伝 第三幅(部分):絵伝資料は伝承や宗教的視点を伝える重要資料です。
  • 39. 聖徳太子二王子像:人物像の断片は、信仰や権力表象の研究対象となります。

また、図版や拓本を交えた展示により、文字情報だけでは見えにくい技術面や装飾様式を視覚的に比較できるよう工夫されています。展示ケース内の配置や解説は、時代層ごとの対比と地域性の強調を意図しています。

大谷大学博物館 2025年度冬季企画展 2026年1月10日(土)~2月14日(土)開催 「京都を学ぶ いにしえの歴史と伝承」 画像 3

開催概要と来館にあたっての実務情報

本展の会期は2026年1月10日(土)から2月14日(土)までです。開館時間は午前10時から午後5時までで、入館は閉館の30分前まで受け付けます。休館日は原則として日曜日と月曜日ですが、1月19日(月)は開館となる点が特記されています。観覧料は無料です。

会場は大谷大学博物館(京都市北区小山上総町、同学響流館1F)です。アクセスの目安として、京都市営地下鉄烏丸線・国際会館行き「北大路」駅下車の6番出口が至近であり、市バスの場合は「北大路バスターミナル」「下総町」「烏丸北大路」停留所が利用できます。来館前に開館日や時間の最終確認をすることが望ましいでしょう。

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主催・後援・ホームページなどの情報

本展は大谷大学博物館が主催し、後援にエフエム京都が名を連ねています。展覧会の詳細や最新情報は大谷大学博物館の企画展ページで案内されます。公式の案内ページ(https://www.otani.ac.jp/kyo_kikan/museum/)を参考にしてください。

会場の所在や交通アクセス、開館スケジュール、展示替えの有無などは同ページで随時更新される可能性があります。特に公共交通機関を利用する場合、当日の運行状況に応じた余裕ある計画が推奨されます。

大谷大学博物館 2025年度冬季企画展 2026年1月10日(土)~2月14日(土)開催 「京都を学ぶ いにしえの歴史と伝承」 画像 5

内覧会(メディア向け)と博物館・大学の背景

展覧会に先立ち、メディア向けの内覧会が2026年1月9日(金)10:30~11:30に実施されます。報道関係者向けの発表・展示説明が行われる予定で、展示構成や注目資料についての解説が提供される見込みです。内覧会の時間は当該日の10:30から11:30までとなっています。

なお、内覧会の対象や参加方法の詳細、当日の受付については案内文中に記載された日時情報以外の具体的連絡先は提示されていないため、参加を希望するメディア側は主催者側の公式ページ等で事前に確認することが必要です。

大谷大学博物館 2025年度冬季企画展 2026年1月10日(土)~2月14日(土)開催 「京都を学ぶ いにしえの歴史と伝承」 画像 6

大谷大学博物館の所蔵と設立経緯

大谷大学博物館は約12,000点の典籍、考古遺物、民俗資料などを所蔵しています。収蔵資料は真宗学・仏教学・歴史学・文学に関わる世界的に貴重な典籍群を含み、年4回の企画展と年1回の特別展を通じて地域に公開されています。展示は文化財を間近で見ることができる場として位置づけられています。

博物館設置の構想は、本学図書館が収蔵していた貴重資料や考古遺物、民俗資料を適切に保管・調査研究すること、1987年に開設された博物館学課程の充実化、生涯学習への対応といった社会的要請に基づいて策定されました。博物館は2003年に開館し、2024年には開館20周年を迎えています。

加えて、大谷大学自体はその起源を1665年(寛文5)にさかのぼる東本願寺の学寮に有しており、1901年(明治34)に東京・巣鴨で近代的大学として開学、1913年(大正2)に現在の京都の地に移転しています。教育の根幹には親鸞の仏教精神があり、「人間学」を教育・研究の核として人物の育成を掲げています。

大谷大学博物館 2025年度冬季企画展 2026年1月10日(土)~2月14日(土)開催 「京都を学ぶ いにしえの歴史と伝承」 画像 7

まとめと要点の整理

本企画展「京都を学ぶ いにしえの歴史と伝承」は、平安京以前の京都地域を主題とし、文献と物質資料を併せて提示することで、従来の都史観では見えにくい段階の歴史像を示します。展示は無料で公開され、地域の歴史認識を深める機会として意義がある企画です。

以下の表に本展の主要な事実を整理しました。会期や会場、主な出品物、所蔵数や大学の沿革など、記事内で取り上げた情報を一覧にまとめています。

項目 内容
展示名 京都を学ぶ いにしえの歴史と伝承(大谷大学博物館 2025年度冬季企画展)
会期 2026年1月10日(土)~2月14日(土)
内覧会(メディア向け) 2026年1月9日(金)10:30~11:30(メディア対象)
開館時間 午前10時~午後5時(入館は閉館の30分前まで)
休館日 日曜日・月曜日(ただし1月19日(月)は開館)
観覧料 無料
会場 大谷大学博物館(京都市北区小山上総町 大谷大学 響流館1F)
アクセス 地下鉄烏丸線「北大路」駅6番出口すぐ/市バス「北大路バスターミナル」「下総町」「烏丸北大路」下車
主催 大谷大学博物館
後援 エフエム京都
主要出品目(例) 阿毘達磨倶舎論本頌(松尾社一切経)、唐草文軒平瓦片(伝乙訓寺出土)、単弁蓮華文軒丸瓦片(伝平安宮跡出土)、聖徳太子絵伝 第三幅(部分)、聖徳太子二王子像 等
博物館所蔵点数 約12,000点(典籍、考古遺物、民俗資料 等)
博物館開館 2003年(設置構想に基づき開館)
大谷大学の沿革(要旨) 起源1665年(寛文5)東本願寺学寮/1901年(明治34)東京で近代的大学として開学/1913年(大正2)現在地へ移転
関連リンク https://www.otani.ac.jp/kyo_kikan/museum/

本記事は大谷大学から発表されたプレスリリースの内容に基づき、展覧会の意図や実務情報、博物館および大学の背景を整理して伝えることを目的としています。展覧会の詳細や最新の実施情報は大谷大学博物館の公式ページで確認してください。

参考リンク: