6割が敷きパッドに集中 冬の寝具レイヤー実態

冬の敷きパッド調査

開催期間:12月9日〜12月10日

冬の敷きパッド調査
冬って敷きパッドって本当に必要?
調査では62.3%が敷きパッドを重ねると回答。温かさ確保が主な理由で、扱いやすさや洗濯性も評価され、冬の寝具の実質的なベースになっています。
重ねすぎって体に悪いの?
専門家は体圧分散の低下で肩や腰に負担がかかる可能性を指摘。調査では88.7%がそのリスクを知らず、主観的に寝心地改善を感じる人が多い点に注意が必要です。

冬の寝具習慣:敷きパッドを基軸にした“重ね使い”が主流に

ムーンムーン株式会社が運営する「快眠ランド」が2025年12月9日〜10日に実施したインターネット調査(対象:全国20代〜70代の男女300名、発表:2025年12月14日 15時37分)によると、冬場のマットレス上のレイヤー構造は「敷きパッドを中心に組み立てる」傾向が明確になりました。調査では、マットレスの上に重ねているものとして敷きパッドが62.3%で最多となり、冬の寝具選びにおける事実上のベースになっていることが示されています。

同時に、電気敷パッド等の“暖房系アイテム”を用いる割合は5.7%にとどまり、暖かさ確保の手段が多様化している中でも、ベースの寝心地や扱いやすさを重視する選択が優勢であることが読み取れます。以下は本調査の要点です。

  • 調査主体:快眠ランド(ムーンムーン株式会社)
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:全国20代〜70代の男女300名
  • 調査期間:2025年12月9日〜12月10日
冬のマットレス、何を重ねてる?レイヤー構造の実態調査 画像 2

実際の数字で見る「レイヤー構造」とその理由

調査では、冬にマットレスの上に何を重ねているか、そしてなぜその組み合わせを選ぶのかが具体的に問われました。最も多かった理由は「温かさを確保するため」で30.0%です。次いで「汚れ防止・清潔を保つため」(24.0%)と「寝心地を柔らかくするため」(23.6%)が続き、季節性と衛生・快適性が重ね使いの主要動機となっていることが確認されました。

重ねるものの内訳と理由は下表の通りで、生活者が重ね使いを実用的な工夫として捉えている様子が分かります。

冬のマットレス、何を重ねてる?レイヤー構造の実態調査 画像 3

冬にマットレス上に重ねているもの(割合)

項目 割合
敷きパッド 62.3%
シーツ 23.7%
ボックスシーツ 6.3%
電気敷パッド 5.7%
何も重ねていない 1.4%
プロテクター 0.3%
マットレストッパー 0.3%

この傾向から、冬場の重ね使いは暖かさを優先しつつも、トッパーなど厚みのあるアイテムを常用する人は少数であることが分かります。つまり、厚みではなく扱いやすさ・洗濯性・基本的な保温性を重視した選択が多いと言えます。

冬のマットレス、何を重ねてる?レイヤー構造の実態調査 画像 4

寝心地の実感とリスク認知のギャップ

調査では、重ねることで寝心地に変化があったかどうかも尋ねています。結果は「寝心地がよくなった」が57.0%と半数を超え、重ね使いが生活者にとってポジティブな体験になっていることが示されました。一方で、重ねすぎによる専門的なリスクの認知は極めて低く、88.7%が「体圧分散性を損なう可能性」を知らないと回答しています。

この点を踏まえると、実際の使用感(主観的快適性)と専門的知見(体圧分散やマットレス本来の機能)との間に明確な認識ギャップがあると解釈できます。表面的には快適に感じられても、継続的には身体への負担が生じ得るため、重ね方の情報提供が重要になります。

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寝心地と意識の数値(Q4〜Q6)

Q4:寝心地の変化
  • 寝心地がよくなった:57.0%
  • 特に変化はない:35.7%
  • わからない:4.7%
  • 寝心地が悪くなった:2.6%
Q5:重ねすぎが体圧分散性を損なう可能性を知っていたか
  • 知らなかった:88.7%
  • 知っていた:11.3%
Q6:今後の重ね方の意向
  • 今のままで良い:67.0%
  • まだわからない:18.0%
  • 今より減らしたい:15.0%

「今のままで良い」と答えた層が67.0%と多く、主観的満足度が現状維持を後押ししていることが示されます。とはいえ「減らしたい」と回答した15.0%は、重ねすぎへの不安が一部に生じていることを示す指標です。

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専門家コメントと安全なレイヤー選びの観点

快眠ランド運営者である竹田浩一氏は、調査結果を受けて次のように述べています。「冬場はどうしても寝具を重ねてしまいがちですが、重ねれば快適になるとは限りません。敷きパッドや電気毛布、トッパーの組み合わせによっては、マットレスの性能が十分に発揮されず、肩や腰に負担がかかることもあります。」

竹田氏は続けて、適切な重ね方の基本として「必要なものを必要な分だけ重ねる」ことを挙げ、快眠ランドとしては正しい寝具選びの考え方や季節ごとの最適な睡眠環境に関する情報発信を継続する意向を示しています。

  • ポイント1:厚みや硬さの組み合わせが体圧分散に及ぼす影響を理解する。
  • ポイント2:暖かさ確保と衛生管理の両立を図る(洗濯可能な敷きパッド等の活用)。
  • ポイント3:電気式暖房器具の使用は局所的な暖かさを生むため、全体的な体圧分散には影響しやすい点に留意する。
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調査結果の詳細データ一覧とまとめ

以下に本調査の主要な数値を一覧で示します。調査結果を引用する場合は、快眠ランド(https://intiinti.com/goodsleep/)のURLの記載が求められています。本文に含まれる数値は全てムーンムーン株式会社による調査結果に基づきます。

項目 回答(割合) 補足
敷きパッドを重ねる人 62.3% 冬場のレイヤー構造のベース
シーツ 23.7% 日常的なカバー
ボックスシーツ 6.3% 一体型シーツ利用層
電気敷パッド 5.7% 暖房系は限定的
何も重ねていない 1.4% 最小構成層
寝心地がよくなった 57.0% 主観的満足が多い
重ねすぎによる体圧分散低下を知らなかった 88.7% 専門知識の浸透不足
今のままで良い 67.0% 現状維持志向が強い

本調査は、冬場の寝具レイヤーに関する生活者の実態と意識の両面を示しています。特に注目すべきは、使用体感としての快適さが優先される一方で、重ねすぎによる体圧分散性の低下などのリスク認知が極めて低い点です。寝心地の向上を実感している層が多いため、リスクの存在が表面化しにくく、情報提供の必要性が高いことが示唆されます。

引用元:快眠ランド(ムーンムーン株式会社)調査結果(https://intiinti.com/goodsleep/)。

以下の表は本記事で提示した主な数字と要点をわかりやすく整理したものです。

項目 数値 要点
調査対象 全国20代〜70代男女300名 幅広い年齢層をカバー
調査期間 2025年12月9日〜12月10日 冬場の実態把握を目的
敷きパッド使用率 62.3% 冬のレイヤーの中心
寝心地改善を感じた人 57.0% 主観的満足が高い
体圧分散リスクの認知不足 88.7%が知らない 情報ギャップが大きい
現状維持の意向 67.0% 改善意識は低め

本記事では、ムーンムーン株式会社(快眠ランド)が公表した2025年12月の調査結果を基に、冬場のマットレス上の重ね使いの実態、生活者の意識、ならびに専門的観点からの留意点を整理しました。調査結果の引用や詳細確認は快眠ランドの該当ページ(https://intiinti.com/goodsleep/)を参照してください。

参考リンク: