富士桜×サドヤの限定ビール『葡麦』が登場

山梨の老舗ワイナリーとクラフトブルワリーが結んだ新しい一杯

2025年12月5日より、富士桜高原麦酒が山梨県の名門ワイナリー「サドヤ」と共同で開発したコラボレーションビール「葡麦　HOBAKU」の数量限定販売が開始されました。本記事では、開発の経緯、原料・醸造の特徴、風味の特性、販売情報、関連施設や企業情報まで、プレスリリースの全内容を網羅して紹介します。

発表元は富士観光開発株式会社（所在地：山梨県南都留郡富士河口湖町、代表取締役社長：志村和也）。プレスリリースの配信日時は2025年12月15日17時00分です。本文中の各種リンクは公式の販売ページやワイナリーのウェブサイトを示しています。

コラボ誕生の背景と名称の由来

今回のコラボレーションは、サドヤの圃場で収穫されたカベルネ・ソーヴィニョンの搾りたて果汁を、富士桜高原麦酒が仕込むエールに合わせて発酵させるという共同開発によって実現しました。両社の見学や打ち合わせを通じた相互理解のうえで、収穫時期の都合からクリスマスに合わせた限定商品として発売することになりました。

商品名の「葡麦（HOBAKU）」は、葡萄酒（葡）と麦酒（麦）の頭文字を組み合わせたもので、今回の目玉であるサドヤのカベルネ・ソーヴィニョン果汁の使用を反映しています。また一部をサドヤで使用済みの木樽に移し、追熟させる工程を設けたことも特徴であり、そのバレルエイジ版は2026年3月頃に改めて発売予定とされています。

原料と醸造：カベルネ果汁とフランス産ホップの組合せ

醸造に使われている主な原料は、サドヤの圃場で収穫されたカベルネ・ソーヴィニョンの搾りたて果汁、富士桜が選定したモルト、そして今回初めて使用されたフランス産ホップ「バーブルージュ」です。これらを組み合わせることで、赤ワインのような色合いと、ワインを想起させる気品ある香りを実現しています。

仕込みは9月末に行われ、エールビールにカベルネ果汁をブレンドして発酵。カベルネの果実味とワイン的なニュアンスが最大限に活きるよう、ホップはワインを思わせる高貴な香りを持つ「バーブルージュ」を選択しました。

風味の特徴と相性

葡麦（HOBAKU）は赤ワインのような色合いと、繊細でシルキーな口当たりを特徴とします。シャンパンやグラン・ヴァンを思わせる気品ある香りがあり、カベルネ・ソーヴィニョンの深みを損なわない調和を目指しています。

アルコール度数は8.0％と高めで、IBUは23。クリスマスのディナーでメインの肉料理（ローストビーフ、ラムチョップ、鴨のロースト等）に寄り添うだけでなく、濃厚なチョコレートや華やかなケーキとの組合せでも存在感を示します。食卓を格上げするビールとして設計されています。

商品仕様と販売チャネル詳細

製品は数量限定のため、売切れ次第販売終了となります。販売開始日、価格、内容量、品目などの仕様は下記の通りです。販売は直営売店、楽天市場、山梨県内の一部スーパー・コンビニエンスストア、そしてサドヤの直営レストラン等で予定されています。

オンラインでの購入ページや関連リンクも公表されており、詳細情報や在庫状況は各販売チャネルのページで確認できます。

• 商品名：富士桜高原麦酒 葡麦（HOBAKU）
• 品目：発泡酒（麦芽使用率50％以上）
• 発売日：2025年12月5日（金）
• アルコール度数：8.0％
• IBU：23
• 内容量：330ml瓶
• 希望小売価格：660円（税込）
• オンラインショップ：楽天市場 富士桜高原麦酒店
• 販売予定：富士桜高原麦酒直営売店、インターネット通販（楽天市場等）、山梨県内の一部スーパー・コンビニエンスストア、サドヤ直営「SADOYA・レストラン レアル・ドール」

限定版とバレルエイジ計画

今回の通常版に加え、一部をサドヤで使用済の木樽に移して追熟させるバレルエイジ版の発売が予定されています。バレルでの追熟によりワイン的な熟成風味が加わることが期待され、発売時期は2026年3月頃と発表されています。

限定発売であるため、通常版が売切れ次第終了となり、バレルエイジ版は別途の発売となる点に注意が必要です。購入を検討する場合は販売チャネルの最新情報を確認してください。

企業・ワイナリー情報と開発者のコメント

本コラボレーションの両当事者についての概要、ならびに富士桜高原麦酒の醸造長である古屋氏のコメントを紹介します。背景情報として企業やワイナリーの沿革や施設の案内も含みます。

サドヤワイナリーは1917年（大正6年）創業の老舗で、甲府駅から徒歩5分の場所に醸造施設や地下セラー、レストラン（Real D’Or）を有する観光スポットです。日本における辛口ワインの先駆者として知られ、代表銘柄には「シャトー・ブリヤン」があります。公式サイトはhttps://sadoya.co.jp/winery/です。

富士桜高原麦酒の概要と近年の動向

富士桜高原麦酒は、富士山の伏流水を用い、ドイツの醸造教育で培った技術に基づきモルト主体の本格ビールを生産しています。濾過しない伝統的な製法により生きた酵母を含む製品が特徴です。所在地は山梨県南都留郡富士河口湖町船津字剣丸尾6663-1。お問い合わせはTEL 0555-83-2236、公式HPはhttps://www.fujizakura-beer.jp/です。

また、2025年10月より遠心分離機により酵母をろ過して常温保存可能とした「ピルス ろ過」「ヴァイツェン ろ過」を新発売しています。定番のラインナップとしてピルス（アルコール5.0％）、ヴァイツェン（5.5％）、ラオホ（5.5％）、シュヴァルツヴァイツェン（5.0％）があります。

富士桜高原麦酒の醸造長、古屋氏は今回のコラボについて「サドヤの圃場で収穫されたカベルネ・ソーヴィニョンを分けて頂き、ワインの仕込み期に時間を割いて頂いたことに感謝している」とコメントしています。古屋氏は自社をまだ発展途上と捉えつつ、「美味しい葡萄で造った美味しいビール」と述べ、ワインとビールの垣根を越える商品であると説明しています。

製品概要の要点まとめ

以下に本記事で取り上げた「葡麦（HOBAKU）」の主要情報を表形式で整理します。発売日、価格、仕様、購入先、関連リンクなどを一目で確認できます。

以上が、富士桜高原麦酒とサドヤによるコラボレーションビール「葡麦（HOBAKU）」に関する公表内容の整理です。発売日や販売チャネル、限定性、バレルエイジの計画など、購入検討に必要な情報が網羅されていますので、実際に入手する際は各販売サイトや店舗の最新案内を確認してください。