3/14実施 JR東日本の2026年ダイヤ改正まとめ

JR東日本ダイヤ改正

開催日:3月14日

JR東日本ダイヤ改正
改正はいつからで、通勤に影響あるの?
開始は2026年3月14日。埼京線の通勤快速増発や東海道線夜間の増発、さらに東北・上越新幹線で最終列車繰り上げなどが含まれるため、朝夕の本数や時刻、接続に影響が出る可能性が高い。駅掲示や公式時刻表で事前に確認を。
運賃は上がるの?どう確認すればいい?
はい。ダイヤ改正と同じ2026年3月14日にJR東日本の運賃改定が行われます。区間ごとの詳細や定期券への影響はJR東日本の特設ページで案内されているので、そちらで最新情報を確認してください。

2026年3月ダイヤ改正の全体像と実施日

東日本旅客鉄道株式会社は、2025年12月12日14時00分に発表したプレスリリースにおいて、2026年3月に実施するダイヤ改正の概要を公表しました。改正は新幹線・在来線の両面で実施され、増発や所要時間短縮、運転区間の見直し、夜間作業時間確保のための最終列車繰り上げなどが盛り込まれています。

ダイヤ改正の実施日は2026年3月14日(土)です。発表資料には、改正内容の詳細、夜間時間帯の時刻変更の注記、および運賃改定に関する案内も含まれており、同日にはJR東日本による運賃改定も行われます。運賃改定の詳細は指定の特設ページで確認できます(https://www.jreast.co.jp/2026unchin-kaitei/)。

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新幹線の主な変更点と列車別のポイント

新幹線については、東北・北陸など主要路線で増発や速度向上、運転区間の見直しが行われます。また、夜間の作業時間を拡大するため、東北・上越新幹線で一部最終列車の繰り上げや取りやめが実施されます。

以下に列車別の主な変更点を整理します。各項目は車両形式や運転区間、所要時間への影響を含めて記載しています。

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東北新幹線「はやぶさ」の増発

下り列車は東京発11時台を中心に増発し、東京発7~11時台は「はやぶさ」を毎時2本以上運転する体制となります。上り列車では現在盛岡発東京行きとして運転している東京駅18時台着の「はやぶさ」の始発駅を新青森駅に変更します。

運用車両はE5系が中心で、首都圏と東北エリア間の観光・ビジネス利用の利便性向上を目的としています。

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東北・山形新幹線「つばさ」の所要時間短縮

「つばさ」は車両をE8系に統一することで、一部列車の宇都宮~福島間の最高速度を275km/hから300km/hに引き上げます。これにより所要時間が短縮され、山形方面への移動時間が改善されます。

車両統一に伴う所要時間短縮は、沿線の移動効率向上に直結する施策です。運行形態の変更により時刻表や停車パターンの調整が行われます。

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北陸新幹線「かがやき」の短縮と滞在時間拡大

東京~敦賀間で「かがやき」の一部列車の所要時間を短縮し、東京~福井間は最速で2時間49分、東京~敦賀間は最速で3時間6分となります。これにより首都圏と北陸エリアのアクセスが改善されます。

また、敦賀行き最終列車である「かがやき517号」の東京駅発車時刻を従来の19時台から20時台に繰り下げ、首都圏での滞在時間を拡大します。運用車両はE7系です。なお「かがやき519号」は金沢行きで、東京~金沢間の短縮時間が対象となります。

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東北新幹線「やまびこ」の運転区間見直し等

「やまびこ215号」は利用状況を踏まえ、従来の東京発仙台行きから東京発郡山行きに運転区間を短縮します。ただし、郡山駅で「やまびこ・つばさ153号」への乗り換えが可能となるよう接続を確保します。

付随する名称・号数の変更として「やまびこ215号」は運転区間変更に伴い「なすの265号」に変更されます。また「やまびこ153号」は東京~福島間で「やまびこ・つばさ153号」として運転されます。

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夜間作業拡大に伴う最終列車繰り上げ(東北・上越新幹線)

開業から40年以上を経過した区間を中心に設備の更新・地震対策工事等を進めるため、東北新幹線(東京~盛岡間)および上越新幹線(高崎~越後湯沢間)で下り最終列車の発車時刻を繰り上げます。

あわせて、夜間時間帯の利用実態を踏まえ一部列車の運転取りやめや停車駅の見直しが行われます。別紙では夜時間帯の具体的な時刻変更や、白石蔵王駅の通過・停車扱いの変更などが記載されています。

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在来線の主要改正点と沿線別の具体的対応

在来線では、通勤輸送の利便性向上や地域輸送の安定化を目的に、特急・快速の増発、編成増強、直通運転区間の延長、ワンマン運転の拡大、車両置き換えなど多面的な変更が行われます。

ここでは特に利用者に影響の大きい項目を列挙し、それぞれの変更内容と期待される効果を示します。

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東海道線特急「湘南」の増発と運転間隔

平日の夜間帯に、東京~平塚間で特急「湘南」を増発します。これにより着席サービスを強化し、混雑緩和を図ります。運用車両はE257系です。

具体的には東京駅発が17時30分から22時00分までの間、おおむね30分間隔で運転されます。途中停車駅は品川、大船、藤沢、辻堂、茅ケ崎となります。また現在の東京駅22時00分発「湘南17号」は、22時00分発「湘南19号」に変更されます。

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中央線特急「あずさ」の編成増強

土休日の需要を見込んで、特急「あずさ8号」と「あずさ17号」の編成両数を9両から12両に増強します。運用車両はE353系です。

増結により着席機会が増えることで週末のアクセス利便性が向上します。プレスリリースでは土休日の運転時刻も掲載されていますが、正確な時刻は最終的な時刻表で確認する必要があります。

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埼京線の朝時間帯における通勤快速増発

平日の朝通勤時間帯に川越~新宿間で通勤快速を増発します。これにより朝ラッシュ時の輸送力と乗車機会の改善を目指します。運用車両はE233系です。

増発の導入で所要時間や混雑度の変化が見込まれるため、通勤者にとって駅での待ち時間や接続の評価に影響があります。

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横浜線と根岸線の直通増発・ワンマン化

早朝時間帯の東神奈川発着の横浜線列車を桜木町駅まで延長して直通列車を増発します。また、横浜・根岸線(八王子~大船間)の8両編成でワンマン運転を実施します。使用車両はE233系です。

直通区間の延長により早朝の利便性が向上すると同時に、ワンマン運転の導入により運用効率の向上を図る施策が組み込まれています。

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仙石線の増発と車両置き換え

仙石線の日中時間帯(10時~14時台)におけるあおば通~多賀城間の輸送本数を、現状の概ね1時間あたり3~5本から4~6本に増発します。これにより仙台都市圏内の移動がスムーズになります。全列車をE131系に置き換え、ワンマン運転を実施します。

なお、仙石東北ラインについては引き続き車掌が乗務します。E131系の導入で車両仕様や乗降方法の変化が生じるため利用者は案内表示や駅放送に注意が必要です。

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南武線のダイヤ見直し

南武線では遅延防止対策の効果や利用状況を踏まえ、停車時間の調整や折返し時間の拡大など一部のダイヤを見直し、安定運行の確保を図ります。運用車両はE233系です。

具体的な変更は停車時間の最適化と運用調整が中心で、刻々とする運行状況に対応するための施策となります。

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その他の項目と運転本数見直し

下り寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」の運転時刻変更や、利用状況に応じた運転本数の見直しも実施されます。詳細や運転本数については別途発表される資料を確認してください。

また、ダイヤ改正日と同日に運賃改定が行われます。運賃改定の詳細や影響範囲についてはJR東日本の特設ページ(https://www.jreast.co.jp/2026unchin-kaitei/)を参照するよう案内されています。

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追加注意事項、別紙の指摘事項、時刻表の最終案内

発表資料にはいくつかの注意事項や別紙が付されています。特に夜時間帯の時刻変更に関する注記や駅ごとの停車扱いの変更は利用者に直接影響します。

資料中の注記として、やまびこ69号が改正後に白石蔵王駅を通過すること、やまびこ219号が改正後に白石蔵王駅に停車すること、ならびになすの281号の運転取りやめに伴うなすの279号の時刻繰り下げなどが明記されています。

別紙(東北新幹線・上越新幹線 夜時間帯)
夜間の運転取りやめ・停車駅変更・通過化などが詳細に記載されています。たとえば、たにがわ417号は改正後に本庄早稲田駅を通過し、とき329号(17:02着)は同駅に停車するなどの個別調整があります。
時刻の最終確定
本資料の時刻は2025年12月12日時点のものであり、最終的な運転時刻は2026年2月25日発売の「JR時刻表3月号」での公表が予定されています。

以上の変更は、安全対策や設備更新、利用実態の反映を目的としており、利用者は改正日に向けて駅掲示や公式情報を確認する必要があります。

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改正内容の要点まとめ

以下の表に、今回のダイヤ改正で発表された主要項目を列挙し、列車・区間・主な変更点・使用車両を整理しました。記事の締めくくりとして要点を表で俯瞰できます。

区分 路線・列車 主な変更点 使用車両
新幹線 東北新幹線 はやぶさ 下り増発(東京7~11時台で毎時2本以上)、上り一部始発駅を新青森に変更 E5系
新幹線 東北・山形新幹線 つばさ E8系へ統一、宇都宮~福島間の最高速度275→300km/hで所要時間短縮 E8系
新幹線 北陸新幹線 かがやき 所要時間短縮(東京~福井 2:49、東京~敦賀 3:06等)、かがやき517号の東京発を19時台→20時台へ E7系
新幹線 東北新幹線 やまびこ等 やまびこ215号を東京発仙台→東京発郡山へ、接続により利便性確保(号数・名称調整あり) 該当列車により異なる
新幹線 東北・上越新幹線 夜間 夜間作業時間拡大のため下り最終列車繰り上げ、一部運転取りやめ/停車見直し 該当区間による
在来線 東海道線 特急 湘南 平日夜間増発(17:30~22:00で概ね30分間隔)、途中停車:品川・大船・藤沢・辻堂・茅ケ崎 E257系
在来線 中央線 特急 あずさ 土休日のあずさ8号・17号を9両→12両に増強 E353系
在来線 埼京線 平日朝の通勤快速を増発(川越~新宿) E233系
在来線 横浜線/根岸線 早朝の東神奈川発着列車を桜木町まで延長、横浜・根岸線の8両でワンマン運転実施 E233系
在来線 仙石線 日中(10~14時台)を中心に4~6本へ増発、全列車をE131系へ置き換え・ワンマン化(仙石東北ラインは車掌乗務) E131系
在来線 南武線 停車時間調整や折返し時間拡大などでダイヤの一部見直し、安定性向上を図る E233系
その他 寝台特急 サンライズ瀬戸・出雲 下り運転時刻を変更、運転本数を利用状況に応じて見直し 該当列車により異なる

以上がプレスリリースに基づく今回のダイヤ改正の要点です。資料の時刻は2025年12月12日時点のものであり、最終的な運転時刻は2026年2月25日発売の「JR時刻表3月号」で公表されます。運賃改定の詳細はJR東日本の特設ページ(https://www.jreast.co.jp/2026unchin-kaitei/)で確認してください。

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