12/20開幕 モスラ記念イヤー「モスライヤー」始動
ベストカレンダー編集部
2025年12月15日 14:41
モスライヤー始動
開催期間:12月20日〜9月13日
モスラの系譜と「モスライヤー」始動の背景
東宝株式会社は2025年12月15日12時00分付の発表で、怪獣モスラを中心に据えた記念施策「モスライヤー」を2026年にスタートすると発表した。モスラは1961年公開の『モスラ』で初登場し、『モスラ対ゴジラ』や『ゴジラVSモスラ』など多数のゴジラシリーズに登場する東宝特撮屈指の人気怪獣である。2026年は平成モスラ3部作(1996年発表)から30周年、初登場から65周年というダブルアニバーサリーの年にあたる。
今回発表された「モスライヤー」は、昨年の「バーニングゴジラ・イヤー」に続くアニバーサリー企画の一環として展開される。発表と同時に解禁された記念ロゴは、大きな翅を象ったデザインと、彩り豊かな配色が特徴で、以後のゴジラシリーズの盛り上げにつながる“極彩色”のヴィジュアルを志向している。
モスラという存在について
モスラは巨大な蛾の怪獣で、幼虫から繭を経て美しい成虫へと変態するという劇中の描写が大きな特徴である。自らの子のみならず地球や人間を守るために戦う姿勢が描かれ、その丸みを帯びた顔立ちとカラフルな翅により幅広い支持を集めてきた。
今回のアニバーサリーは、映画史におけるモスラの位置づけと、平成以降の再評価・継承の意義を再確認する機会でもある。
アートコラボと特別展示の全容
「モスライヤー」を彩るアートワークとして、日本画家の村上裕二氏による記念作品が公開される。村上氏はこれまでゴジラの日本画を多数手がけており、今回も日本画の伝統的表現を現代に再構成する形でモスラを描く。作品の一部は2026年3月4日から日本橋高島屋で展示予定で、村上氏のコメントと共に初公開される。
村上裕二氏のコメントでは、日本画の系譜である「大和絵」が現代の日本画に受け継がれている点に触れながら、自身が選ぶ画題としてモスラを描く意義を述べている。タイトル群として記された作品名は次の通りである。
- 村上裕二氏作品(展示作品名)
- モスラ=平成富士山麓
- 新モスラのアリア
- モスラ=平成ゴジラ対戦
- モスラ=赤富士雲海へ
- 平成モスラの旋律
- 平成モスラとゴジラの戦場
また、ニジゲンノモリでの「モスラ特別展」が2025年12月20日(土)から2026年9月13日(日)まで開催される。会場では平成モスラシリーズに特化した展示が行われ、モスラレオや幼虫の撮影で実際に使用されたプロップ、モスラの卵など貴重な資料が並ぶ。開催記念の特別メニューとして「モスラレオホワイトカレー」も提供される。
ニジゲンノモリの所在地は兵庫県淡路市楠本2425番2号で、詳細は公式ページにて案内されている。道頓堀本店のPOP UP店舗は2026年1月31日までの運営となる点にも留意されたい。
POP UP とグッズラインナップの詳細
モスライヤーの一環として多数のグッズとPOP UPイベントが展開される。中心となるのは中野ブロードウェイで開催される「大モスラPOP UP STORE」で、主催は株式会社CRAZY BUMP。開催期間、販売物、展示予定の小道具などが発表されている。
以下に、発表されたイベントと商品情報を整理する。
POP UP イベント
- イベント名: 大モスラPOP UP STORE
- 主催・メーカー: 株式会社CRAZY BUMP
- 開催日: 2026年1月29日〜2026年3月1日
- 場所: 中野ブロードウェイ 3F 墓場の画廊
- セールスポイント: レトロタイプのソフビや限定アパレル、展示用の撮影小道具などを取り扱い予定。公式サイトにて案内あり。URL: https://hakabanogarou.jp/archives/78176
主なグッズ情報
- GVA-MC ゴジラ(1995)浮世ノ絵 幻彩(Frog Tree)
- シリーズ: GODZILLA VINYL ART MOTHRA COLORFUL COLLECTION
- メーカー: 株式会社PLEX
- 価格: 40,000円(税込)
- 発売予定: 2026年2月予定
- 販売場所: プレミアムバンダイ、バンダイナムコCross Store、イベント(WF2026冬)ほか
- セールスポイント: 和のソフビ作家FrogTreeによる浮世絵アレンジを施した彩色で、モスライヤーを意識したカラフルな仕様
- GVA-MC ゴジラ(1971)極彩色(桃次郎)
- シリーズ: GODZILLA VINYL ART MOTHRA COLORFUL COLLECTION
- メーカー: 株式会社PLEX
- 価格: 28,000円(税込)
- 発売予定: 2026年2月8日(WF2026冬にて)
- セールスポイント: ビンテージトイに精通した桃次郎による極彩色仕様。70年代のモスラ玩具をインスピレーション源にした彩色設計
- ゴジラ ミニソフビクロニクル〔MOTHRA SAGA〕
- メーカー: 株式会社PLEX
- 価格: 550円(税込)
- 発売予定: 2026年春予定
- 販売場所: ゴジラ・ストア他
- セールスポイント: 手のひらサイズのコレクション。モスラ(1996)やデスギドラなどを新規立体化予定
- 東宝怪獣シリーズ アートヴィネット モスラ(1996)
- メーカー: 株式会社BANDAI SPIRITS
- 登場予定日: 2026年8月
- 登場場所: 全国のアミューズメント施設
- セールスポイント: 『モスラ』(1996)より神殿から飛び立つシーンをヴィネット化。大きな翅とモスラの美しさを際立たせた極彩色の表現
- モスラ箸置き
- メーカー: 栗田産業株式会社
- 価格: 3,960円(税込)
- 発売予定: 2025年12月中旬
- 販売場所: ECサイト、ゴジラ・ストア他
- 商品URL: https://jutaro-shop.stores.jp/
- セールスポイント: 『ゴジラVSモスラ』に登場した1992年版幼虫をモチーフとした純錫製の箸置き。鋳物職人の手仕事による仕上げで、カトラリーレストとしても利用可能
これらに加えて、今後も多数の関連商品が登場予定であることが発表されている。
映像復元と公式ショップ、各種アカウントの案内
映像面では『ゴジラVSモスラ』の4Kデジタルリマスター化が進行中であると発表された。ゴジラ70周年記念企画として始動したゴジラ・シアターでの上映が想定されており、極彩色のバトルがスクリーンで復元される予定である。上映の詳細は続報が予定されている。
またグッズや最新情報の入手先として、ゴジラ公式のオンラインショップや公式SNS、YouTubeチャンネルが案内されている。代表的な情報窓口は次の通りである。
- ゴジラ・ストア Online: https://tohoentertainmentonline.com/shop/brand/GS/
- ゴジラ・ストア公式X(複数アカウント)などのSNSアカウント群
- Godzilla Channel(東宝特撮)YouTube チャンネル: https://www.youtube.com/channel/UC5XRZP9kwJ5g0rYqPpBaPrA
情報の整理と主要項目の一覧
ここまで取り上げた発表内容を主要項目ごとに表形式で整理する。各イベントや商品の発売日、価格、販売場所などを一覧にまとめた。
| 項目 | 内容 | 日付/価格 | 場所/備考 |
|---|---|---|---|
| 発表元 | 東宝株式会社 | 2025年12月15日 12:00 | モスライヤー始動、記念ロゴ解禁 |
| アート展示 | 村上裕二氏作品展示 | 2026年3月4日〜(日本橋高島屋) | 日本画によるモスラ作品の初公開 |
| 特別展 | モスラ特別展(ニジゲンノモリ) | 2025年12月20日〜2026年9月13日 | 兵庫県淡路市楠本2425番2号、展示・フォトスポット・特別メニュー |
| POP UP | 大モスラPOP UP STORE | 2026年1月29日〜2026年3月1日 | 中野ブロードウェイ 3F 墓場の画廊(公式サイトあり) |
| 主要グッズ1 | GVA-MC ゴジラ(1995)浮世ノ絵 幻彩 | 2026年2月発売予定、40,000円(税込) | プレミアムバンダイ等で販売 |
| 主要グッズ2 | GVA-MC ゴジラ(1971)極彩色(桃次郎) | 2026年2月8日発売、28,000円(税込) | WF2026冬にて販売 |
| 主要グッズ3 | ゴジラ ミニソフビクロニクル〔MOTHRA SAGA〕 | 2026年春、550円(税込) | ゴジラ・ストア他 |
| 主要グッズ4 | 東宝怪獣シリーズ アートヴィネット モスラ(1996) | 2026年8月登場予定 | 全国アミューズメント施設 |
| 主要グッズ5 | モスラ箸置き(純錫製) | 2025年12月中旬発売、3,960円(税込) | ECサイト、ゴジラ・ストア 他(商品URLあり) |
| 映像 | 『ゴジラVSモスラ』4Kデジタルリマスター化 | 進行中 | ゴジラ・シアターでの上映予定、続報あり |
上の表は発表された主要なスケジュールと製品情報を一覧にしたものである。展示、イベント、商品はそれぞれ開始日や販売場所が異なるため、訪問や購入を検討する際は各公式窓口や販売サイトで最新情報を確認することが推奨される。
発表内容にはアートワーク、POP UPイベント、商品ラインナップ、映像復元など多岐にわたる情報が含まれている。これらを通じてモスラの歴史的意義と現代的表現が改めて提示されることが示されている。