1月7日発売|長月天音『ほどなく、お別れです』第4巻が文庫で登場
ベストカレンダー編集部
2025年12月12日 21:53
第4巻文庫書き下ろし発売
開催日:1月7日
長月天音が紡ぐ“お別れ”の物語に新たな一冊──文庫書き下ろしで第4巻が登場
株式会社小学館が2025年12月12日14時00分に発表したプレスリリースによると、長月天音による人気シリーズ『ほどなく、お別れです』の最新第4巻、『ほどなく、お別れです 遠くの空へ』が2026年1月7日に初めての文庫書き下ろしとして発売されます。今回の刊行でシリーズ累計は70万部を突破しました。
本書はシリーズの重要人物である葬祭ディレクター・漆原礼二の過去が明かされるなど物語の核心に迫る内容です。発売日、体裁、定価、ISBNなどの詳しい書誌情報は後段にまとめますが、まずは作品の位置づけと到達点について整理します。
シリーズの節目としての位置づけ
『ほどなく、お別れです』は、長月天音のデビュー作であり、第十九回小学館文庫小説賞の大賞受賞作が起点となったシリーズです。第4巻の書き下ろしによって文庫での新刊として発売されるのは今回が初となり、シリーズ累計70万部突破という実績も合わせて発表されています。
文庫書き下ろしという形式は、既刊の装丁や版型とは異なる手触りで読者に届けられるもので、持ち歩きやすさや手に取りやすさといった面で新たな読者層に届く可能性があります。出版社発表の情報に基づけば、今回の刊行はシリーズの中でも大きな節目と言えます。
物語の舞台と最新作のあらすじ──コロナ禍が色濃く残る葬儀場で生まれる区切りの儀式
物語の主舞台は、スカイツリー近くの小さな葬儀場「坂東会館」です。新型コロナウィルスの影響が色濃く残る状況の中、葬祭業は対応に追われていますが、そこでも人々の営みは続きます。入社4年目の主人公・清水美空は、教育係である漆原礼二と共に訳ありの葬儀を担当しながら成長していくというのがシリーズの大筋です。
第4巻『遠くの空へ』では、美空が漆原の過去を知るきっかけとなる出来事が描かれます。漆原の師にあたる古参社員・水神の引退に関連する依頼を通じて、漆原のこれまでの軌跡が明かされる展開が用意されています。
巻中に描かれる個別の葬儀とエピソード
最新巻では以下のような事例が描かれ、コロナ禍であっても続く日常と“お別れ”の場面が丁寧に綴られます。
- 不可解な場所で交通事故に遭った料理人の葬儀
- 新婚の夫の遺体との面会を拒む妻の事情
- かつて息子と孫を亡くし改宗した男性の葬儀
- 清水美空の高校時代の恩師の葬儀
これらの個別事例を通して、死にゆく人と残される人双方の気持ちに寄り添いながら、葬祭ディレクターとしての「区切りの儀式」を追求する姿が描写されます。物語は感動的な要素を含みつつも、現実的な社会状況や業務の細部を丁寧に描くことで現場感を伝えています。
映画化とキャスト・監督からの言葉──映像化による物語の広がり
シリーズの映像化として映画『ほどなく、お別れです』が公開される予定です。プレスリリースでは映画はW主演に浜辺美波、目黒蓮を迎え、監督は三木孝浩氏が務めると明記されています。公開日はプレスリリースの時点で「2月6日公開」とされており、文脈からは2026年2月6日公開が想定されます。
映画版には森田望智、光石研、鈴木浩介、永作博美、夏木マリといった豪華なキャストも名を連ね、原作小説の世界観を映像でどう表現するかが注目されます。映像化により原作を既に読んでいる層だけでなく、新たな観客層にも物語が届くことになります。
三木孝浩監督の推薦コメント
プレスリリースには監督からの推薦コメントが掲載されています。三木孝浩氏の言葉は以下の通りです。
「大切な人を見送る日はいつか必ずくる。その前に読んでほしい物語。」
三木孝浩
監督による短い言葉は、作品が持つテーマ性を端的に示しています。映画と小説、双方の表現が相互に補完し合う形で作品世界を広げていく点が期待されます。
映画の公式情報は以下の公式サイトで公開されています。原作の特設サイトとあわせて確認することで、刊行情報や映像化情報をより詳しく把握できます。
- 映画『ほどなく、お別れです』公式サイト
- https://hodonaku-movie.toho.co.jp/
- 小説『ほどなく、お別れです』特設サイト
- https://dps.shogakukan.co.jp/hodonakuowakare
著者紹介と書誌データ──第4巻と既刊を含めた詳細情報
著者の長月天音(ながつき あまね)は1977年新潟県生まれ。『ほどなく、お別れです』で第十九回小学館文庫小説賞を受賞してデビューしました。シリーズのほかに、自身の経験が色濃く反映された作品群が多数あり、以下のような著作が紹介されています。
- 『私が愛した余命探偵』
- 『たい焼き・雑貨 銀座ちぐさ百貨店』
- 『泊日文のおひとりさまノート』
- 『神楽坂スパイス・ボックス』シリーズ
- 『キッチン常夜灯』シリーズ
以下に、第4巻および既刊の書誌データを整理します。価格、発売日、体裁、ISBN、発行元、関連URLを含め、公式発表に基づく情報を網羅しています。
| 項目 | データ |
|---|---|
| 出版社(プレス発表元) | 株式会社小学館 |
| 発表日時 | 2025年12月12日 14時00分 |
| 最新刊タイトル(第4巻) | 『ほどなく、お別れです 遠くの空へ』 |
| 著者 | 長月天音(ながつき あまね) |
| 定価(第4巻) | 847円(税込) |
| 発売日(第4巻) | 2026年1月7日 |
| 体裁(第4巻) | 文庫判 368ページ |
| ISBN(第4巻) | 978-4-09-407537-3 |
| 発行 | 小学館 |
| シリーズ累計部数 | 70万部突破(刊行時点) |
既刊の書誌データ(プレスリリース掲載分)
プレスリリースでは既刊も明記されています。ここでは既刊3点のデータを記載します。
- 『ほどなく、お別れです』
定価:726円(税込)/発売日:2022年7月6日/体裁:文庫判 288ページ/ISBN:978-4-09-407163-4/発行:小学館/https://www.shogakukan.co.jp/books/09407163 - 『ほどなく、お別れです それぞれの灯火』
定価:792円(税込)/発売日:2023年3月7日/体裁:文庫判 336ページ/ISBN:978-4-09-407240-2/発行:小学館 - 『ほどなく、お別れです 思い出の箱』
定価:825円(税込)/発売日:2025年5月2日/体裁:文庫判 352ページ/ISBN:978-4-09-407456-7/発行:小学館/https://www.shogakukan.co.jp/books/09407456
各巻のデータは出版社公式の情報に基づいています。最新巻と既刊をあわせて読むことで、主人公・清水美空と漆原礼二の関係性やシリーズの積み重ねがより明確になります。
要点の整理(本記事で扱った情報のまとめ表)
以下の表は、本記事で触れた主要事項を項目別に整理したものです。発売日、価格、ISBN、映画公開日、監督・主演など重要なデータを一目で確認できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| プレスリリース発表 | 株式会社小学館/2025年12月12日 14時00分 |
| シリーズ名 | ほどなく、お別れです(長月天音) |
| 第4巻タイトル | ほどなく、お別れです 遠くの空へ |
| 第4巻発売日 | 2026年1月7日 |
| 第4巻定価・体裁 | 847円(税込)/文庫判 368ページ |
| 第4巻ISBN | 978-4-09-407537-3 |
| シリーズ累計 | 70万部突破 |
| 映画公開日 | 2026年2月6日(プレス発表による記載は「2月6日公開」) |
| 映画 監督/主演 | 監督:三木孝浩/主演:浜辺美波、目黒蓮 |
| 監督コメント | 「大切な人を見送る日はいつか必ずくる。その前に読んでほしい物語。」—三木孝浩 |
| 関連公式サイト | 映画公式:https://hodonaku-movie.toho.co.jp/ 小説特設:https://dps.shogakukan.co.jp/hodonakuowakare |
以上はプレスリリースの内容を網羅的に整理したものです。発売日や価格、ISBNなどの書誌情報、映画化に関する概要や監督のコメント、シリーズの位置づけや物語の主要なエピソードに至るまで、発表された情報を忠実に伝えました。作品の詳細や続報は、公式の特設サイトや出版社の案内を参照してください。
参考リンク: