佐原囃子を披露宴に導入、1月1日から予約開始の婚礼プラン
ベストカレンダー編集部
2025年12月15日 17:08
佐原囃子御婚礼プラン
開催日：1月1日
佐原囃子が披露宴の舞台に──伝統的な囃子がウエディング演出として予約開始
歴史的な町並みと祭礼で知られる千葉県香取市の伝統芸能「佐原囃子（さわらばやし）」が、結婚披露宴の演出として提供されることになりました。運営主体はバリューマネジメント株式会社（本社：大阪府大阪市、代表取締役：他力野 淳）で、同社が運営する分散型ホテル「佐原商家町ホテル NIPPONIA」にて、2026年1月1日から予約を受け付けます。プレスリリースは2025年12月15日15時00分に発表されています。
この取り組みは、人生の節目である結婚式に地域の有形・無形の文化資産を取り入れる新たな試みです。従来は大祭など年に限られた機会でのみ聴くことができた佐原囃子を、披露宴の場でお客様の進行に合わせて演奏する点が特徴となります。
佐原囃子とはどのような芸能か
佐原囃子は、国の重要無形民俗文化財に指定され、ユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」の構成要素にも登録されている伝統芸能です。主に曳山祭り「佐原の大祭」で演奏され、祭礼は年2回、夏（七月・八坂神社）と秋（十月・諏訪神社）に開催されます。
秋の大祭には14台もの山車（だし）が歴史的まちなみに沿って曳き廻され、その躍動感を支えるのが笛・太鼓・鉦（かね）で構成される佐原囃子です。通常は15名程度で編成される囃子方が山車の動きに合わせ、テンポやリズムを変化させながら演奏を行います。
- 登録・指定：国の重要無形民俗文化財、ユネスコ無形文化遺産（山・鉾・屋台行事）
- 演奏編成：おおむね15名程度の囃子方
- 主要楽器：笛、太鼓、鉦
- 代表的な演目：「通し砂切」「馬鹿囃子」など、場面に応じた演奏スタイルが存在
各山車に付随する囃子連（はやしれん）は技量と個性を競い合い、山車ごとに異なる表現が見られる点も鑑賞の重要なポイントです。
披露宴での提供内容と会場の特徴
「佐原囃子 御婚礼プラン」では、大祭で実際に山車に乗り込み演奏する「下座連（げざれん）」が披露宴演奏を担当します。会場は築300年の酒蔵を改装した和モダンな空間など、歴史的建造物を活用した複数のロケーションから選べる点が特徴です。
披露宴の進行に合わせて、新郎新婦入場、乾杯、色直しなどのタイミングで囃子が演奏される仕様です。佐原囃子には40曲以上の曲目があり、当日の場面や雰囲気に最も適した曲を演奏者が選び出して披露します。
- 演奏者
- 大祭で山車に乗って演奏する「下座連」
- 提供開始日
- 2026年1月1日より予約受付開始
- 会場の特色
- 築300年の酒蔵を改装した和モダンな会場を含む、歴史的建造物を活用したロケーション
- 曲目数
- 40曲以上のレパートリー
このプランは、地域文化を五感で体感しながら結婚式を挙げたいカップルを想定しています。ゲストとの共有体験として、地元の歴史と文化を背景にした式典を演出するものです。
会場・宿泊・アクセスについて
佐原商家町ホテル NIPPONIAは、江戸の風情が残る佐原の町全体をゆるやかに一つのホテルと見立てる「分散型ホテル」です。築100年超の商家を含む8棟14室が町に点在し、歴史的客室での宿泊や地域の食材を活かした本格フレンチなどが提供されます。
アクセスは東京から車で約80分、成田空港からは約30分と、主要拠点からの利便性も確保されています。香取神宮での神前式や元酒蔵を活用したプライベートウエディングなど、式のスタイルも複数用意されています。
- 宿泊構成：8棟14室（町に点在）
- 料理：関東一の食の産地・千葉の食材を使った本格フレンチ等
- アクセス：東京から車で約80分、成田から約30分
- 挙式スタイル：香取神宮での神前式、酒蔵を活用したプライベートウエディングなど
より詳しいウエディングプランの情報はホテルの専用ページで案内されています（https://www.nipponia-sawara.jp/wedding/）。佐原囃子御婚礼プランの専用ページはhttps://www.nipponia-sawara.jp/wedding/news/sawarabayashi/です。
地域の歴史的背景と継承をめぐる取り組み
佐原は水運を利用して栄え、「江戸優り（えどまさり）」と称された町です。当時のまちなみが現代まで残り、地域住民と行政が連携して景観保全や観光まちづくりに取り組んできた結果、関東で初めて重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
一方で、人口減少や産業移転によるまちの衰退は全国的課題として佐原にも波及しており、訪問のきっかけとなるコンテンツ開発が求められてきました。今回のウエディングプランは、観光や宿泊の呼び水として地域文化の継承に寄与することを目指すものです。
- 背景：歴史的まちなみの保存（関東初の重要伝統的建造物群保存地区）
- 課題：人口減少、産業の移転によるまちの衰退
- 本プランの狙い：佐原囃子という文化の継承と、地域への訪問機会創出
ホテル側は宿泊やウエディング事業を通じて、土地の文化を次世代に残す取り組みを積極的に行うとしています。結婚式という人生の一大イベントを通して、地元文化が新たな形で蘇ることが期待されます。
運営会社とVMGブランドについて
本プランを提供するのはバリューマネジメント株式会社です。会社概要としては、設立日が2023年8月1日、代表取締役は他力野 淳、資本金は5,000万円、本社所在地は大阪府大阪市北区大深町4-20 グランフロントタワーA 17Fとされています。
VMG HOTELS & UNIQUE VENUESブランドは日本全国に24施設を展開し、歴史的建造物や文化的価値ある場所を宿泊やウエディング、イベントの場として再生・活用する事業を行っています。各施設は地域の歴史や文化を反映した体験提供を特徴としています。
- 会社名
- バリューマネジメント株式会社
- 設立
- 2023年8月1日
- 代表
- 代表取締役 他力野 淳
- 資本金
- 5,000万円
- 所在地
- 大阪府大阪市北区大深町4-20 グランフロントタワーA 17F
ブランド関連の公式情報は以下のアカウント・サイトで公開されています。VMG公式サイト（https://vmg.co.jp）、VMG hotels Instagram（https://www.instagram.com/vmg_hotels/）、VMG Wedding Instagram（https://www.instagram.com/vmgwedding/）、YouTubeチャンネル（https://www.youtube.com/channel/UClZggkMe3qwpNN8-nLU7_VQ）、Facebook（https://www.facebook.com/p/VMG-Hotels-100069520575286/）。会社のURLとしてはhttps://www.vmc.co.jp/も示されています。
主要ポイントの整理と要旨の表でのまとめ
ここまでに示した佐原囃子の披露宴提供に関する主要ポイントを表で整理します。プレスリリースに含まれる日付、場所、演者、意図、会社情報などを網羅的にまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2025年12月15日 15時00分 |
| 予約受付開始日 | 2026年1月1日より予約開始 |
| 提供場所 | 佐原商家町ホテル NIPPONIA（千葉県香取市） |
| 演奏内容 | 佐原囃子の披露宴演奏（下座連による演奏、場面ごとに曲目を選定） |
| 楽曲数・編成 | 40曲以上のレパートリー、編成はおおむね15名程度 |
| 会場特徴 | 築300年の酒蔵改装の和モダン会場を含む、歴史的建造物を活用した複数ロケーション |
| アクセス | 東京から車で約80分、成田空港から約30分 |
| 文化的評価 | 国の重要無形民俗文化財、ユネスコ無形文化遺産（山・鉾・屋台行事）の構成要素 |
| 主催・運営 | バリューマネジメント株式会社（VMGブランド） |
| 会社情報（設立・資本金等） | 設立：2023年8月1日、資本金：5,000万円、所在地：大阪府大阪市北区大深町4-20 グランフロントタワーA 17F、代表：他力野 淳 |
| 詳細情報（関連URL） | 佐原囃子御婚礼プラン：https://www.nipponia-sawara.jp/wedding/news/sawarabayashi/、ホテル：https://www.nipponia-sawara.jp/、VMG公式：https://vmg.co.jp、会社：https://www.vmc.co.jp/ |
本記事では、佐原囃子をウエディングの演出として提供するというプレスリリースの全情報を網羅的に整理しました。プランは地域文化の継承と観光・宿泊の活性化を意図したものであり、伝統芸能を披露宴に取り入れる具体的な方法や会場の特性、運営会社の背景までが明示されています。情報の詳細や予約、問い合わせは掲載の各公式サイトを通じて確認することができます。
