QB HOUSE、12月31日基準で株主優待を改定し長期保有を優遇
ベストカレンダー編集部
2025年12月15日 19:18
株主優待基準日
開催期間:12月31日〜6月30日
キュービーネットHDが示した“長期保有重視”の株主優待改定
キュービーネットホールディングス株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:北野 泰男)は、2025年12月15日18時04分付で、ヘアカット専門店「QB HOUSE」を運営する同社の株主優待制度を改定すると発表しました。改定は2026年6月期の株主優待に対して行われ、長期保有者に対する還元を手厚くするための要素が追加されています。
同社は2025年6月期に株主優待制度を導入して以来、株主から好感触の評価を多数受けており、その反響を踏まえて今回、継続保有期間に応じた傾斜的な優待内容の導入を決定しました。発表文では「QBファン株主」の拡大と中長期的な株式保有関係の醸成を目的としていることが明示されています。
改定の中核:継続保有期間要件の導入と優待内容の傾斜
今回の改定の中核となるのは、継続保有期間要件(半年)の導入と、保有期間に応じた優待の傾斜配分です。短期保有者と長期保有者の区別を明確にすることで、長期保有者に対する優遇を強化しています。
具体的な優待の傾斜は、保有株数別に継続保有期間が「6カ月超」および「3年超」で区分され、それぞれに応じた「QB HOUSE 無料ヘアカット券」を付与する方式です。以下に要点を整理します。
| 保有株式数 | 継続保有期間6カ月超 | 継続保有期間3年超 |
|---|---|---|
| 100株以上(1単元) | 「QB HOUSE 無料ヘアカット券」1枚 | 「QB HOUSE 無料ヘアカット券」2枚 |
| 300株以上 | 「QB HOUSE 無料ヘアカット券」2枚 | 「QB HOUSE 無料ヘアカット券」3枚 |
表のとおり、100株保有でも条件を満たせば優待が得られ、保有株数と継続保有期間が増えるほど受け取る券の枚数が増えます。300株以上保有の株主に対しては、6カ月超で2枚、3年超で3枚が設定されています。
なお、継続保有の判定には同一の株主番号で両方の基準日の単元株数・保有期間の条件を満たす必要があります。基準日や判定方式については次章で詳述します。
対象となる基準日と判定ルール
優待の対象となる株主は、2025年12月末および2026年6月末の株主名簿に記載または記録された当社株式1単元(100株)以上を保有する株主です。両方の基準日で条件を満たしていることが必要で、同一の株主番号での継続保有が前提になります。
特に注意すべき点として、2025年12月末と2026年6月末の両方の名簿に同じ株主番号で記載されることが、継続保有の認定条件になっている点が挙げられます。期間の計算や名義変更、特定口座・単元未満株の扱いなどについては、該当する証券会社に確認が必要です。
利用可能店舗・有効期間・贈呈時期など運用面の詳細
優待券の利用可能店舗や有効期間、贈呈時期など運用面の詳細も公表されています。運用面の条件は利用者の利便性と適切な管理を両立させるために重要です。
以下は発表文に記載された運用上の主要事項です。利用可能範囲、有効期間、発送時期などを明確に整理します。
- 利用可能店舗
- 国内の「QB HOUSE」全店舗で利用可能です。海外の「QB HOUSE」および「FaSS」「QB PREMIUM」店舗、訪問理美容事業では利用できません。
- 有効期間
- 2026年9月下旬~2027年6月末と設定されています。指定期間外は利用できないため、利用計画を立てる際には注意が必要です。
- 贈呈時期(発送)
- (予定)毎年1回、当社定時株主総会後に発送される配当計算書とともに、本株主優待の案内を同封および発送します。
- 参考ページ
- 詳細は当社の株主優待ページに掲載されています。URL: https://www.qbnet.jp/ir/preferential/
発送は配当計算書と同封して行われる予定であるため、株主側では発送後の到着を待つ必要があります。発送時期や到着に関する個別の問い合わせは、同社IRページや株主総会後の案内に従うことが求められます。
導入の経緯と投資家に与える可能性のある影響
同社はまず2025年6月期に株主優待制度を導入し、その後の株主からの好評を受けて今回の調整に至っています。改定の狙いは明確で、短期的な取引よりも中長期的な保有を促すための仕組みを整えることにあります。
株主優待を継続的に利用することで「QB HOUSE」ブランドへの理解が深まることが期待されており、運営側としては株主のロイヤリティ向上と安定的な株主基盤の形成を意図しています。投資家にとっては、優待の受け取りにあたって保有期間の管理が重要となります。
- 導入背景:2025年6月期に導入した制度への好評を受け、長期保有者への還元を拡充。
- 想定される効果:継続保有のインセンティブ強化による株主の安定化、QBブランドの利用促進。
- 注意点:同一株主番号での基準日両方の該当が必要なため、名義変更や譲渡のタイミングには留意が必要。
要点の整理(表)
以下に、本記事で取り上げた株主優待改定の主要事項を表形式でまとめます。基準日、対象、優待内容、利用条件、有効期間、発送時期などを明示しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2025年12月15日 18時04分 |
| 会社名 | キュービーネットホールディングス株式会社(代表取締役社長:北野 泰男、本社:東京都渋谷区) |
| 導入対象期 | 2026年6月期の株主優待(改定分) |
| 基準日 | 2025年12月末および2026年6月末(同一株主番号で両方を満たすことが必要) |
| 対象株主 | 当社株式1単元(100株)以上を保有する株主(両基準日での記載・記録が必要) |
| 優待内容(100株以上) | 継続保有期間6カ月超:無料ヘアカット券1枚/継続保有期間3年超:無料ヘアカット券2枚 |
| 優待内容(300株以上) | 継続保有期間6カ月超:無料ヘアカット券2枚/継続保有期間3年超:無料ヘアカット券3枚 |
| 利用可能店舗 | 国内のQB HOUSE全店舗(海外店舗、FaSS、QB PREMIUM、訪問理美容事業では利用不可) |
| 有効期間 | 2026年9月下旬~2027年6月末 |
| 贈呈(発送)時期 | (予定)毎年1回、定時株主総会後に配当計算書と同封して発送 |
| 参照URL | https://www.qbnet.jp/ir/preferential/ |
以上がキュービーネットホールディングスによる2026年6月期株主優待改定の要点です。導入背景、具体的な優待内容、対象基準日および運用面の条件までを整理しました。株主で対象になり得る場合は、基準日と同一株主番号での保有状況を確認のうえ、優待の受領・利用計画を立てることが重要です。
参考リンク: