2/21開幕|豊橋で名画と名陶を巡る約60点展

クロスボーダー展(豊橋)

開催期間:2月21日〜3月22日

クロスボーダー展(豊橋)
開催はいつで、どこでやるの?入場料はかかるの?
会期は2026年2月21日(土)〜3月22日(日)、会場は豊橋市美術博物館1階展示室3・4。開館は9:00〜17:00(初日は12:00開館)で、観覧料は無料です。展示は約60点、名画や名陶が並びます。
ワークショップに参加したいんだけど、どうやって申し込むの?
ワークショップ「ビンの中でクロスボーダー」は2026年3月1日14:00〜16:00、定員15人・小学生以上対象。参加費無料で、申込は2026年2月3日9:00から電話(0532-51-2882)で受付、定員になり次第締切ります。

豊橋で出会う「越境する美術」──移動美術館が運ぶ名画と名陶

愛知県美術館(名古屋市)と愛知県陶磁美術館(瀬戸市)のコレクションを核とした移動美術館「クロスボーダー:越境する美術」が、2026年2月21日(土)から3月22日(日)まで豊橋市美術博物館で開催されます。展示点数は約60点で、アメデオ・モディリアーニや藤田嗣治、エミール・ガレ、河井寬次郎といった国内外の画家・陶芸家の重要作を中心に構成されます。

本企画は、交通網の発達により19世紀後半から20世紀にかけて増加した人や物の移動に注目し、その時代に「越境」した美術と工芸の歩みを展示でたどるものです。愛知県内でコレクションを広く紹介する取り組みとしての「移動美術館」は、豊橋での開催が2回目となります。

【豊橋市美術博物館】愛知県の名画と名陶約60点が豊橋へ、愛知県美術館・愛知県陶磁美術館 移動美術館「クロスボーダー:越境する美術」2026年2月21日スタート 画像 2

展示の構成と注目作品──絵画と陶磁が交差する視点

会場は豊橋市美術博物館の1階展示室3、4に設定され、絵画と陶磁器が時代や技術、地域を越えて並ぶことで、往来する文化の影響や交換の軌跡を読み取れる展示構成となります。19世紀後半から20世紀前半という時間軸を軸に、素材や表現の相互関係を示します。

出品作の中には、ピエール・ボナール《子供と猫》(1906年頃、愛知県美術館蔵)や、ラースロー・モホイ=ナジ《コンストラクション 『ケストナー版画集6』より》(1922-23年、愛知県美術館蔵)など絵画の近代表現の例が含まれます。同時に、井村陶器店/川本桝吉(初代または二代)《色絵群鶴図花瓶》(明治時代、愛知県陶磁美術館蔵)や川本半助(六代)《虎置物》(明治時代前半、愛知県陶磁美術館蔵)など、瀬戸や三河・尾張など国内の陶磁の伝統と変遷を示す作品も並びます。

【豊橋市美術博物館】愛知県の名画と名陶約60点が豊橋へ、愛知県美術館・愛知県陶磁美術館 移動美術館「クロスボーダー:越境する美術」2026年2月21日スタート 画像 3

主な出品作品(展示例)

以下は出品作品の具体例です。絵画と陶磁双方の代表作を通じ、材料や技法、国際的な潮流の受容と変容が伝わる構成です。

  • ピエール・ボナール《子供と猫》1906年頃(愛知県美術館蔵)
  • アメデオ・モディリアーニ(出品予定作)
  • 藤田嗣治(出品予定作)
  • ラースロー・モホイ=ナジ《コンストラクション 『ケストナー版画集6』より》1922-23年(愛知県美術館蔵)
  • エミール・ガレ(出品予定作)
  • 井村陶器店/川本桝吉(初代または二代)《色絵群鶴図花瓶》明治時代(19世紀、愛知県陶磁美術館蔵)
  • 川本半助(六代)《虎置物》明治時代(19世紀前半、愛知県陶磁美術館蔵)
  • 河井寬次郎(出品予定作)

これらの作品は、国際的な影響と日本各地の陶磁文化が交わる場面を示します。展示は作品単体の鑑賞にとどまらず、越境する美術史という視点を提示します。

【豊橋市美術博物館】愛知県の名画と名陶約60点が豊橋へ、愛知県美術館・愛知県陶磁美術館 移動美術館「クロスボーダー:越境する美術」2026年2月21日スタート 画像 4

関連イベントの詳細──講演から体験型ワークショップまで

展示期間中は、学芸員や館長による記念講演やギャラリートーク、子どもから参加可能なワークショップ、ミュージアムコンサートといった関連イベントが多数予定されています。多様な形式で作品の背景や制作技法、地域の焼きもの文化に触れる機会が設けられます。

以下に、予定されている全ての関連イベントの日時、講師、定員、申込方法などを具体的に記載します。申込不要のイベントもありますので、参加前に該当項目を確認してください。

【豊橋市美術博物館】愛知県の名画と名陶約60点が豊橋へ、愛知県美術館・愛知県陶磁美術館 移動美術館「クロスボーダー:越境する美術」2026年2月21日スタート 画像 5

記念講演会「移動から見える近代」

日時:2026年2月21日(土)14:00~15:30

講師:平瀬礼太(愛知県美術館館長)、佐藤一信(愛知県陶磁美術館館長)/司会:岡田亘世(豊橋市美術博物館館長)

定員:先着80人、申込不要、聴講無料です。展示の初日に合わせて開催され、移動美術館としての意義や展示の読み解き方について館長自らが語ります。

ギャラリートーク(学芸員による展示説明会)

日時:2026年3月8日(日)、3月21日(土)ともに14:00~14:40

講師:愛知県美術館学芸員、愛知県陶磁美術館学芸員/申込不要、聴講無料です。展示の見どころや図録にない細部の解説を学芸員が行います。

ワークショップ「ビンの中でクロスボーダー」

日時:2026年3月1日(日)14:00~16:00

講師:愛知県陶磁美術館 陶芸指導員。内容は三河、尾張、遠州(湖西)の色や質感の異なる土に触れ、それらをガラスビンに詰めていく体験です。地域ごとの土の違いを手で感じることで、展示のテーマを体感できます。

定員・対象:定員15人、対象は小学生以上(未就学児は要付添)。参加費は無料です。申込は2026年2月3日(火)9:00より電話受付(電話番号0532-51-2882)。定員になり次第締切となります。

ミュージアムコンサート

日時:2026年3月20日(金・祝)11:00~11:30

場所:豊橋市美術博物館 玄関ホール/出演:アンサンブル クレール(女声合唱)。申込不要・観覧無料で、展示鑑賞の合間に音楽による空間演出が行われます。

会期・開館情報、会場案内と要点整理

展覧会の基本情報と問い合わせ先は以下の通りです。観覧料は無料で、展示室は1階の展示室3と4が使用されます。初日は開館時間が異なる点、休館日もあわせて確認してください。

問い合わせやワークショップの申込は、豊橋市美術博物館の窓口へ電話で行ってください。ウェブサイトにも展覧会情報が掲載されています。

項目 内容
会期 2026年2月21日(土)~3月22日(日)
休館日 月曜日休館(ただし2月23日は開館、翌2月24日が休館)
開館時間 9:00~17:00(初日は12:00から)
会場 豊橋市美術博物館 1階 展示室3、4(愛知県豊橋市今橋町3-1 豊橋公園内)
観覧料 無料
展示点数 約60点(愛知県美術館蔵・愛知県陶磁美術館蔵を中心)
主な出品作家・作品 ピエール・ボナール《子供と猫》(1906年頃)、ラースロー・モホイ=ナジ《コンストラクション》(1922-23年)ほか、アメデオ・モディリアーニ、藤田嗣治、エミール・ガレ、河井寬次郎、井村陶器店/川本桝吉《色絵群鶴図花瓶》、川本半助《虎置物》など
関連イベント 記念講演(2/21)、ギャラリートーク(3/8、3/21)、ワークショップ(3/1・申込制)、ミュージアムコンサート(3/20)
申込・問い合わせ 豊橋市美術博物館 電話 0532-51-2882 ウェブ https://toyohashi-bihaku.jp/

以上が移動美術館「クロスボーダー:越境する美術」の主要な情報と関連イベントの詳細です。愛知県美術館と愛知県陶磁美術館の所蔵品を通して、19世紀後半から20世紀にかけての越境的な美術と工芸の流れを確認できる企画であり、会期・開館時間・申込方法などは事前に確認のうえ訪問されることを推奨します。