SUPER VPSがアムステルダム拠点で提供開始、Solana向け高性能VPS
ベストカレンダー編集部
2025年12月14日 05:47
アムステルダム拠点提供開始
開催日:12月14日
アムステルダム拠点で稼働開始した SUPER VPS — 発表と背景
2025年12月14日 01時34分、ELSOUL LABO B.V.(本社:オランダ・アムステルダム、代表取締役 CEO:川崎文武)とValidators DAO が運営する ERPC は、Solana 向け高性能 VPS「SUPER VPS」について、従来のフランクフルト拠点に加え、新たにアムステルダム拠点での提供を開始したと発表しました。発表文では、フランクフルト拠点での運用実績を踏まえ、アムステルダム拠点でも同様にオーバーコミットを行わない構成で運用される点が強調されています。
SUPER VPS は Solana の高速用途に特化して設計されており、ピーク性能を最優先する一方で、実運用での安定性を重視するために、あえてオーバーコミットを行わないという運用ポリシーを採用しています。ERPC は今回のアムステルダム拠点追加により、ヨーロッパにおける主要ハブでのサービス提供を拡充する形になります。
発表当事者と公開日時
本発表は ELSOUL LABO B.V. と Validators DAO が運営する ERPC によるもので、リリース日として明記されている日時は 2025年12月14日 01時34分 です。運営主体と所在地、代表者名はリリース本文内で明確に示されています。
運営に関する基本情報は以下の通りです。正確な企業名や代表者名、拠点情報は選定基準やサービスの信頼性を判断する上で重要な要素です。
- 企業名
- ELSOUL LABO B.V.(本社:オランダ・アムステルダム)および Validators DAO(ERPC 運営)
- 代表者
- 川崎文武(CEO)
- 発表日時
- 2025年12月14日 01時34分
設計思想:ピーク性能の追求とオーバーコミット排除の理由
SUPER VPS は最大 5.7GHz クラスの高クロック CPU を採用し、ピーク性能を一切妥協しない設計を謳っています。Solana をはじめとした高頻度処理やリアルタイム解析、トランザクション送信などの用途では、単一スレッドの瞬間的な処理能力が結果に直結するケースが多く、CPU の高クロック化は明確な優位点を生みます。
しかしピーク性能だけでは実運用の要件を満たさないため、ERPC は設計段階から オーバーコミットを行わない 方針を採っています。この方針により、物理コア以上の仮想コア割当てによる CPU 競合を回避し、レイテンシの揺らぎや瞬間的なスローダウンのリスクを排除します。
オーバーコミットをしない構成の採用理由
オーバーコミットを行わない設計は、CPU 競合による性能低下や遅延を前提から排除するものです。Solana のような高速ブロックチェーン環境では、短時間の性能低下がトランザクション成功率や処理時間に直接影響するため、性能の「安定性」が重要になります。
具体的には、SUPER VPS では物理コアに見合った仮想コアのみを割り当てることで、ターボブースト等の挙動と混雑時の影響を最小化しています。これによりピーク性能のみならず、ピーク時における性能の持続性・再現性を確保しています。
データセンター選定と実地検証のプロセス
ERPC の製品は一般的な多用途クラウドの前提で設計されたものではありません。リリース本文では「データセンター選定が品質を決める」という明確な前提が示されており、実際に世界各地のデータセンターを借り、Solana のワークロードを流しての繰り返し検証を重ねたとされています。
検証では、混雑時の挙動、CPU ターボ運用の許容範囲、拠点としての相性、ルーティング品質など、仕様書や宣伝文句からは判断しづらい要素を重点的に評価し、不適合な拠点は継続的に切り捨てられ、安定した性能が出る拠点に絞り込んだ上で SUPER VPS を提供していると説明されています。
拠点選定の評価項目と結果
ERPC が拠点選定の際に重視した項目は次のように整理できます。
- 混雑時の挙動(ピーク時のパフォーマンス維持)
- CPU ターボやクロック特性の安定性
- ネットワークルーティング品質(バリデータやステークの集積度)
- 拠点としての相性(Solana ネットワーク上でのバリデータ・ステークの密度)
この評価に基づき、フランクフルト拠点に加えアムステルダム拠点を提供拠点に選定しています。アムステルダムは Solana ネットワーク上でバリデータ数およびステーク量が多く集積しているハブの一つとして位置付けられています。
計測と比較結果、公開された計測ツール
SUPER VPS の実効性能を示すため、ERPC は同一の計測ツールと条件で Google Cloud の同等帯(4 vCPU / 15GB RAM)と SUPER VPS(4 vCPU / 16GB RAM)を比較計測しました。対象となった指標は CPU 処理能力、ディスク I/O、レイテンシなどで、瞬間的なピーク値だけでなく、処理のばらつきや安定性まで評価しています。
計測の結果、CPU・メモリ・ストレージ性能においては、同等帯のクラウド構成と比較して約 2倍から最大25倍 程度の差が数値上で確認されたとリリースには記載されています。これらの差は CPU クロック特性やオーバーコミットの有無、ストレージ構成など設計要因によるものであると説明されています。
計測方法の公開と再現性
計測で使用したテストツールと指標はオープンソースとして公開されています。公開先の GitHub リポジトリは次の URL です:
https://github.com/ValidatorsDAO/testing-tools。リポジトリにはツール本体に加え、今回の計測結果も掲載されており、第三者による検証や他環境の結果追加のプルリクエストも歓迎すると明記されています。
ERPC は単独でのベンチマーク提示に留まらず、計測手法そのものを公開することで再現性を担保し、異なる環境での比較を容易にする姿勢を示しています。将来的にはネットワーク計測など更に実運用に近い項目を追加する予定とされています。
料金、提供拠点と導入相談方法
SUPER VPS の最新の構成および料金表はリリース本文で参照可能とされており、製品は一般的な多用途 VPS と同一の前提で設計されていない点が再度強調されています。具体的な構成や在庫状況、用途に応じた導入相談については Validators DAO 公式 Discord から問い合わせるよう案内されています。
連絡先と関連リンクは以下です。
- Validators DAO 公式 Discord: https://discord.gg/C7ZQSrCkYR
- ERPC 公式サイト: https://erpc.global/ja
- 関連ニュースページ: https://labo.elsoul.nl/ja/news/2025/12/13/erpc-super-vps-amsterdam-launch/
また、プレスリリース素材として使用されている画像ファイルのダウンロードも案内されています。製品は Solana の実運用に沿った設計要素(データセンター選定、CPU 運用方針、オーバーコミットを行わない構成など)を積み上げた「最大パフォーマンス設定」であると説明されています。
要点の整理(表形式)
以下に本記事で触れた主な項目を表形式で整理します。発表内容を俯瞰できるよう、拠点、設計方針、計測結果、連絡先といった観点を分かりやすくまとめています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2025年12月14日 01時34分 |
| 発表社 | ELSOUL LABO B.V.(ERPC 運営:Validators DAO)、代表取締役 CEO:川崎文武 |
| 製品名 | SUPER VPS(Solana 向け高性能 VPS) |
| 主な技術特長 | 最大 5.7GHz クラス高クロック CPU、オーバーコミット無しの構成、ピーク性能と安定性の両立 |
| 提供拠点 | フランクフルト(既存)、アムステルダム(新規)、2026年中にニューヨーク拠点提供予定 |
| 計測比較 | Google Cloud 同等帯(4 vCPU / 15GB) vs SUPER VPS(4 vCPU / 16GB)で比較。CPU・メモリ・ストレージで約 2倍〜最大 25倍の差を確認 |
| 計測ツール | オープンソースで公開:https://github.com/ValidatorsDAO/testing-tools(ツール本体と計測結果を掲載) |
| 導入相談 | Validators DAO 公式 Discord にて相談可能:https://discord.gg/C7ZQSrCkYR |
| 公式情報 | ERPC 公式サイト:https://erpc.global/ja / 関連ニュース:https://labo.elsoul.nl/ja/news/2025/12/13/erpc-super-vps-amsterdam-launch/ |
| 関連キーワード | Solana、ソラナ、Web3、ブロックチェーン、仮想通貨、暗号資産、NFT、ETF、高頻度取引、トークン |
以上がリリース本文に基づく整理です。今回の発表は、Solana を対象とした高頻度・高性能用途での実運用を念頭に置いた設計と、データセンター単位での実地検証に基づく拠点選定を重視する姿勢を明確に示しています。提供拠点の拡大や計測手法の公開を通じて、第三者による検証と比較が容易になる点もポイントとして挙げられます。
参考リンク: