8月4日開幕 下水道展ʼ26東京でDX実機デモ集結
ベストカレンダー編集部
2025年12月15日 12:39
下水道展ʼ26東京
開催期間:8月4日〜8月7日
老朽化と人手不足に直面する下水道——現状と課題の整理
全国の下水道管路は約50万kmに及び、標準耐用年数である50年を超える延長が今後急増すると見込まれています。国土交通省の見通しでは、20年後に耐用年数を超える区間は約21万km(全体の約42%)に達する見込みであり、計画的な点検・改築を加速させる必要があります(出典:国土交通省「下水道の維持管理」)。
こうした老朽化問題に加え、豪雨の激甚化・頻発化による浸水リスクの高まりや、下水道事業を支える人手不足が同時進行しています。国の特別重点調査では目視調査の結果、緊急対策が必要な区間が確認されており、維持管理体制の強化と事業継続性の確保が喫緊の課題です(出典:国土交通省「下水道管路の全国特別重点調査」)。
下水道展ʼ26東京が提示する“実装解”——DXと先進技術の役割
公益社団法人 日本下水道協会が主催する国内最大規模の展示会「下水道展ʼ26 東京」は、こうした課題に対してAI、ドローン、ロボット、IoTなどを活用した建設DXの実装を推進する場として位置づけられています。実機デモと商談を一体化して行う展示構成により、自治体・事業者が導入の可否を判断しやすいプラットフォームが提供されます。
とくに注目されるのは、点検・診断の高度化と人手に依存しない運用への転換です。AI解析による劣化予測、ドローンやロボットによる非立入点検、BIM・CIMを活用した維持管理計画など、従来の目視・手作業中心の運用からの脱却を目指すソリューションが多数集まります。
新設される2つのゾーンとその意図
「下水道展ʼ26 東京」では新たに『IT・DXゾーン』と『NO Entry管路診断ゾーン』を設置します。これらは下水道分野でのデジタル化と非立入診断の実装を強く意識した専用エリアで、出展企業による技術紹介や実機展示が集約されます。
具体的には、IoTセンサーによる遠隔監視、AIを用いた画像・データ解析、BIM・CIMによる設計・維持管理の統合、ロボットの巡回・補修機能、非立入管路診断技術(NO Entry)などがこの2つのゾーンで集中的に紹介されます。これにより来場者は関連技術を横断的に比較検討できます。
出展者の声と出展募集の詳細
直近(下水道展’25大阪)の出展者アンケートでは、出展の成果が明確に示されています。具体的な数値としては、「来場者の事業に具体的に関わった」割合が41.2%(前年26.11%)、「来場者と事業についての情報・意見公開をした」割合が74.3%(前年62.42%)など、出展効果の向上が確認されました。次回出展意向は88.7%、出展満足度は83.6%と、高い評価が示されています。
下水道展ʼ26東京は業界横断での出展・連携を呼びかけており、自治体や事業者が抱える課題に対して、実装可能なソリューションを展示・検討できる場として出展者を募集しています。出展に関する問い合わせは公式ウェブサイトから受け付けています(https://www.gesuidouten.jp/)。
出展に関する実務的なポイント
出展規模は1,300小間(予定)で、出展申込や小間配置、出展料金・ガイドライン等は公式サイトで案内されます。出展者は実機展示やデモンストレーション、技術説明を通じて自治体関係者や事業者との商談機会を確保できます。
入場は無料(事前登録制)ですが、来場予定者は事前登録の手続きを行う必要があります。出展者側・来場者側ともに事前のスケジュール調整やデモ準備が重要です。
開催概要と支援体制、関連情報
本展示会の開催概要は次のとおりです。会期は2026年8月4日(火)から8月7日(金)までの4日間、会場は東京ビッグサイト(東京都江東区)です。開催時間は原則10:00~17:00で、初日は10:30開始、最終日は16:00終了となります。
主催は公益社団法人 日本下水道協会で、後援・協賛には国土交通省、環境省、総務省、経済産業省、文部科学省、全国知事会、全国市長会、全国町村会、東京都、日本下水道事業団、日本下水道新技術機構、日本経済新聞社(予定)など、関係約60団体の支援が予定されています。
- 会期
- 2026年8月4日(火)~8月7日(金)
- 時間
- 10:00~17:00(初日10:30~、最終日16:00まで)
- 会場
- 東京ビッグサイト(東京都江東区)
- 主催
- 公益社団法人 日本下水道協会
- 後援・協力
- 国土交通省、環境省、総務省、経済産業省、文部科学省、全国知事会、全国市長会、全国町村会、東京都、日本下水道事業団、日本下水道新技術機構、日本経済新聞社(予定) ほか関係約60団体(予定)
- 出展規模
- 出展小間数1,300小間(予定)
- 入場
- 無料(事前登録制)
関連情報や最新の出展・来場案内、プログラム詳細は下水道展の公式ウェブサイトで提供されています。出展申込、来場登録、出展要項の確認は https://www.gesuidouten.jp/ を参照してください。
要点の整理(本記事のまとめ)
以下の表は本記事で触れた主要な情報を整理したものです。開催日程、会場、主催・後援、出展規模、入場形態、注目ゾーンや関連リンクを明示しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催名称 | 下水道展ʼ26 東京 |
| 会期 | 2026年8月4日(火)~8月7日(金) |
| 開催時間 | 10:00~17:00(初日10:30~、最終日16:00まで) |
| 会場 | 東京ビッグサイト(東京都江東区) |
| 主催 | 公益社団法人 日本下水道協会 |
| 後援・協賛(主なもの) | 国土交通省、環境省、総務省、経済産業省、文部科学省、全国知事会、全国市長会、全国町村会、東京都、日本下水道事業団、日本下水道新技術機構、日本経済新聞社(予定)、関係約60団体(予定) |
| 出展規模 | 出展小間数1,300小間(予定) |
| 入場 | 無料(事前登録制) |
| 注目ゾーン | IT・DXゾーン、NO Entry管路診断ゾーン(非立入管路診断等) |
| 直近出展者アンケート | 来場者の事業に関与:41.2%(前年26.11%)、情報公開:74.3%(前年62.42%)、次回出展意向:88.7%、出展満足度:83.6% |
| 関連リンク | https://www.gesuidouten.jp/ |
本展示会は、下水道分野の老朽化対策、浸水対策、人的リソース不足への対応策を検討する実務的な場として位置づけられています。自治体・事業者・企業が最新技術を比較・検討し、導入可能性を評価する機会となる見込みです。詳細や出展・来場に関する手続きは公式サイトを確認してください。
参考リンク: