『マイブック』2026年版が重版で累計300万部突破

マイブック300万部突破

開催日:9月29日

マイブック300万部突破
これ、普通の手帳として使えるの?
はい。中面は日付と曜日のみの自由フォーマットで手帳・日記・メモなど用途を限定せず使えます。文庫サイズでしっかり開く製本、定価539円、発売は2025/09/29です。
どのくらい売れてるの?
シリーズ累計で300万部を突破。2026年版は初版8万部から5刷で単年15万部に到達し、24年ぶりの高水準。海外でも8,000部超、台湾で書籍ランキング1位を獲得しています。

『マイブック』が累計300万部を突破──2026年版が5度目の重版、単年発行15万部超は24年ぶり

株式会社新潮社は2025年12月15日11時00分付の発表で、文庫形態の自由記録帳『マイブック―2026年の記録―』(新潮文庫)が累計発行部数300万部を突破したと公表しました。2026年版は今年9月の発売以降、初版8万部での刊行から重版を重ね、今回の5刷により単年での発行部数が15万部に達しました。単年で15万部を超えるのは24年ぶりのことです。

発表文には発売26周年を迎える「白い文庫本」としての歴史的継続も記載されています。発表日付けの情報は、発表元としての株式会社新潮社と、発表日時(2025年12月15日 11時00分)が明記されています。

『マイブック』(新潮文庫)が累計300万部突破! 台湾での売上1位獲得をはじめ、海外での人気も広がる 画像 2

重版の経緯と販売状況の具体数値

2026年版は初版8万部で発売され、重版を経て5刷目で15万部に到達しました。これによりシリーズ累計は300万部を突破しています。若年層の伸長が特に顕著で、発売10週時点のデータでは20代女性の販売数が前年同期比で260%、一昨年比では430%と大幅な増加が確認されています。

さらに、購買層の約3割が20代以下であるとの集計が示され、発売6週目時点では20代の購入数が前年の280%に達するなど、若年層の支持が継続的に拡大していることが報告されています。

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製品の特長と使い方──「自分の本」を作るための基本仕様

『マイブック』は中面に日付と曜日のみが印刷されているのが特徴で、手帳や日記、備忘録など用途を限定しない自由な使い方が可能です。造本は文庫サイズですが、書きやすさを重視して通常の文庫よりもしっかり開く製本方法を採用しています。

発売日および基本情報は次のとおりです。発売日は2025年9月29日、定価は539円(税込)、ISBNは978-4-10-120878-7となっています。企画・デザインは大貫卓也氏が担当しています。

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公式が示す基本的な使い方

『マイブック』の利用方法は自由ですが、公式では次のような利用手順を紹介しています。

  1. あなたのお名前、お写真、プロフィールを記入する。
  2. 中面は自由にオリジナルの使い方をする(手帳、日記、アイデア帳など)。
  3. あとがきを執筆する。
  4. 奥付にも記名して〈著者〉としての一冊に仕上げる。

これらは「日々の記録」を個人的な創作物として完成させるためのガイドラインであり、ユーザー各自が独自の運用ルールを作ることを想定しています。

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国内外の反響と東アジアでの広がり──台湾での売上1位獲得を含む海外展開

『マイブック』は日本国内の販売にとどまらず海外でも売上を伸ばしています。2026年版は海外で既に8,000部以上を販売しており、特に東アジア地域で人気が高まっています。中国ではSNS「小紅書(シャオホンシュー)」でのライブコマースを契機に人気が急上昇しているとのことです。

台湾では主要書店のランキングでの上位獲得が報告されており、ジュンク堂書店 台北明曜店およびジュンク堂書店 ららぽーと台北南港店において、2025年10月・11月の日本語書籍総合売上ランキングで第1位にランクインしました。

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台湾での購入層と販売の特徴

台湾での購入層はほぼ100%がローカルの20代〜40代の女性で、価格(199台湾ドル)と携帯性が受け入れられている点が指摘されています。用途も日記だけに留まらず、コーディネート記録やアイデアメモなど、手帳的な使い方が広がっています。

台湾では春節(2026年は2月14日)があることから、その前月である1月が売上ピークになると見込まれており、出版社側はさらなる販売拡大が期待できるとしています。なお、海外での売上8,000部超のうち東アジアが大きな割合を占め、中国市場でのSNSを起点とした拡散が寄与している点も記載されています。

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Z世代と「日記界隈」──共有する記録としての日記文化の変化

プレスリリースでは、Z世代を中心とする「日記界隈」の動向にも触れられています。従来の個人的な日記とは異なり、近年の若年層は日々の記録をSNSで共有する傾向が強まり、ライフログ的な投稿が増えています。『マイブック』はその記録フォーマットとして利用され、SNS上での話題化を通じて若年層の支持を獲得しています。

統計的には購買層の約3割が20代以下であり、20代の購入数は発売6週目時点で前年の280%、発売10週時点で20代女性の販売数は前年比260%、一昨年比430%と、短期間で高い伸びを示しています。こうした数字は一過性ではなく継続的なトレンドにつながる可能性が示唆されています。

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日記界隈の特徴と『マイブック』の関係

日記界隈における特徴として、共有を前提とした「可視化された記録」が挙げられます。『マイブック』は中面に日付・曜日のみを入れるシンプルな設計により、個人の表現を阻害しない点が支持されていると説明されています。

この関係性により、従来は日記をつけなかった層が日々の記録に取り組みやすくなり、結果として若年層の継続的な購入につながっているとの分析が含まれます。

制作背景、刊行情報、参照先

『マイブック』は1999年の初刊から大貫卓也氏が企画・デザインを担当しており、刊行秘話として大貫氏は「自分の本が、文豪たちと同じ本棚に収まるところに価値がある」と述べています。企画の経緯やデザイン上の工夫については、出版元が特設ページで詳細を公開しています。

公式の書誌データは以下のとおりです。タイトルは『マイブック―2026年の記録―』、著者(企画・デザイン)大貫卓也、発売日2025年9月29日、造本文庫、定価539円(税込)、ISBN978-4-10-120878-7です。関連URLは新潮社の特設サイトと通常書籍ページが用意されています。

出版社/発表元
株式会社新潮社(発表日 2025年12月15日 11時00分)
企画・デザイン
大貫卓也(1999年の初刊以来担当)
発売日
2025年9月29日
定価
539円(税込)
ISBN
978-4-10-120878-7
書籍URL
https://www.shinchosha.co.jp/book/120878/
特設サイト
https://www.shinchosha.co.jp/special/mybook/

画像についての注記もあり、プレスリリース中に「※画像はイメージです」という表記が複数回用いられています。

要点まとめ

以下の表は本記事で取り上げた主要な数値や事実を整理したものです。数値、日付、販売動向、利用法などを一望できるように構成しています。

項目 内容
累計発行部数 300万部突破
2026年版 初版 8万部(2025年9月29日発売)
2026年版 5刷時点 単年発行15万部(5刷到達)
若年層の伸長 発売10週時点:20代女性販売数が前年比260%、一昨年比430%/発売6週目:20代購入数が前年の280%
海外売上 8,000部以上(東アジアで人気、主に中国・台湾等)
台湾での実績 ジュンク堂(台北明曜店、ららぽーと台北南港店)で2025年10月・11月の日本語書籍総合売上ランキング第1位/価格199台湾ドル/購入層はほぼ100%ローカルの20〜40代女性
書誌データ 『マイブック―2026年の記録―』/企画・デザイン:大貫卓也/定価539円(税込)/ISBN978-4-10-120878-7
発表元 株式会社新潮社(2025年12月15日 11時00分)
参照URL https://www.shinchosha.co.jp/special/mybook/ 、 https://www.shinchosha.co.jp/book/120878/

本稿は新潮社のプレスリリースに基づき、『マイブック』の最新刊である2026年版の重版・累計300万部突破、国内外での販売動向と利用実態、書誌データや企画背景を整理して伝えた。若年層を中心とする支持の高まりや、東アジア市場での受容など、具体的な数値と事実をもって報告している。

参考リンク: