TechLibが提供開始　技術書読み放題で学習支援

TechLibの立ち上げと提供開始の要点

2025年12月15日、株式会社Legal Technology（本社：東京都中央区、代表取締役CEO：二木康晴）とテックリブ株式会社（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：高橋隆志）は、ITエンジニアの学習とスキルアップを支援する技術書籍読み放題サービス「TechLib（テックリブ）」の提供を開始しました。

両社は、従来から専門書籍の検索・閲覧サービスの開発・運営に実績を持つ組織と、技術書領域に強みを持つ企業の組合せで、ITエンジニア向けに専門的・体系的な知識へ継続的にアクセスできる環境を共同で提供します。発表は2025年12月15日11時00分に行われています。

背景となる市場動向とニーズ

デジタルサービスが日常生活のみならずビジネス領域まで浸透する中、それらを支えるITエンジニアの数は国内で約140万人に上るとされています。技術の進化速度が速いため、エンジニアには継続的な学習と知識のバージョンアップが求められます。

加えて、企業の採用増加や、ゼロからスキルを身に付ける学習者の増加に対応して、最新知識を体系的に学べるプラットフォームが求められています。TechLibはこうしたニーズに対して、技術書籍による体系的学習を中心に据えたサービスとして位置づけられます。

提供される書籍と提携出版社の構成

TechLibはプログラミング言語、AI、情報処理資格試験など、ITエンジニアに必要とされる分野をカバーする書籍を厳選して読み放題で提供します。サービス開始時点では、ITエンジニアを対象に技術書籍を出版する10社の電子書籍が含まれます。

掲載タイトルは随時追加され、新規参加出版社の拡大を図る方針です。利用者は幅広いジャンルの技術書籍から体系的に学べることが期待されます。

提携出版社（五十音順）

• 株式会社インプレス
• 株式会社エムディエヌコーポレーション
• 株式会社オーム社
• 株式会社近代科学社
• 株式会社翔泳社
• 株式会社 C＆R研究所
• ソシム株式会社
• 株式会社ソーテック社
• 株式会社マイナビ出版
• 丸善出版株式会社

これらの出版社の協力により、専門性・信頼性の高いタイトル群を提供する体制が整えられています。出版社はそれぞれ専門分野を持ち、言語・フレームワーク・資格対策など多様なニーズに対応します。

TechLibの機能と利用体験の詳細

サービスは単なる電子書籍の閲覧に留まらず、学習に適した機能群を備えています。利用者はキーワード検索でタイトルや書籍本文の全文検索が可能です。目的の情報を本文レベルで検索できるため、必要な情報に素早く到達できます。

また、個々の書籍に対してお気に入りリストを作成したり、本文にハイライトやメモを付けて保存する機能が備わっています。技術書面に掲載されたソースコードはコピー・ペースト可能な場合があり、実務や学習での再利用が想定されています（※一部コピー不可のタイトルあり）。

検索・閲覧・メモ機能の具体的な使い方

全文検索はタイトル、章、本文の語句を対象とし、意図するトピックやコード断片を素早く抽出することを可能にします。検索結果は該当箇所のスニペット表示とともに一覧され、利用者は該当ページへ即座に移動できます。

閲覧画面ではテキストのハイライトやメモがページ単位で保存され、学習の進捗や重要箇所の整理に利用できます。ハイライトやメモは個別のリストとして管理可能で、学習履歴の振り返りに役立ちます。

利用上の注意点

本文中のソースコードについては、コピー・ペーストが可能なタイトルと不可のタイトルが混在します。サービス上でのコード利用や転載は、各書籍の権利表示と利用規約に従う必要があります。

また、イメージとして「本文を読む画面（イメージ）」「検索結果画面（イメージ）」が用意されており、UIを通じて効率的な学習体験が得られる設計です。画面イメージはサービスページ等で確認できます。

料金、契約形態、法人向けの取り扱い

TechLibの料金体系は明確に示されており、個人・法人それぞれの契約形態を用意しています。個人利用と法人利用で無料トライアル期間や支払い方法が異なります。

月額利用料は1人あたり3,080円／月（税込）（税別：2,800円／月）です。利用前にトライアル期間を設け、利用感を確かめられるようになっています。

1. 無料トライアル期間
   • 個人契約：10日間
   • 法人契約：15日間
2. 個人契約の条件
   • 契約期間：1か月
   • 支払方法：クレジットカード払い
   • 無料トライアル期間終了後、自動で本契約に切替
3. 法人契約の条件
   • 契約期間：1か月または1年を選択可能
   • 支払方法：請求書払い
   • 利用者ごとに契約が必要。契約期間や利用者数に応じたボリューム・ディスカウントあり

法人では利用者数に応じた契約管理が前提となり、組織単位での導入検討に対応できる設計です。個人は月単位での導入が前提であり、クレジットカードによる簡便な決済で利用を開始できます。

運営体制、関連サービス、アクセス先

TechLibは、法律専門書や会計税務、人事労務などの専門書籍サービスを展開する株式会社Legal Technologyと、IT技術書領域に強みを持つテックリブ株式会社が共同で運営しています。Legal Technologyはこれまでにも複数の専門書籍プラットフォームを運営してきた実績があります。

Legal Technologyの主な運営実績として、以下の専門書籍サービスが挙げられます。

• 法律専門書「LEGAL LIBRARY（リーガルライブラリー）」：https://legal-library.jp/
• 会計税務専門書「丸善リサーチ」：https://tax.maruzen-research.jp/
• 人事労務専門書「HR LIBRARY（HRライブラリー）」：https://hrlibrary.jp/
• 技術専門書「TechLib（テックリブ）」：https://techlib.co.jp/

テックリブ株式会社はTechLibの企画運営を行う合弁会社であり、株式会社インプレス、丸善CHIホールディングス株式会社による関係も示されています。運営各社の公式サイトで詳細情報やサービスページを確認できます。

運営体制の明確化により、コンテンツの収集・提供、システム運営、出版社との調整や追加タイトルの配信などが計画的に行われる見通しです。

提供開始における留意点

サービス開始時点での掲載タイトルや機能はリリースの通りですが、タイトル追加や機能拡張は随時行われる予定です。利用者はサービスサイトを通じて最新情報や掲載タイトルの更新を確認することができます。

また、利用時には各書籍の利用条件や著作権情報、サービス利用規約等を確認の上で利用する必要があります。特に技術書のコード利用や転載に関する取り扱いには注意が必要です。

要点整理（表形式）

以下に、このリリースで示された主要な情報を表で整理します。主要な日付、提供会社、料金、トライアル、提携出版社、主な機能、各社の関連URLなどを網羅しています。

本表はリリースに記載された情報を整理したもので、サービスの導入検討や比較検討の際の参照として活用できます。詳細や最新情報は各社の公式サイトおよびTechLibのサービスページで確認することが推奨されます。